こんにちは。面倒くさがり屋のあさよるです。
料理や掃除は好きなんですよ。気が向いた時に、集中してやるのは。しかし、毎日これをやるのはやっぱり面倒です……><
『考えない台所』は、2015年の出版当時見かけて気になっていた本です。
煩わしいことを考えず、テキパキとシステマチックに台所仕事を行うための考え方が詰まっています。
「料理家」による台所のお片づけ
本書『考えない台所』は、キッチンの収納や材料仕入れの考え方など、台所仕事全般に関わるアイデア集です。
著書は、料理家の高木ゑみさん。
「料理家」の方が書いているというのが、ポイントだと思います。
収納アドバイザーや、片づけのプロとはまた違う、料理を教えている側の人ですから、効率のいい台所、理想の調理環境をご存知です。
本書でも、単に台所収納の話だけでなく、材料調達のメモの仕方や、掃除がしやすい環境づくりなど、「料理をする」「食事をする」に関する幅広い内容です。
ベテランさんならやってること?
本書『考えない台所』、もしかしたら家事ベテランさんの中で、手際のよい方なら既に実践なされてることなのかな?と思います。
調味料や料理器具も時間と共に揃ってゆくだろうし、家事の初心者~中級者さん向けの内容だと思います。
著者の指南通りに実践するのはもちろんのこと、考え方のエッセンスとして利用するのもgood!
あさよるも、読んでいるだけで「そっか!」「なるほど…」の連続でしたよ。
考えずに済むシステムを
料理って毎日するものです。日に何度もするものです。
だからこそ、最初に考えなくてもこなせるシステムをつくり上げちゃえば、あとはルーチンで回してゆける。
・献立作り
・買い出し
・冷蔵庫
・収納
・調理
・片づけ
考えただけでゾッとするのは、手段が確率されていないからでしょう。
いちいち「あーして、こうやって……」と考え続けるのは苦痛です。
最初は面倒ですが、ルールを決めてしまえば、あとは楽なんだなぁと知りました。
「テキパキ」とはこういうことか!
例えばまな板の使い方。まな板の上で、葉物野菜を切るエリアや、薬味を刻む場所を決めておけばいい。
あさよるも、野菜と肉類は面を変えていましたが、もっと細かくスペースを分割しちゃえばいいんですね。
献立も、「献立客観シート」をつくるというワザ。簡単に紹介すると、
牛肉 | 豚肉 | 鶏肉 | 魚介類 | その他 | |
生(和/洋/中) | |||||
煮る(和/洋/中) | |||||
炒める・焼く (和/洋/中) | |||||
揚げる (和/洋/中) | |||||
蒸す・茹でる (和/洋/中) |
↑献立をこんな風に、表にして管理すれば、偏りも一目瞭然というわけ。
これ、最初の導入はヒジョーに面倒くさそうですが、使い始めると健康管理も楽になりそうです。
また、手作りの料理だけを良しとせずに、時には既製品も使いこなしましょうと指導されています。
「料理はこうあるべき」「こうしなければならない」と既成概念に縛られてイライラするくらいなら、便利アイテムを使いこなして、楽しく家事に取り組んだ方がずっといい。
時短アイデアだけでなく、効率よくテキパキと台所を動き回るアイデアが集められています。
老若男女問わず、広く活用されるアイデアです^^
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考えない台所
- 高木ゑみ
- サンクチュアリ出版
- 2015/5/20
目次情報
はじめに
CHAPTER 1 マインド編
台所に立つ前に 台所しごとにセンスは必要ないことを知る。
台所に立つ前に 自由な時間で、自分がしたいことを妄想する
台所に立つ前に ネガティブな感情は、何の意味もないことをする。
台所に立つ前に 自分のやる気スイッチをしっておく。CHAPTER 2 準備編
献立のルール 「献立 客観シート」で、マンネリを打破する。
献立のルール 節約したいときは、「旬」「まとめ買い」「冷凍」。
買い物のルール 買い物メモは、店のレイアウト順に書く。
買い物のルール 2段組みのカートを利用すると、買い物時間が短くなる。CHAPTER 3 調理編
調理のルール 調理の工程を、5つに分解する。
下ごしらえのルール 冷凍庫の食材は全部取り出す、全部しまう。
下ごしらえのルール 野菜を切るタイミングは、1回だけにする。
下ごしらえのルール 包丁を使わずに、食材を切る。
まな板のルール 白い野菜から切り始める。
味見のルール 味見用のスプーンを10本用意すると、味が決まる。
塩のルール 塩のタイミングは、魚は15分、肉は直前。
砂糖のルール 砂糖は天然のものを選ぶ。
既製品のルール 「手作りが正しい」と思い込まない。
朝ごはんのルール 毎朝食卓に出すものは、1か所にまとめる。
晩ごはんのルール 食べる時間がバラバラな日は、「出すだけ・温めるだけ」にする。CHAPTER 4 冷蔵庫編
冷蔵庫のルール 中身全部出して、自分の目で見る。
冷蔵庫のルール 野菜室は「立てる」「まとめる」でスッキリさせる。
冷蔵庫のルール 食材が輝く特等席を決める。
冷蔵庫のルール 冷蔵庫は6つに区切って、立てて保存する。
冷凍庫のルール 肉は小分けに冷凍し、葉野菜はゆでて冷凍する。
冷凍庫のルール 冷凍庫の賞味期限を、カレンダーで「見える化」する。CHAPTER 5 収納・片づけ編
台所収納のルール 調理道具は「水まわり」と「火まわり」に分ける。
台所収納のルール 見えるところに、ものは置かない。
台所収納のルール 「いつか使うだろうグッズ」は個数を決める。
台所収納のルール せまい台所は、「洗う・切る・加熱する」のスペース確保から。
片づけのルール 食器洗いは、繊細なグラスから始める。
片づけのルール 食器は「乾いたふきん」で拭きあげる。
掃除のルール 汚れない台所は、ぞうきん3枚で作られる。
掃除のルール 油汚れは「重曹」、シンクの仕上げは「から拭き」。
ごみのルール 嫌なにおいは、コーヒーと重曹が効く。CHAPTER 6 道具編
調味料のルール 調味料は、週に3回以上使うものを残す。
調味道具のルール 調理道具は、「覚えておける」ものだけにする。付録 仕込み&栄養満点レシピ
かんたん仕込みレシピ
塩もみ野菜 塩漬け豚 残り物肉のマリネ 肉をゆでておく 野菜をゆでておく 玉ねぎをみじん切りにして冷凍する 野菜ペースト
かんたん栄養満点レシピ
サーモンの白みそグラタン シーフードチヂミ ねぎ塩 ツナサラダ しいたけと桜えびのスープ
高木 ゑみ(たかぎ・えみ)
料理家、おもてなしプランナー。
慶応義塾大学卒業。イギリス、オーストリア、アメリカへの留学をきっかけに世界各国の料理に出合い、料理の道に進む。数々の厨房で修行を積んだのち、エコール辻東京イタリア・フランスマスターカレッジを卒業。中目黒にて料理学校を主宰する。
アイデアあふれる創作料理に、手軽に楽しめるテーブルコーディネートやお酒とのマリアージュ、ホームパーティーや日常に役立つ調理タイムマネジメントなど、豊富なノウハウが詰まった独自のレッスンスタイルが人気。生徒数は800人を超え、現在予約のとれない教室となっている。
また、企業向けレシピ開発や出張料理、離乳食講座も請け負っている。
著書に『高木ゑみのおもてなしレシピとテーブル』(主婦の友社)、『ガルシェフゑみの少しの工夫でいつもの料理がセレブ料理に』(双桑社)がある。
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