[レビュー]「最強脳」の作り方 スマホ脳先生の特別授業

40 自然科学

脳にとって最強の訓練は、運動らしい。

それはもう、やっぱりそうらしいのだ。

そのへんは、『脳を鍛えるには運動しかない!』という、そのまんまのタイトルの本なんかに詳しい。この本では、特に有酸素運動(つまりジョギング)の有用性が書かれている。

『脳を鍛えるには運動しかない!―最新科学でわかった脳細胞の増やし方』
とりあえずジョギングしなさい! だけど、それ、なんで? 筋トレの効果を知りたかった 軽い筋トレをしばらく続けて来ました。 「スロトレ」という、無酸素運動を用いたもの。スロトレは、週に数回、数分間のトレーニングで効果が得られる、面倒くさがり屋...

そして今話題の『最強脳』だ。

この本は、2021年にヒットた『スマホ脳』のアンデッシュ・ハンセン先生が、子どもたちにも伝わるよう、より嚙み砕いた表現で脳の鍛えた方・最強脳の作り方を解説したものだ。

最強脳というのは、勉強ができるようになったり、記憶力がよくなるだけじゃない。ゲームがうまくなったり、心の平穏を保つことにもつながる。

ドーパミンを手なずけろ!

わたしたちの脳はストレスがかかるとドーパミンを分泌します。

太古の昔、敵の動物に見つかったわたしたちの祖先は、とっさに、逃げるか隠れるか戦うかを判断するため脳をフル回転させたのです。その時にドーパミンが一役買ったのです。

ドーパミンというのは、脳内麻薬であり、快楽を感じる物質でもあります。

敵から逃れられたとき、ドーパミンにより気持ちのよい思いをしたことでしょう。

『脳内麻薬 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体』|誰もがドーパミン依存!?
スマホアプリで無駄遣いしちちゃう! 彼・彼女なしじゃ生きられない! 恋する気持ちも、好奇心も向上心も、ドーパミンのせい!? アルコールをきっかけに、脳の働きを知りたくなった 以前、アルコールの働きを知るきっかけがありました。 人はアルコール...

運動でドーパミンを分泌させよう

現在、トラやライオンと遭遇することはありませんが、ドーパミンの気持ちよさは相変わらず。

てっとり早く簡単にドーパミンを得られる機械が「スマホ」です。

そしてスマホの危うさを説いたのが前著『スマホ脳』でした。

しかし、スマホ以外にもドーパミンを分泌させる方法があります。

それが「運動」なのです。

脈拍の上がる運動を

どんな運動が適しているかは本書で確認してほしい。

それぞれの生活スタイルや体力の塩梅もあるだろう。

ただ「ドクターの処方箋」という一口コラムでこうあった。

最低20分、できればそれより長く、

脈拍が上がる(心臓がドキドキする)運動を。

集中力は運動後の数時間しか続かないので、

朝や午前中に運動するのが良いでしょう。

朝、登校前にちょっと遠回りして、いつもより早歩きで学校を目指す感じです。

大人の場合は、出勤時、一駅分自分の足で歩いてみる感じでしょうか。

20分以上早歩きをしたら、そりゃ目が覚めて頭がシャキッとするでしょう。

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最強脳 『スマホ脳』ハンセン先生の特別授業

  • アンデッシュ・ハンセン
  • 新潮社
  • 2021/11/20

目次情報

日本の読者の皆さんへ

まえがき――あなたの脳は変えられる

第1章 もっと幸せな自分になる

いつもきげんが良い人と悪い人/脳がくれる「ごほうび」/「いいね!」もドーパミンの元/SNSやドラッグ以外の「ごほうび」/昨日より少し幸せな気分に

【ドクターの処方箋】運動で幸せな気分になるには

第2章 イヤな自分とさよならする

いざという時にベストの力を出す/ストレスは悪いものではない……?/ストレスは大事な味方!/脳からの警報/海馬と前頭葉のブレーキ/ストレスホルモンの働き/ストレスへの対処/毎日ベストな自分でいるために/時間に追われるストレス/脳が怖さを感じなかったら

【ドクターの処方箋】運動でストレスに強くなるには

第3章 サバンナ脳を取り戻す

4万年前のアフリカ/まるでネイチャー番組/現代人もサバンナ脳/脳とカロリー/脳とカロリー2/昔みたいに暮らしてみる?/進化に必要な時間/人類の歴史を24時間に置きかえると

第4章 集中力を上げる

熱中からパワーが生まれる/集中力は人それぞれ/「意識」が人を作る/散歩だけでも脳に効く/脳のシステム設定を利用する/マシュマロの心理学

【ドクターの処方箋】運動で集中力を上げるには

第5章 落ち着きがないのには意味がある

誰もがある程度ADHD/ADHDの強みと弱み/ADHDが進化の中で残った理由/ADHDとドーパミン/良いニュース

第6章 発想力が豊かになる

代変法テスト/発散的思考と収束的思考/発想力とは何か/発想力豊かな人は賢いのか/視床とドーパミン/歩くことと発想力/脳と血液/発想力だけで天才になれるのか

【ドクターの処方箋】運動で発想力豊かになるには(そして少し賢くなるには)

第7章 脳の仕組みを知る

「は虫類脳」から「サル脳」へ/ブレーキとコントロール/この本に出てくる脳の部位

第8章 ゲームが上手くなる

頂点への階段/プロゲーマーの能力/今やゲームでズルは出来ない/これっぽちでこれだけの効果/灰白質と白質/得点10%アップのテクニック

【ドクターの処方箋】ゲーマーにも運動が効く

第9章 スマホについて考えてみる

スマホのえじき/またここでもドーパミンのシステム/衝動を抑える前頭葉/着信音の落とし穴/スマホは敵?/時間の使い方を取り戻す/だけど……?

第10章 記憶力を良くする

作業記憶と長期記憶/目印となるタグ/海馬/忘れることも重要/長期記憶のない男/体にある運動記憶/パターンの学習/記憶の小道を作る/そう、そしてやはり……/方向オンチのメカニズム

【ドクターの処方箋】運動で記憶力を良くするには

第11章 もっと運動の話

どんな運動でも効果がある/スタートラインは今ここ/楽しくなければ意味がない/何から何までやる必要はない/3段階の運動レベル/スパイラル状の自信

訳者あとがき

アンデッシュ・ハンセン

一九七四年生まれ。スウェーデン・ストックホルム出身。『スマホ脳』『一流の頭脳』が世界的人気を得た精神科医。名門カロリンスカ医科大学で医学を学び、ストックホルム商科大学でMBA(経営学修士)を取得。

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