『夜型人間のための知的生産術』|夜の静寂はクリエイティブな時間

こんにちは。早起き習慣を身につけたいのに夜更かししちゃう あさよるです。日付が変わる頃にはお布団に入っていたいのですが、上手くいきません。そして、布団に入ってからもなかなか睡眠導入できずムズムズしたまま時間を過ごしています。

生活習慣の改善を頑張っている最中、齋藤孝さんの『夜型人間のための知的生産術』という本を見つけてしまいました。夜型人間にとって、夜がクリエイティブな時間であり「無理に朝方型なろうとしなくていいんだよ」という、これは悪魔のささやき?それとも天使?

若干、齋藤孝さんが“夜更かしさん”なのを無理くり正当化しようと頑張っている感がある気がしないでもありませんがw 「夜」という時間が、なんだか特別に、頭の中が飛び出しても許される「野生の時間」的なニュアンスがあるのは、わかります。

夜はインプットの時間

齋藤孝さん流「夜活のススメ」は(勝手に名付けた)は、夜は知的な時間だということ。夜の静寂はインプットの時間だ。本を読もう。

夜は「人間とは何か」「自分とは何か」という哲学的なことを深く考えるのに適した時間でもあります。(中略)

すでに知的教養を十分に身につけた人が気分転換にゲームをやるのは結構なことです。
しかし知的でない人が、ようやく自由に使える夜の時間に本を読まないとなると、知的になるチャンスを逃しているようでもったいないと思います。これは、人間として生まれて、少し寂しいものがあります。
人間がほかの動物と比べて優れているのは、知的であるという点です。本を読むのは、頭の容量を大きくし、頭の中を耕すような作業です。干からびた頭を耕して、豊かな作物が育つ土壌をつくるのです。だからこそ、本を読めば読むほど、教養が育ちます。
本を読まない人の頭の中は、いつまでも荒れ地のような状態です。干からびて硬い荒れ地に作物は実りません。どんどん鍬を入れて、耕して耕して、どんな作物でも育つ状態にするのが、読書のよさです。それが人間を、より人間らしくしていくのです。

p.54-55

かなり煽り気味な読書論ですが、一応この「あさよるネット」も読書感想ブログなので、「本読むのがエエで」と推しておきますw

ただ、齋藤孝さんは読書だけをオススメしているわけではありません。テレビと、深夜ラジオもオススメしておられます。テレビ番組では「美の巨人たち」「しくじり先生」「ダーウィンが来た!」「英雄たちの選択」「関ジャム 完全燃焼SHOW」「世界ふれあい街歩き」「新婚さんいらっしゃい!」なんかが名前が挙がっていました。深夜ラジオでは「おぎやはぎのメガネびいき」。スポーツや映画も教養になります。どしどしテレビ画面を見ようね!

夜は探究の時間

夜に作品を生み出し、研究を進めた偉人たちがたくさんいます。夜は発想が広がる時間なのです。それは、夜の静寂、つまり外部との接触を断つ時間なのかもしれません。現代ではSNSやLINEで繋がりっぱなしですから、夜の「一人の時間」を意図的に作り出さなくてはいけません。日中、仕事や学業で忙しい現代人は、夜こそスマホをしばし脇において、自分のクリエイティブな時間に割り当てましょう。

「眠り」を利用する

人は眠ることで記憶が定着するといいます。眠りを利用して夜の活動を明日につなげましょう。また自分が取り組んでいる物事が「夢に出てきて」からが本番です。夢に見るほど頭の中で、そのことが定着しているしるし。そういえば、あさよるも夢の中でブログ書いたり、ブログの段取りを考えている夢を見た特に「いよいよブロガーっぽくなってきたなw」と思いました。

読了後の感想:テレビを設置しよう

あさよるは忙しさにかまけて、テレビを全く見なくなってしまいました。昨年(2016年)は大河ドラマ「真田丸」を全話見たのになぁ~。今も見たい番組は録画してるのに、見ないまま時間が過ぎてしまっています……。ちょうど、「テレビの位置が悪いのではないか」と推測して、パソコンの横にデーンとテレビモニターを設置しようかと思案していました。

まぁそれは、テレビが見たいというか「映画が見たい」からというのが一番の理由です。それよか、パソコン新調して、パソコンでプライムビデオ見るのがいいかな~。「テレビ画面そのものが邪魔」というのが本音……。

夜の時間をより豊かに過ごせるように、部屋の環境を整えたくなりました(^^)/

関連本

夜型人間のための知的生産術

目次情報

はじめに

序章 私は朝の番組を担当したが「夜型」だった

寝耳に水だった「あさチャン!」MC
ふだんは「午前3時就寝、午前9時起床」
「規則正しい生活」が向かない人たちもいる
「夜型人間としてどう生きるか」を基準に職業を選ぶ
「夜型勉強法」で人生を切り開いた
「夜」を活かすことはいつの時代も求められている
夜型人間は「結果」で周囲を黙らせる

第1章 夜の「読書」で教養は磨かれる

「知的生産」は昼間にはできない
記憶は「夜」に定着する
夢に見ないものは「本気」ではない
夜のインプットの基本は「読書」
読書は「偉人の話を聞く」イメージで読む
デカルトの死因は「無理な早起き」!?
夜こそ「大著」に浸る
アントニオ・タブッキがつくりだす「夜の世界観」
夜は「深い洞察」に向いている
「知を得ること」を夜の日常にする
「1日1冊」で30年以内に1万冊の本が読める
夜は「偉人と2人きり」の贅沢な時間
テレビの「読書番組」が読書の支えになる
「音読」の薦め
齋藤流・新書活用術
本を読みなれていない人は太宰から読め
本を「脳内で映像化」することでより深く味わえる
「私の履歴書」で、すごい人の人生を追体験する
夜のゴールデンタイムの読書で「話し言葉」の深さが変わる
好きな作家・翻訳家をつくる

第2章 「映像」「音」「ネット」を使った夜の知識習得法

テレビを流すだけで教養が身につく
深夜番組では出演者もリラックスしている
バカリズムさんは「夜」を大切にする芸人
情報番組も朝と夜ではまったく違う
夜の番組でプロの仕事術を学ぶ
眠れない夜はスポーツを見よ
スポーツから学ぶ「精神の流れ」
街ブラ番組でリラックスした眠りを
「新婚さんいらっしゃい!」の魅力
夜の映画鑑賞は教養の宝庫
映画やドラマで「他人の人生」を体験する
深夜ラジオの「言葉」の魅力
朝刊は夜に読む
ネットニュースで「世の中の空気感」を知る
「Amazon レビュー」の知的な読み方
夜が人間の「深み」をつくる

第3章 夜型のためのアイデア発想法

インプットをもとに「知的生産」を行う
世代を問わず、発想は夜にはばたく
夜は発想力が羽ばたく時間帯
発想をつなげる
「切り口」でふるいをかける
夜の「知的生産」の喜び
夜に適した「開放型」の発想法
「手書き」の効能
夜の特性を活かした「カオス型」発想
巨大なエネルギーでインスピレーションを能動的に引き起こす
世界を変えるような発想に常に触れる
夜は発想の源である「感動」に慣れる場
発想力の基準は「お金をいただけるかどうか」
発想は「量」が大切
「7~8割のレベルの発想」を夜の習慣にする
夜は集中に必要な時間が長く取れる
「外の世界」を遮断する
アウトプットは「最大2時間」。それ以上はやらない
締め切りの「前倒し」で集中力はより高まる
「自分ベスト」で感性を鍛える
夜に有効な「視点」を増やすトレーニング
「もしも……だったら」という妄想を夜に膨らませる
「○○は△△である」と決めてから考える
「勘違い」もアイデアである
夜の発想で陥りがちな抽象さを「具体例」に置き換える練習
「メイキング」に思いを馳せる
「身体感覚」に敏感になる

第4章 精神は「夜」につくられる

夜は「精神」を充実させる場
仏教は一つの精神文化
「心」の問題は放置し、「精神」に目を向ける
偉人が持つ「精神の力」
「夜の考え事」は無駄である

おわりに

齋藤 孝(さいとう・たかし)

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学大学院教育研究科博士課程等を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。『身体感覚を取り戻す』(NHK出版)で新潮学芸賞受賞。著書に、『国語教科書にでてくる物語 1年生・2年生』『国語教科書にでてくる物語 3年生・4年生』『国語教科書にでてくる物語 5年生・6年生』(以上、ポプラ社)、『語彙力こそが教養である』『文脈力こそが知性である』(以上、角川新書)など多数。

コメント

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