こんにちは。アラサー過ぎてからオシャレデビューをしようとしている あさよるです。女性の場合、10代の頃にオシャレが流行します。んで、だんだん流行は落ち着いて、30代になってもコスメや美容に興味津々の人は少数派で、「オタク」「マニア」の領域じゃないかと思います。だもんで、30過ぎてからオシャレデビューしようとすると、同年代はすでにブームが落ち着いているか、オシャレのベテランになろうとしているかの極端で、なかなか同士が見つからんぜ!
ということで、先輩方の知恵を拝借しようと『大人美容』を手に取りました。ファッションスタイリストの地曳いく子さんと、メイクアップアーティストの山本浩未さんの対談がまとめられたのが本書『大人美容』です。
ちなみに、おしゃれ歴ン十年のベテランおしゃれ番長二人の美容トークですから、ハイレベルです。同じく、アラフィフまでずっとオシャレのトレンドを追い続けてきた女性へ向けられています。
おしゃれオタクの美容談義
本書はアラフィフ女性のコスメ談義です。若い頃からオシャレに情熱を燃やし続け、オシャレ番長として、年齢を重ねた女性のオシャレとはどんなものなのか。といっても、堅苦しい話じゃなくって、いくつになっても女性は女性。10代の頃にメイクやオシャレに仲間と精を出した頃と変わりません。むしろ、若い頃よりも知識も技術も場数も踏んでいますし、予算も増えていますから、大人のオシャレの方が燃えるのかも。
そもそも、世間には80代90代になっても、ばっちりオシャレにキメている女性はたくさんいますから、「どうすればあの域に辿り着けるのか」という、自分の「生き方」の模索なのです。
お化粧をして、髪をセットしていると、イヤでも自分の身体の変化に気づきます。皮膚はたるんで、ハリがなくなり、髪は痩せて細くなる。現実を直視しながら、それでもオシャレをするって、人間的です。本書は「魔女」ではなく「人」のまま、老いてゆきながらのおしゃれ、美容を語っています。
おしゃれはいつまでも続く
メイクアップアーティストの山本浩未さんは、年齢を重ねた女性のメイクは「白・黒・赤」のメリハリが大切だと説いています。白とは、ハイライトや肌のキメ。黒はアイメイクや眉をキリッと引くこと。赤は口紅とチーク。若い頃と同じメイクだとボヤッとした感じになるから、キリッとメリハリを利かすそうです。
また、TPOに合わせたメイクも大事。家の中での装いと、カジュアルなシーン、フォーマルなシーンと使い分けができてこその大人美容。やっぱオシャレ歴が長くなっているだけに、オシャレのハードルも上がってるんですね。
年齢が隠せない「髪」も、ウィッグをポジティブに活用しようと呼びかけられています。無論、若い世代でもウィッグをおしゃれアイテムとして使う人も多いし、どんどん活用したもん勝ちかもしれません。
皮膚がたるんで、目じりも下がってきます。山本浩未さんはアイプチを取り入れ、地曳いく子さんは大胆に黒いアイラインを引くんだそう。若い頃は「やりすぎ?」なんてメイクも、年齢を重ねるとカッコよくなることもあるのやも。
んで、やっぱハイブランドなコスメアイテムも使えるのが大人美容の特権ですよね。10代の頃は数百円のコスメ選びで悩んでいたのに、大人は「1万円以上のクリームは効果が変わらない」なんてサラッと言えちゃうんだもの。
コスメ・メイクを語らう仲間ってイイネ
本書は第一線で活躍し続けるスタイリストとメイクアップアーティストという、かなりハイレベルな対談です。年齢を重ねても、こういう風にオシャレや美容、コスメ談義を語らえる仲間がいるって羨ましいです。素敵ですよね。
あさよるは、80代と90代の女性が新作コスメの色選びをしている場面に立ち会ったことがあり、二人のレベルの高さにビビった。まず二人ともばっちりオシャレでカッコいいし、自分に似合う色を知っていて「私はこれ」って決まってるんですよ。やばい、シビレル。
地曳いく子さんと山本浩未さんも、お二方ともすごい人なのに、それでも年齢とオシャレに試行錯誤してるもんなのですね。あさよるゴトキが右往左往してるのも当然だわ。オシャレって奥が深すぎるし、人間の根源的な行為なのかもしれません。
関連本
メイク・スキンケアの本
- 美容オタクでない人に捧ぐ『今さら聞けないスキンケアの正解』
- 『米澤先生に聞く、肌のホントのことウソのこと55』を読んだよ
- メイク直しの正解、知ってる?|『あなたの美を引き出す 正しいヘア&メイク事典』
- 『鱗塾』|濱田マサルさんの「美人になる」眼から鱗の美容塾
- 『肌断食 スキンケア、やめました』|基礎化粧品って化粧品なのね…
- 『美肌革命 お金をかけずにきれいになる』
おしゃれやブームについての本
- 記事リンク:「自分らしさ」ってなんだろう?『てつがくを着てまちを歩こう』
- 記事リンク:みんなと同じでいながら、みんなと違っていられる『ファッションの技法』
- 記事リンク:普遍的な美しさを求めて『誰でも美しくなれる10の法則』
地曳いく子さんの本
大人美容 始めること、やめること
目次情報
はじめに――「ドライフルーツ世代」の美味しい生き方
chapter1|テーマは「今っぽく、感じよく」
大人のキレイは、「今」を知ることから始まる
必要なのは、「ひと手間」の意識
女性は50歳を過ぎたら、自分を育てる番
今っぽく、感じよく生きていこうIkuko’s EYE
おなじ化粧品を使い続けない
古い美容知識をデトックス
勝負は、販売員さん選びから始まっている!
「大人の化粧品=高級品」とは限りません
「ひと手間」を習慣にするための「洗面台置き」Hioromi’s TIPS
拡大鏡で、今の自分を見つめましょう
大人のメイクは「土台の立て直し」
化粧品は、敵ではありません
「ふつうにキレイ」って、どれくらいキレイ?
メイクだけでもダメ、服だけでもダメchapter2|大人がやるべきことはこれ! ヘア編
髪が変われば、すべてが変わる
座っただけじゃキレイになれない!
大人に「エア感・抜け感」は難しい
ウィッグを、ポジティブに活用する
髪型をアップデートすれば、新しい自分に会えるIkuko’s EYE
髪にも保湿、始めました
頭皮マッサージで顔もスッキリ
ドラッグストアのシャンプーもあり
白髪のホームケア、ここがポイントHiroko’s TIPS
「ダメージヘア用シャンプー」を使う必要がない人
シリコンは悪者?
髪を洗う頻度とタイミング
ドライヤーに投資しましょう
ブローでボリュームとツヤを出す
合わせ鏡で、後頭部チェック
シルクの枕カバーで寝ながら美髪chapter3|大人がやるべきことはこれ! メイク編
清潔以上の「清潔感」は、メイクで作る
「白・黒・赤」で感じのいい顔
メイクの失敗は、やりすぎorやらなすぎ
メイクは、心もキレイにしてくれる魔法Ikuko’s EYE
眉はプロにまかせていい
大人がエッジィになれるファンデーション
ドメスティックブランドの底力
お気に入りは、ノーカラーアイシャドウ
合わない化粧品はあきらめるHiromi’s TIPS
プライマーを使わない手はありません
ハイライトで「ハリ・ツヤ」をプラス
春夏/秋冬で、ベースを変えれば完ぺき
キレイな「白」の作り方
劇的キレイを作る「黒」①眉
劇的キレイを作る「黒」②瞳
大人をいきいき見せる「赤」
木を見て、森も見る
メイクを直し、どこをどう直せばいいの?
「松竹梅」の3段階メイクを使い分ける①
「松竹梅」の3段階メイクを使い分ける②
持っておきたい3本のブラシ
メイクポーチに入れておくものchapter4|大人がやるべきことはこれ! スキンケア編
お手入れだけは、やったもの勝ち!
大人の女を美しく見せるのは、湿度
大人の肌を、たっぷり潤すには?
お手入れの目標は、「戻す」ではなく「(劣化を)遅らせる」
基本を守れば、かならず結果がついてくるIkuko’s EYE
クリームを使わないとこうなります
新米・古米、美味しい食べ方
オイルは万能の保湿アイテム
安いパックでも成果は出る
「黒魔術」とのつき合い方
私のハンドクリーム習慣Hitomi’s TIPS
「落とす・補う・守る」、3つの基本を守ればOK
大人になったら、美容液
ボディの「洗いすぎ」を控える
定期的なスクラブで角質をケア
肌が荒れてしまったら
「隅っこケア」でキレイの底上げchapter5|「ちょっと先」のキレイを育てよう
まだまだ、「女」を引退できない私たち
大人の肌は「取扱い注意」
つねに自分を観察して、必要なケアをする
定期的なアップデート、つねに今っぽく
「小ぎれいなおばさま」を目指して……Ikuko’s EYE
おばあちゃんがやっていたお手入れを思い出す
やっておけばよかったと思うこと
立ち居振る舞いも美人の条件
大人の「香り」について考えるHiromi’s TIPS
「顔の下半身」をシェイプアップ
今の美容は「血行」がキモ
「背脂」にご用心
白い部分のメンテナンス
写真を撮られるときのコツおわりに――「大人キレイ」の法則
地曳 いく子(じびき・いくこ)
1959年生まれ、東京は築地出身の江戸っ子。ファッション誌のスタイリストとしてキャリア30年超を誇る。ファッション迷子になりがちな50歳からの着こなしについていち早く提言した書籍『50歳、おしゃれ元年。』(集英社)を皮切りに、「週2回は同じ服を着てもいい」「いろいろなテイストを着こなさなくてもいい」など、ファッション界のタブーに切り込んだ書籍『服を買うなら、捨てなさい』『着かた、生きかた』(ともに宝島社)が累計44万部を突破するなど、時代に新風をもたらす新しいおしゃれの切り口がつねに注目を集める。歯に衣着せぬ辛口な語り口も魅力で、全国各地の講演会にひっぱりだこ。漫画家・槇村さとるさんと大人のおしゃれについて語った『大人のおしゃれDo&Don’tババア上等!余計なルールの捨て方』(集英社)も好評。
山本 浩未(やまもと・ひろみ)
1964年生まれ、広島県福山市出身。資生堂ビューティークリエーション研究所を経て独立。「今すぐ実践できるテクニック」を発信するヘアメイクアップの第一人者。明るいキャラクターと明快なメイク理論が人気となり、メイクアップや美容コラムの執筆など多数の連載を持つほか、テレビや講演会、トークショーでも活躍。化粧品や美容グッズの開発にも携わる。
近年は、美容だけでなく健康的に美しく暮らすライフスタイルも提案し、世代を超えた女性たちの支持を集めている。著書に、e-MOOK『おとな美人を作る「メイクの基本」』、『おとなメイクは白・黒・赤だけでいい』(ともに宝島社)、『今治美肌タオル付き 洗顔料がいらない洗顔革命!山本浩未のスチームON顔』(講談社)、『きれいは力』(幻冬舎)など多数。
コメント
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