梅原大吾『勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」』

世界一になるっていることは、「勝つ」こと。

努力の仕方。集中力と修行。

いつでもどこでも「学べる」強さを知りました(゚д゚)スゴイ

プロゲーマー?世界チャンピオン?(・・?

集中力ってなんだろう?って話題の中で、友人が『勝ち続ける意志力』を例に出して話してくれました。

その時、あさよるは著者の梅原大吾さんを知りませんでした。話の中で「世界チャンピオンでプロゲーマー」と来たのですが…それってなに?(・・?

調べてみると、『勝ち続ける意志力』はAmazonランキングでも、ベストセラー1位に選ばれていました。口コミもイイ感じなので、さっそく読んでみました。

「勝つ」。そのための素質

まず、なんと言っても梅原大吾さんの経歴に驚きました。

子供の頃からテレビゲーム・アーケードゲームに夢中で、対戦や攻略に夢中に取り組んでいる間に、ゲームの試合で世界チャンピオンに輝いた。

その後、テレビゲーム・アーケードゲームから遠のき、麻雀をはじめたら、こちらもトップレベルまで極めてしまう。さらにその後しばらくは、介護職に就いていたそうだけど、ここでも学び、気付きばかりの日々だったそう。

そして現在はプロゲーマー。アメリカのマッドキャッツという企業とプロ契約を交わしています。

あさよるはゲームを全く知らないので、ほんとに未知の世界がワールドワイドに広がっていることを知りました。

生まれながらの才能よりも大事なこと

梅原大吾さんは、どこへ行っても、なにをしても、貪欲に目の前のことを吸収してゆく人です。

その素地は、どうやら家庭環境にもあったようですし、持って生まれた資質もあるんじゃないかと思いました。

しかし、根底にあるのは「負けない」「勝つ」。その意思です。

粘り強さや、努力。諦めないこと。

地道な努力の積み重ねこそが、結果を残すのです。そのメッセージは、読んでいるこちらまで励まされます。

勝負師の「仕事術」(・・?

力強いメッセージを感じる反面、「そんなに上手く行かないよ」とも思ってしまいます。

『勝ち続ける意志力』は、あくまで梅原大吾さんのエッセイとしては面白いけれども、ここから、実生活に活かせることって……正直あるのかな?とは思ってしまいます。

『世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」』と副題にもあるように、かなり限られた世界の人の仕事術です。しかも、プロゲーマー……。プロ棋士とか、プロ将棋とか、勝負師を生業にしているってなかなかレアだと思うのです。

世界一になるまでやったのはスゴイと思う反面、一体どういうことなのか分からないまま読了してしまった感もなきにしもあらず(-_-;) ですから、生き方とか、考え方そのものは、多くの人とは大きく異なるんじゃないかなぁ…。

ちなみに、「ゲーム」と言われても、どんなゲームの事を言われているのかもワカリマセンでした。なんかスミマセン><

それでも、努力や下積みは同じ

たぶんゲーマーの生き方と、会社員の生き方って、そもそも出発点が違うと思うんです。どっちが良い悪いではなくね。

だから、見えているものや求めているものも、ぜんぜん違うんじゃないかなぁと思うのです。ですが、だからこそ。「違うからこそ」。自分と違った生き方をしている人を知ることで、なにか見えてくることもあるハズです。

例えば、ぜんぜん違う生き方をしている人と、「共通していること」は何か。

まずは、梅原大吾さんの「学び続ける姿勢」は、本当にすごい。すばらしい。ガムシャラに、何も考えずにただやり続けるんじゃない。失敗や負けの経験から必勝法を編み出し、「勝つこと」にこだわり続ける。

すべての時間を「勝つ」ために

「反省している」と言って、ただ落ち込んでメゲている状態って、ありませんか?あの、イジイジとイジけている時間、梅原大吾さんはないんじゃないかなぁと思いました。

だって、イジけている時間が無駄だし、そんなことでポテンシャルやコンディションが落ちては意味がありません。

健康であることも集中力を保つために必要です。メンタル面も穏やかに一定であることが望ましい。「勝つ」ためにはそういうの、突き詰めてゆくことになります。

で、それって万人に共通です。何かにつけて、集中力は発揮されますからね。

憧れのヒトになるっていうこと

プロゲーマーって、子どもたちの憧れの存在じゃないかなぁと思います。

「強い」っていうことは、あさよるも子どもゴコロに憧れました。ヨーヨーチャンピオンとか、ミニ四駆のすごい人のパフォーマンスを見に行ったこともありました。

あのときの、ただただ「スゴイ!」って圧倒されたあの感じ。『勝ち続ける意志力』読んでいても、それだけで「なんかわからんけどスゴイ!」と、子どもゴコロを思い出しました(*^^*)

あの頃、憧れたあの気持ち。それを思い出しただけでも、なんか久々に、胸の内がキラキラっと軽くなったよう。

アラサー世代には結構、胸に来るものがあるんじゃないかと思います。もっと若い世代の人には、野心や夢を連想してメラメラッとくるかもしれません。

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勝ち続ける意志力

  • 梅原大吾
  • 小学館
  • 2012/4/2

目次情報

プロローグ

第一章 そして、世界一になった

消せなかった疎外感/姉の影響/ガキ大将/父の教え/「日本国憲法前文」丸暗記事件/惨めな気持ちを吹っ切る/ゲームセンター/受験のときに感じた違和感/世界一への階段を登り始める/そして世界一に/なぜ世界一になるほど没頭できたか

第二章 99.9%の人は勝ち続けられない

勝ち続ける人、負ける人/勝ち続けるには/迷う力/安易な道、裏技は使わない/『人読み』に限らず、弱点も突かない/楽な道はない/王道も必勝法もない/戦術に特許はない/目前の敵に集中する/間違った努力/変化なくして成長なし/「気になること」をメモする/日々、小さな変化をする/変化のサイクル/苦手なことに取り組む/セオリーすらも進化させる/考えることをやめない/考える力/まずは変化すること/失敗していることこそが指標になる/人の目を気にするということ/集中力/もっとも競争が熾烈なゲームを選ぶ/未踏の地を目指す/真似できない強さ/幸せを感じられる瞬間

第三章 ゲームと絶望と麻雀と介護

ゲームから身を引く/麻雀の道を選ぶ/雀荘での修行/麻雀を極める/麻雀で認めてもらえた/麻雀に学んだこと/型を超えたときの強さ/人生初の後悔/介護の仕事を始める/勝負がなくても生きていける/ゲームを再開してみると……/新宿での10人抜き/ウメハラ再始動!

第四章 目的と目標は違う

夢と希望が見つからない/夢がなくても/好きなことがある幸せ/無理し続けて/4連覇を懸けた大会で/自分を痛めつけるだけの努力はしてはいけない/量ではなく質/目標と目的の違い/目的は成長し続けること/その努力を10年続けられるか?/バンドマンの未来/機が熟すのを待つ/継続のためサイクルを作る/ウメハラのサイクル/サイクルの縛りはほどほどに/階段を5段ずつ上がればいい/世界大会優勝以上に嬉しいこと/団子屋のおばあちゃんから学ぶこと/休日のない生活

第五章 ゲームに感謝

プロの契約の道のり(前編)/プロ契約の道のり(中編)/プロ契約の道のり(後編)/誰だって迷い、悩んでる/ゲームに感謝

エピローグ

全盛期はいま、そして未来/若き強さから学ぶこと/勝った翌日ほど対戦する/一番の人間は絶対に逃げてはいけない/生きることは/這ってでも階段を登り続ける/運・不運について/三国志のように

梅原 大吾(うめはら・だいご)

1981年青森県生まれ。日本人で初めて“プロゲーマー”という職種を築いたプロ格闘ゲーマー。’98年、17歳にして世界一の称号を獲得。一時ゲームから離れていた時期に、3年間で麻雀の世界でもトップレベルとなる。’10年4月、アメリカの企業とプロ契約を締結。同8月「世界で最も長く賞金を稼いでいるプロ・ゲーマー」としてギネスに認定される。「背水の逆転劇」と呼ばれる試合の動画再生回数は全世界で2000万回超。米大手ゲームサイトKotaku・COMは「ゲーム史上最も記憶に残る試合(1位)」に認定。その勝負哲学は、ゲーム以外の世界からも賞賛を受けている。

コメント

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