リチャード・セント・ジョン『世界の一流だけが知っている 成功するための8つの法則』

こんにちは。Amazonランキングをちょこちょこチェックしている あさよるです。

「どんな本が人気なのかな?」「みんなが読んでいる本ってなんだろう?」と、読書の幅を広げたくって、ランキングもチェックするようになりました。

『世界の一流だけが知っている 成功するための8つの法則』は、ランキング内で発見しました。正直、そんな理由がなければ、あさよるは手に取らなかったようなタイトルです(-_-;)

しかし!読んでよかった!と思う一冊でした。世界的な成功者の成功談が紹介されているのですが、それらは、あさよるにだって共通点があるように思いましたし、それにより「これでいいんだな」って、ちょっぴり背中を後押しされた気分になったからです。

成功の秘訣は「素朴」!?

『世界の一流だけが知っている 成功するための8つの方法』は、著者がたまたま隣り合わせになった少女の問いかけから始まります。

「成功に導いてくれるものってなに?」

著者リチャード・セント・ジョンさんは、すでに事業に成功し、少女から見れば十分「成功者」でした。その彼に尋ねたのですが、生憎彼はその答えを持ち合わせていませんでした。

この少女の問いが気になり、実際に「成功者」と呼ばれる人物多数にインタビューを挑み、その結果が本書『成功するための8つの方法』にまとめられたのです。

ビジネスパーソンだけでなく、科学者や医師、宇宙飛行士、建築家、アーティスト、アスリートなど、多種多様なジャンルでの成功者にも聞き取りをしたところ、意外にも彼らの持っている資質には8つの共通点がありました。

  1. PASSION (情熱)
  2. WORK (懸命に働く)
  3. FOCUS (集中)
  4. PUSH (後押し)
  5. IDEA( アイデア)
  6. IMPROVE (改善)
  7. SERVE (人の役に立つ)
  8. PERSIST (やり抜く)

1~6までは、なにか物事に熱中し、ひたむきに取り組んでいる様子です。情熱を傾け、懸命で、集中し、内なる自分を突破し些細なアイデアも見逃さない。改善にも余念がない。

7の(人の役に立つ)ことは、1~6を仕事にする際に必要です。ひたむきにのめり込んできた事柄の中で、人の役に立つことがあれば、それが仕事になります。人は役に立った事柄には、喜んで報酬を支払います。

そして8の、最後までやり抜く力。途中、周りの人に避難されたり、無理解にであっても、負けずにやり通します。取り組んでいる事柄が、まだ新しい事柄であればあるほど、周りの人は理解ができなくて仕方がありません。途中であきらめてしまっては、できるものもできません。

最後の「やり抜く」だけ、他と異質です。だって、成功者はすでに成功しているのですから「やり抜いた」人だからです。まだ、道半ばの人にとっては、「めげるな」「やめるな」とエールのようにも感じました。

素朴だからこそ、むずかしい……

たった8つの法則。しかも、どれも難しいことではなく、むしろどれも当然のことのように思えます。

こういう、素朴で真っ当な答えって、戸惑ってしまいませんか?w

「そうだろうなぁ」と思いつつ、「それができてたら苦労しないよ…」的な妙な落ち込み方をしてしまう時がありますw

どんなことでも、何かに成功する人と自分って、なにか巨大な隔たりがあるわけではなく、ちょっとした違いなのかもしれません。その「ちょっと」が、こんなにもドえらい差なんですね……。

こう考えると、ちょっぴりガーンとなってしまいました…(苦笑)

誰にでも当てはまる!?

めっちゃ簡単に言っちゃえば、のめり込んで熱中している事柄の中で、人の役に立つもの。これは仕事になりえる。

人の役に立てば、その人は報酬を喜んで支払います。熱中して取り組んでいる事柄ならば、どんどん深く学び会得してゆくばかりの事柄です。人に言われ、イヤイヤやっている仕事とは、上達や習熟度が違うであろうことは想像できますね。

そして、あなたも考えてみてください。

幼いころから今に続くまで、誰に頼まれたわけでも、命令されたわけでもないのに、続けている事柄はありませんか?

もしかしたら、ご両親や先生に「やめなさい」「いい加減にしなさい」と言われた事柄かもしれません。保護者からの制止を振り切ってまでやったことですから、よっぽどですね。今も続けていますか?

もしかしたら、自覚していない習慣があるのかもしれません。

こんな風に考えると、成功の秘訣もグッと身近に感じますね。……ということはますます、多くの人が持っている資質を、開花させる人はほんのわずか。ほとんどの人は死蔵させちゃってるってことでしょうか(;’∀’)>

「明日も頑張ろう!」勇気が出る本

本書『成功するための8つの法則』で紹介されるのは、世界に名だたる成功者たちの成功談です。

そんなもの、あさよるの役に立つのかぁっ!?と訝しみつつページをめくりました。結果、読んでよかった!

成功譚と言いつつ、あさよるにだって共通する部分もあるし、コツコツと地道に取り組んでゆくことの大切さを知り、勇気が持てました。自分が成功するかどうかはやってみないとわかりませんが(;’∀’) やっているコトの方向性は、大きくは違っていないようです。

夢をもって、目的をもって、毎日を過ごしている方々にとっても、同じように、背中を押される内容でしょう。

実際に世界的に成功した人たちの名前と、言葉を交えて紹介されています。格言集のように読んでもいいし、あさよると同じように元気の出る本として読んでもgood!

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世界の一流だけが知っている 成功するための8つの法則

  • リチャード・セント・ジョン
  • 新潮社
  • 2014/10/17

目次情報

はじめに――TEDカンファレンスへ向かう機内での出来事

著者紹介

第1章 成功者に共通する8つの特徴を身につける出発点

1 情熱を注げるものならかならず成功する
2 どんな分野でも成功者は自分のやっていることが大好き
3 情熱を注げるものを見つけたら、ダメ人間になる
4 最大の難関を見いだすこと
5 情熱を見いだすには、いくつもの道を探検するべし
6 転職にはまる
7 財布に従うな、心に従え
8 好きなことを追求しろ、お金はそのうち付いてくる

第2章 汗で溺れた者はいない

9 成功者は懸命に働いている
10 成功者はワーカーホリック(仕事中毒)ではなく、ワーカーフローリック(仕事を楽しんでいる)
11 成功者は仕事を楽しんでいる
12 それは誰にでも簡単にできることではない
13 成功には長時間の労働も必要
14 花金(TGIF)なんてくそくらえ、「自分は今働いている」そのことに感謝を
15 努力は天才にまさる
16 父からの教えは、仕事に対する価値観だった
17 懸命に働けば、いつかかならず報われる

第3章 失敗したければ、集中しなければいい

18 ひとつのことに集中する
19 最初は広い視野で、そして絞り込んでいく
20 生かじりはダメ! 集中しなさい
21 ひたすら集中
22 成功した企業の集中力
23 短期的な集中力を養おう
24 集中するために気が散るものは取っ払え
25 集中できない?

第4章 自分を奮い立たせ、内面のバリアを克服せよ

26 自分を奮起させる
27 引っ込み思案を克服する
28 引っ込み思案を克服しながら、その利点はもちつづけよう
29 引っ込み思案を克服するには、人前へ自分自身を押し出せばいい
30 自信のなさを克服する
31 自信のなさをすべて取っ払うことはない それが成功への後押しとなることもあるから
32 自分を奮起させるために――目標を持とう
33 自分を奮起させるために――挑戦しよう
34 自分を奮起させるために――締切を設定しよう
35 自分を奮起させるために――規律を守ろう
36 自分を奮起させるために――母親を活用しよう
37 自分を奮起させるために――競争しよう
38 自分で奮起させるために、苦しみを与える人をもとうそして、自分をサポートしてくれる、助言を与える人をもとう
39 安全地帯を飛び出す

第5章 アイデアを生み出す魔法はない

40 アイデアが成功への道を照らす
41 誰だってすばらしいアイデアを思いつくことができる
42 アイデアを生み出すには――問題を抱える
43 アイデアを生み出すには――周囲を観察する
44 耳はアイデアをつかむためのアンテナ
45 質問がアイデアにつながる
46 アイデアを借り、それを新しいアイデアに組み立てる
47 アイデアを生み出すには――つながりをもとう
48 ミスと失敗がすばらしいアイデアにつながる
49 アイデアは書き留める
50 私がビッグアイデアを思いついた方法

第6章 自分自身と自分の仕事を改善することが自分を導く光となる

51 改善を続ける
52 自分のやっていることを得意にする
53 どんどん磨きをかける
54 自分のベストを尽くそう
55 練習、練習、とになく練習
56 REPS:何度も何度も繰り返すことが成功につながる
57 自分の強みに集中しよう 弱点なんて忘れてしまえ
58 自分の弱点は人にまかせよう
59 私のひと言ビジネスプラン:改善

第7章 成功とは、まさに自分の人生が人の役に立っていると実感することだ

60 人のために価値あることをする
61 誰のために働くのか?
62 どんな価値を提供するのか?
63 人の役に立つことをすれば、幸せ・満足・感謝・貢献・承認・豊かな人生が得られる
64 人の役に立つことをする――それが金持ちになるための方法
65 金持ちになるための公式
66 自分のことは忘れて、仕事をする相手に焦点を合わせよう
67 相手の立場に身を置こう
68 相手の視点に立とう
69 相手の話に耳を傾けよう
70 大きなエゴを抱えていると、人の役に立つことはできない
71 相手のために懸命になろう

第8章 批判、拒絶、逆境、偏見を乗り越えてやり抜け

72 粘り強くなる
73 どんなに時間がかかっても、やり抜く
74 一夜の成功なんてありえない
75 どんなに失敗しても、やり抜く
76 失敗から学ぼう、失敗によって自分を葬ってはダメ
77 大きな成功のためには、大きな失敗をしよう
78 ミスにめげずに、やり抜く
79 どんなに批判されても、やり抜く
80 率直な批判に注意!
81 どんなに拒絶されても、やり抜く
82 拒絶の名誉の印と考えよう
83 やり抜くための戦略――小さなステップを積み重ねる
84 やり抜くための戦略――投げ出し恐怖症
85 やり抜くための戦略――あきらめない
86 やり抜くための戦略――跳ね返す力を持つ
87 やり抜くための戦略――頑固さを貫く
88 やり抜くための戦略――せっかちで辛抱強い
89 やり抜くための戦略――後ろを振り返らない
90 やり抜くための戦略――仕事とプライベートのアンバランスを乗り越える
91 やり抜くための戦略――RFM(Relentless Forward Motion):絶え間ない前進

おわりに――成功に導いてくれるものはいったいなに?

リチャード・セント・ジョン [Richard St. John]

成功に関する分析を行うアナリスト、作家、講演家として活躍中。ノーテルネットワークス研究開発所にデザイナーとして就職し、同社に10年間勤めた後、自らのマーケティング・コミュニケーション会社を立ち上げ、この分野で優れた人々に贈られる賞をいくつか受賞。飛行機で隣の席座った少女から「成功に導いてくれるものはなに?」と質問されたことをきっかけに、10年という年月を費やして500人以上の一流の人々に直接インタビューを行い、その成果をまとめた本書は米国でベストセラーとなった。また、筆者がTEDで行ったスピーチ「成功者だけが知る、8つの秘密!」はウェブ上で公開され、これまでに660万回以上視聴されている。

中西 真雄美(なかにし・まゆみ)

訳者

翻訳家。大阪外国語大学卒業。主な訳書に『TEDトーク 世界最高のプレゼン術』(新潮社)、『ザ・プレゼンテーション』(ダイヤモンド社)、『情報を捨てるセンス 選ぶ技術』、『脳が教える! 1つの習慣』(ともに講談社)、『90秒で好かれる技術』、『すべては「前向き質問」でうまくいく』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

コメント

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