渋谷昌三『人の2倍ほめる本』|「ほめる」もコミュニケーション

こんにちは。人にほめられるのが苦手な あさよるです。

ほめてもらえるだけ嬉しいことなのでしょうか、素直に喜べないのが本音です。

「そんなんじゃないのに……」「私のこと、そんな風に思ってるんだ……」とネガティブに捉えてしまうのです(;´∀`)

一度、ほめる側の心理も知ってみたいなぁと、『人の2倍ほめる本』を手に取りました。

「ほめ方」のバリエーションがすごい

『人の2倍ほめる本』、タイトル通り人のほめ方がこれでもか!と紹介されています。

それは、「○○さんっていい人ですね」なんて普通の文言から、コンプレックスにあえて触れてからの~ほめ方とか、レベル高い!w

しかも、仕事でもプライベートでも、どんなシチュエーション、どんな相手にも使えるような、汎用性のあるものなんですよね。

バリエーションについては、下にある目次情報を参照していただけるとわかりやすいかと。

「ほめる」はコミュニケーションなんだ!

『人の2倍ほめる本』を読んで、「ほめる」ってコミュニケーションの一種何だなぁと実感しました。

「あなたを信じています」「あなたに好感を持ってます」「応援しています」などなど、ポジティブな感情を相手に持っていることを示す方法。

それが、ほめること。

しかも、サラッとスマートに好意や期待を伝える手段としての「ほめ」。めっちゃかっこいい!

もちろん逆に、媚びへつらったり、おべっちゃらを並べるのはダサいですよ。それは「ほめる」ではないのだなぁと思いました。

あくまで、本心を伝えるバリエーションの中に「ほめる」がある。心にもないことを言うのは「ほめる」じゃない(^^♪

「ほめられ下手」さんも参考に^^

あさよる、ほめるのが下手なタイプですが、ほめられるのも苦手です(;´∀`)

自分が絶対的に自信満々のことを褒められると「でしょ^^」と言えるのですが、そうでないことを褒められるとオドオドしてしまったり、反対にイラッとしてしまいます。

……はい、自分勝手です(-_-;)(-_-;)

あさよるには「ほめる」はコミュニケーションであるという視点が全く抜け落ちていました。自分の欲求ばっかりでした……。

『人の2倍ほめる本』を通じて、人をほめる側の考えや心理に触れ、「ほめる」という手段を通じて、何をなそうとしているのかを知りました。

「ほめる」と「ほめられる」は双方向なものなんです。

あさよるは、一方的な「ほめられたい」しかなかったので、「ほめる」も「ほめられる」も苦手なんだなぁと感じました。

読んでて気持ちがいい(^^♪

それにしても『人の2倍ほめる本』は、読んでいても非常に気持ちのいい本です。

あさよるが最近、気持ちが重くなる本を続けて読んでいたせいもありますw(※)

人を「ほめる」のも「ほめられる」のもポジティブなコミュニケーションだし、それを見ているだけでも、さわやか。

本の中の、例を見てるだけでいい気持ちになれるとは、「ほめる」パワーすごい。

(※) 最近読んで気が重くなった本w (興味深い本ですよ)

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人の2倍ほめる本 頭のいい人 悪い人のほめ言葉

  • 渋谷昌三
  • 三笠書房
  • 2020/3/23

目次情報

まえがき

第1章 おだやかな「ほめ言葉」が効く

「また一緒にやりたいね」は最上のほめ言葉
手軽に使えて効果的、「また」という言葉の力
「いい人はいいね」で、心が救われる
曖昧な「ほめ方」のほうが印象的になる
仰々しい「ほめ言葉」には裏がある
「教えてください」も、ほめ言葉のひとつ
「君の瞳に完敗!」といってみよう
「陰ほめ」で真意がしっかり伝わる

第2章 「ほめながら聞く」技術

初対面で「まず、ほめる」と人は安心する
久しぶりに会った知人にも「まず、ほめる」
「ほめて誘う」と、人は動く
カリスマたるゆえんは「聞き上手」にあり
聞き上手は、「ほめながら聞く」コツを心得ている
ほめられると、人の心は「浄化」させる
ほめ言葉で、「いい暗示」にかかる
「ほめながら聞く」、この会話法を身につける
お礼をいうとき、ほめ言葉を添える
「深い」という言葉を使いこなそう

第3章 「ほめてお願いする」技術

「ネガティブな感情」は必ず相手に伝わる
「イラッときたら、まずはほめる」の法則
「ややこしい相談」は、ほめて持ちかける
「きみがウンといってくれないなら僕も降りる」と訴える
日本人はなぜか「プロ」「一流」という言葉に弱い
「お金ぼめ」「地位ぼめ」で、相手は不機嫌になる
「ほめて断る」が、断り上手のコツ
「挨拶ぼめ」で、相手の心をぐいっとつかむ
上手にほめて、不義理を帳消しにする
ほめ上手は、人の栄光欲を満足させる
「ほめ別れ」で、悪い印象を残さない

第4章 コンプレックスをほめる!

相手の劣等感をほめる
美人の容姿をほめるより、弱点をほめる
なぐさめるより、「コンプレックスぼめ」が効く
「ほめたら、ほめ返す」で意気投合する
「ほめて質問する」が楽しい会話の基本
趣味の絵画でも、「あなたの作品」という
謙遜する相手には、重ねて「ほめる」
クレーム処理も「まず、ほめる」からはじめる

第5章 「ほめ言葉」の心理術

似ているものと比較して、ほめる
「著名人と似ている」も、ほめ言葉
「あなたは特別~」が、ほめ言葉になる理由
プライベートの話で、ほめ効果が生まれる
ネクタイをほめるよりも、そのセンスをほめる
「真似をする」が、相手をほめることになる
「ふうつ」をほめる、とっておきのテクニック
「内面をほめる」と、親しくなる

第6章 「励まして育てる」心理術

「ほめてほめて、ほめまくって」人を育てる
ほめ言葉で「不安な気持ち」を和らげる
気弱で行動力が乏しい人は、ほめて鍛える
腹のすわったほめ方で、子どもは天才に育つ
みんなの前でほめる効果
サントリーの「やってみなはれ」は、部下を「ほめて」いる
「やってみれば」はダメ、「やってみなはれ」がいい
漱石もほめまくって弟子を育てた

第7章 ほんとうは怖い「ほめ言葉」

「どっちつかずの言葉」は使わない
ほめ言葉の「まじ、やばい」は誤解の元
「いい人」とほめるか?「人がいい」とほめるか?
「まじめ」「正直」は、ほめ言葉か?
相手がムッとなったら、「でも好きです」とほめる
状況説明だけでなく、主観的表現をつけ加える
弱ってる人ほど、「好きです」が効く
「人への説教」は何の役にも立たない
「私のおかげで~」は、ほめ言葉にならない
「ほめ方」で見くびられることがある
「昔とちっとも変わりませんね」はアブナイ言葉
決まり文句の「ほめ言葉」は安易に使わない
嘘でもいい! ほめられた人は救われる

第8章 とっさの「ほめ言葉」事例集

外見をほめる
人間性をほめる
堅実性、リーダーシップをほめる
努力をほめる
奉仕精神をほめる
能力や才能をほめる
みんなをほめる
言葉ではなく、行動力によってほめる方法
ほめられたいなら、ほめられたいと思わない

渋谷 晶三(しぶや しょうぞう)

「なにげない行動」や「しぐさ」「くせ」などから、人の深層心理を追求する独自の人間観察額を開拓。現代心理学の研究成果を恋愛やビジネスに応用した著書多数。1946年生まれ。現在、目白大学社会学部及び大学院心理学研究科教授。文学博士。本書では「人をほめる」「人にほめられる」ときの人間心理を追求し、より実践的な「ほめ方」を提案している。
『感じのいい話し方 悪い話し方』『「初対面」術』『「伝わらない」話し方「伝わる」話し方』『「なぜかうまくいっている人」のちょっとした心理学』『人を傷つける「言い方」元気にする「言い方」』(小社刊)など著書多数。

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