こんにちは。メモ魔なあさよるです。メモを忘れないためのメモとかします。うっかりさんとも言いますw
このブログも、読書の記録の備忘録的な感じでやっております。一種のメモですね。
ところで、当あさよるネットにて、齋藤孝さんの著書を数冊紹介し、その中で三色ボールペンを使った読書法にも触れてきました。が、その三色ボールペンの本はまだ紹介していなかったので、触れておきます。
あさよるも、かなり以前に一度読んで、しばらく三色ボールペン使ってました。久々に読んで新しい発見もありました。
あくまで「情報活用術」
『三色ボールペン情報活用術』は、タイトルのそのまんま。「情報活用術」を紹介する本なんです。
三色ボールペンを使った「読書法」として扱われていることが多い気がします。あさよるも、記憶の中で三色ボールペン読書術として記憶していましたw
赤・青・緑の三色ボールペンを使ってマークすることにより、情報の整理と活用をいっぺんにしてしまおうというものです。三色の使い分けは以下。
- 赤:客観的に見て、最も需要な箇所
- 青:客観的に見て、まあ重要な箇所
- 緑:主観的に見て、自分がおもしろいと感じたり、興味を抱いたりした箇所
単純です。しかし、これをやり遂げるには腹をくくる必要があります。そう!ボールペンは一度線を引いてしまうと消えないのである!消えないから、「えいっ」と覚悟を決めて線を引くのだ!
この集中力と、積極的な姿勢が情報収集の質を上げてるのです。
(今便利な消えるボールペンもあるけどね…)
やっぱ紙媒体が便利
本書『三色ボールペン情報活用術』を読んでつくづく思ったのは、まだまだ紙は使いやすいなぁということ。
あさよるは一時期、Evernoteに入れ込んで「今後はすべてのメモを電子化しよう!」と張り切っていましたが、やっぱり紙とペンが便利だなぁとw
手元でササッと手早く操作するなら、紙が便利。しかし、長期保存や情報の検索にはデジタルデータが便利。今後は両方のいいとこ取りをしてくのかなぁと、そっち方面の準備をしています。
とまぁ、三色ボールペンを使った情報活用術も、紙とペンの便利なところを存分に発揮しています。シンプルだからこそ分かりやすいというのもいい。
デジタルデータや電子書籍も三色で管理できる?と一瞬思いましたが、なんかそれは違う気がしますw 活字にて情報の触れ方も、紙の本と電書では違うのですね。
三色で線を引くこと=アウトプット?
赤・青・緑で線を引き分けることで、本や情報に触れる深さが変わります。
多分それは、ただ単に「読む」という受け身な状態から、「線を引く」という積極的な態勢に変わるからではないかと思います。
これまで情報の羅列だった文章に「自分が手を加える」という一手間を加えることで、一方的なインプットからアウトプットへと変貌しているのでは?
線を引く。たったそれだけのことなのに、インプットからアウトプットへと変わるなんて、面白い!そして、すごい!
自分だけの一冊を作る
赤・青・緑の内、すんごく重要な働きをするのは「緑」で線を引いた部分。
赤と青は、あくまで本や文章の情報を、客観的に精査した結果です。しかし、緑は違う。
緑は、自分が興味を持ち、好奇心が掻き立てられ、面白い!と感じた部分です。自分の興味の欠片を、緑のボールペンで浮き上がらせることができるんです!
自分が興味を持った分野については、誰もが積極的に情報を収集し始めます。反対に、興味のないことは、いくら重大な情報でも消極的ですよね。
消極的な情報を集めるよりも、すごい!面白い!と積極的に情報に向き合える欠片をたくさん集めましょう。それは、一つ二つだと力はないかもしれませんが、たくさんの緑の線を引いている内に、どんどん情報との向き合い方が変わってくるのです。
『三色ボールペン情報活用術』は、“本を汚して読む派”の読書術です。そして、読書だけにはとどまらず、資料や文書を読む時全般に使える「情報活用術」です。
著者の齋藤孝さんによれば、三色の使い分けに慣れてくると、人の話を聞いていても三色に分けて聞けるようになるそうです。「本当かなぁ?」と思いますね(・∀・) 確かめるためにも、チャレンジしてみたいです。
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三色ボールペン情報活用術
- 斎藤孝
- 角川書店
- 2003/6/1
目次情報
三色方式とは
Ⅰ なぜ「整理法」ではダメなのか
「活用」してこそ情報だ
役に立たなかった膨大なカード
整理して活用ではなく、「整理=活用」に
情報は「お蔵入り」させては意味がない
誰もができるが、自分しか活用できない
自分の“内側”に取り込む
料理でいえば仕込み段階
きれいな資料である必要はない
腐らせない、力みすぎない
自分で生み出すトレーニング
自分で育てていく樹Ⅱ 三色方式とは何か
赤・青・緑の使い分け
なぜ三つに分けるのか
なぜ赤・青・緑なのか
黒は判断停止の色
脳に覚悟を促す!
「技」にする、「技」を磨く
緑は香辛料、加える量を間違えないことⅢ くぐらせる――情報との出会い方
自分をかかわらせる
情報とは一期一会
「くぐらせる」とは?
仕事に活かす青と緑のバランス
主観・客観の文脈をクロスさせる
「引っかかる」感覚は磨けば光るが、さびもする
勘や感覚を技化させるためには
女性のほうが発想が柔軟
無理だと思うところにチャンスあり
情報をテキスト化する
テキストを探そう
捨てるかどうかは緑で決める
筆記する力
ノートを取るということ
メモはどうやって取るか
聞く力を育てる
メモから生まれるアイディア
三色バランスでプレゼンテーションⅣ 立ち上がらせる――情報を立体化する
関心のアンテナを立てる
キーワードを丸で囲む
キーワードの見つけ方
「つかまえてやるぞ」という意識
キーワードがレジュメに早変わり
会議とレジュメ
要約力・再生力
構造的に理解できるか
文章化←→図式化
必読! 三色手帳術
時間を三色で切り分ける
一週間をシミュレーションする
先手必勝
使い勝手の工夫
ひとコマ九十分でメリハリ
限りある時間の中でⅤ 編み出す――情報からアイディアを生む
緑を重視してきたのはなぜか
すべてのアイディアの源は緑
緑を発揮するポイントを工夫する
どこを「まねる」かの切り口が大事
具体的なアイディアが現実を変える
異種配合は最強の技――引用力
資料を仕込むコツ1
資料を仕込むコツ2
異なるものを結びつける練習問題
あとがき
齋藤 孝(さいとう・たかし)
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒。同大学教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。主著に、『身体感覚を取り戻す』(新潮学芸賞受賞)、『宮沢賢治という身体』(宮沢賢治賞奨励賞受賞)、『「できる人」はどこがちがうのか』『声に出して読みたい日本語』(毎日出版文化賞特別賞受賞)、『理想の国語教科書』『読書力』『会議革命』『からだを揺さぶる英語入門』『質問力』等がある。新しい読書の型を提示した『三色ボールペンで読む日本語』は各界に大きな影響を与えた。
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