なんのためにお金がほしいの?
思い込みをやめて、本当に必要な「お金」の使い方を知ろう!
この世でいちばん大事な「カネ」の話
以前、西原理恵子さん『この世でいちばん大事な「カネ」の話』を読み、「お金」を稼ぐことや、貧乏ってどんなことなのか、お金がないとどうなるのか。
これまで直視してこなかった「お金」について、もっと考えてみよう。きちんと向きあおう。そう思いました。
同じく「お金」にまつわる話題を扱う『頭のいいお金の使い方』を手に取りました。
「お金」の話って、タブーですか?
お金に関する話題って、開けっぴろげに他人にするものではありません。なんとなく「人に言ってはいけない」「下品な」と感じることあります。
だけど、「お金」は生きるために必ず必要なものです。個人としてのみではなく、人間関係を築くためにも必要なもの。もっと言えば、「社会」そのものを動かすものです。
これまで「お金」に関する教育を受けてこなかった。「お金」について自己流の解釈しか持っていなかった。そんな人はぜひ、『頭のいいお金の使い方』を手にとってもらいたいなぁと思いました。
節約・倹約の話題がメディアでは優勢
以前、テレビをつけると「節約」や「倹約」の情報であふれています。さらに、それらが「省エネ」「エコ」と結びついているものも多いですよね。「節約」「倹約」こそが賢く、良いことなんだと感じます。
が、ほんとにそうなの!?と思う自分もいます。
だって、みんながみんな節約しちゃうと、お店屋さんや会社も、儲からなくなってしまいます。
お金を、上手に「使う」術
節約・倹約は、お金を賢く「使わない」ノウハウです。お金を「使う」ための心得を、『頭のいいお金の使い方』で学びましょう。
節約してお金を貯めたなら、そのお金を「どう使うか」こそが大切です。
あるいは、収入そのものをアップさせることも、「お金」にまつわる話です。
『頭のいいお金の使い方』を読んで、従来の「お金をどう節約するか」に加え、「お金をどう使うか」「お金をどう増やすか」という観点も増えました。
実現性は低い!?まずは資金が…
「生きたお金」を使うために、具体的な行動が紹介されています。
「お金のある人は、こんなお金の使い方をするのか!」と勉強になる反面、「実践するには、お金が必要じゃん…(T_T)」と、現実にへこみました(苦笑)。
「財布には10万円を入れておく」とか「高額なセミナーに行く」とか、なぜ?の理由を聞けば、「なるほど」と納得するのです。ですが、先立つモノがね……(´;ω;`)
ですから、「金持ち自慢」とか「ハナにつく」とか、そんな感じ方をする人もいると思います。
収入が触れ、使えるお金の額が増えたときの自分を想像しながら読むと、とってもいいです。「収入が増えた自分像」のイメージを明確に持ち、コンフォートゾーンを抜け出しましょう。
なんのための「お金」だろう
『頭のいいお金の使い方』で、「そういえば、なんのためにお金が欲しいって思ってるんだろう?」と改めて考え直すチャンスができました。
お金を大事なものです。ですから、決して無駄遣いしてはいけません。と言いながら、「上手に使うための勉強」って、してこなかった……。
分譲?賃貸?生命保険は?「道具」は使うためにある
『頭のいいお金の使い方』では、具体的な「お金の使い方」が紹介されています。
例えば、「どうせ家賃がいるなら、家を買ったほうがいい?」ってギモン。著者は、「住居は引っ越すもの。その時々のライフスタイルに合わせてどんどん引っ越すことを前提にすべきだと言います。
多くの人にとっては、賃貸が無難、ということですね。
また、生命保険の支払いに、収入の大部分をあてている人も多数います。それも、この際考え直してみる。
なぜならば、死んだ後のために、生きている間金銭的に切り詰めても仕方がないからです。生きている間にお金は使うべきですからね。そして、残される家族のために「財産を残す」という発送で、動きます。
「家族のためには、生命保険しかない」と思い込まずに「それ以外の方法も検討する」という姿勢が、全編通して提示されていることです。
「しあわせ」「うれしい」「ホッ」(・∀・)イイネ!!
お金について考えることは、生きることを考えることと、ほぼ同義です。お金がないと生きられませんから。
生きることって、きっと「しあわせ」「うれしい」とか、一緒に入られて「たのしい」「ホッ」と安心したり、そういうものを求めることじゃなのかなぁと思います。
ですから、お金も、「しあわせ」「うれしい」「たのしい」「ホッ」と、そんな気持ちになるために使われるべきです。
依然トレンドの節約や倹約も、それそのものが「楽しい」のなら、OK。だけど、そのせいで息が詰まったり、イライラしていては、本末転倒です。
お金を増やしたり、貯めるのはなにも、「節約・倹約する」ことのみではありません。
「これしかない」と思い込まず、「もっと他の方法があること」ってことを知れるだけでも、『頭のいいお金の使い方』を読んで良かったと思います。
そして、お金をたくさん稼ぐ人と、あさよるとは、そもそもの考え方や行動基準自体が違うのだと気付きました。自分の習性を変えてゆくだけでも、大きく変化がありそうです。
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お金の流れを呼び寄せる 頭のいいお金の使い方
- 午堂登紀雄
- 日本実業出版社
- 2009/2/17
目次情報
はじめに お金の使い方を知れば、お金に振り回されなくなる
第1章 貪欲にお金を使おう
収入の範囲内で生活する発想をやめる
お金を使うことだけが贅沢ではない
お金を使う人がなぜ幸せを手に入れられるのか?
同じお金を使って「死に金」にする人、「生き金」にする人
借金のプレッシャーに勝つ
あなたの行動は誰かに支配されている
今日からお金を使おう
お金で人生の余裕を買う
投資はGIVE & GIVE & GIVEN & SHARE第2章 自分投資にお金を使おう
収入の半分は自己投資に充てる
20代は貯金をしてはいけない
一流の経験にお金を使おう
財布に10万円入れておく
自分のブランドづくりにお金をかける
気になった本は迷わず購入
勉強への投資を無駄にしなために
新しいツールへの投資はメリットが大きい
考えないとカモられる
人生のレンタル係数を増やす
税金の勉強をする
投資をするなら、心の余裕を与えてくれるものにする第3章 他人のためにお金を使おう
他人からも投資されて生きていることを知る
相手を設けさせれば、自分も儲かる
気持ちよくオゴリ、気持ちよるオゴられる
常連客ではなく、上得意客になる第4章 自分基準の価値にお金を使おう
買ったものは徹底的に使い倒す
世間相場や常識に振り回されない
本気なら一流品を買う
値引き交渉は高度なワザ
サンクコスト整理術でモノへの執着を捨てる
計画性と自制心をもつ
加入している生命保険があなたのファイナンシャル・リテラシー
金融商品の不都合な真実第5章 子供より、まずは自分自身にお金を使おう
お父さんの小遣いはもっと増やすべし
子供が20歳になったときに仕事でブレイクする準備をしておく
教育費のポートフォリオは適正か?
無駄遣いをしてはじめてわかるお金の使い方第6章 お金が集まる人の習慣を自分のものにしよう
お金という道具を自在に操る
収入格差はモラル格差
好奇心に蓋をしない
感動と好奇心にお金を使う
大人のおもちゃを買う
お金持ちはなぜベンツをローンで買うのか?
見た目に投資する
住む場所に投資する
お金のKY
お金は感謝の印
お金の多さで価値観がゆらがないあとがき
午堂 登紀雄(ごとう・ときお)
1971年岡山県生まれ。中央大学経済学部卒。米国公認会計士。大学卒業後、東京都内の会計事務所にて企業の税務・会計支援業務に従事。大手流通企業のマーケティング部門を経て、世界的な戦略系経営コンサルティングファームであるアーサー・D・リトルで経営コンサルタントとして活躍。IT・情報通信・流通・金融をはじめとした国内外の大手企業に対する経営課題の解決や事業戦略の提案、M&A、企業再生支援など、数多くの案件を手がける。2006年、株式会社プレミアム・インベストメント&パートナーズを設立。現在は経営コンサルティングを手がけるかたわら、キャリアプランやビジネススキルアップ、資金運用に関するセミナー、講演で活躍。企業研修、執筆なども精力的に行っている。著書に、『33歳で資産3億円をつくった私の方法』『30代で差をつける「人生戦略」ノート』『問題解決力をつける本』(以上、三笠書房)、『脳を「見える化」する思考ノート』(ビジネス社)などがある。
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