東洋の端っこで生まれ育ったけれども、東洋思想をよく分かっていないあさよるです。
哲学ってね、興味はあるけど踏み込めない世界です。学生時代、哲学の授業を履修しましたが、途中で投げ出してしまいましたw その後もですね、哲学入門とかね、そんな感じの本を読んだり、大学の授業を履修してみたりしてるんです。なのですが……まったく頭に残らないというw
そして興味あるなぁ~と思いつつなかなか踏み込めない世界。そして今回手に取ったのは『ハーバードの人生が変わる東洋哲学』です。
アメリカの、エリートの、「東洋哲学」の、授業
この本、ややこしい内容です。
本書のタイトル『ハーバードの人生が変わる東洋哲学』とある通り、あのアメリカの有名校、ハーバード大学の学生へ向けた、東洋哲学の授業です。
そう、対象は、アメリカのエリート。西洋哲学の世界で生きているエリートへ、東洋哲学を説くのです。しかも、古臭い、ノスタルジーな学問としてではなく、現代に充分通用する、哲学として紹介されます。
内容は主に、中国の思想家たち。孔子、孟子、老子、荘子、荀子らの言葉を紹介しながら、西洋哲学以外の哲学に目を向ける授業です。
……ですから、多くの日本人は、読者のターゲットとして想定されていません。まず、西洋思想をバックボーンとして持った、アメリカのエリート層に向けた授業です。
西洋思想の世界から、東洋思想を「発見する」授業と言えます。
知ってるようで知らない?中国の思想家たち
孔子、孟子、老子、荘子、荀子と、名前は見知っている偉人たちですが、彼らが何を残したのか……ご存知でしょうか?あさよるは恥ずかしながら、何も知りません\(^o^)/
何にも知らない上に、「西洋思想の文脈から東洋を発見する」という文脈で読まないといけないので、なかなか難しい読書でした。この一冊を読むのに、一週間以上の時間がかかってしまいました(;’∀’)
そこでは、今の「常識」とは反対のように感じることもあります。「本当の自分」を探すことの無意味さや、自然回帰や自然志向へ警鐘を鳴らすことなどです。また理性ではなく、「心」を研ぎ澄ませ、心で決めるというのも、現代では軽んじられているように感じました。
あさよるには難しかった……(;’∀’)
とにもかくにも、あさよるには難しい内容でした……サッパリ頭に入ってこなかった(;’∀’)(;’∀’)(;’∀’)
東洋思想や思想家たちについて無知すぎるので、今後、こちらの方面を固めてゆこうと心に誓ったのでした……。
なかなか感想にもならない感想でした。
m(__)m
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ハーバードの人生が変わる東洋哲学 悩めるエリートを熱狂させた超人気講義
- マイケル・ピュエット、クリスティーン・グロス=ロー
- 早川書房
- 2016/4/22
目次情報
はしがき クリスティーン・グロス=ロー
はじめに1 伝統から“解放された”時代
わたしたちは本当に自由を手に入れたのか
トロッコ問題など考えても意味がない
「ありのままの自分」を受け入れるな2 世界中で哲学が生まれた時代
孔子とソクラテスとブッダの闘いは同じだった
日々のパターンを修正して世界を変える3 毎日少しずつ自分を変える――孔子と〈礼〉〈仁〉
感情をむき出しにしない
いつものやり方をちょっと変えてみる
〈礼〉を通して新たな自分を見つける
「愛してる」も儀礼
「本当の自分」を探してはいけない
〈仁〉はまわりに伝染する
孔子なら困っている友人をどう助けるか
〈礼〉のレパートリーを増やす
小さいことからはじめる4 心を耕して決断力を高める――孟子と〈命〉
勤勉が報われるとはかぎらない
合理性でも勘でもない、第三の意思決定モデル
子どもが井戸に落ちたらどうするか
理性でも感情でもなく、「心」で決断をする
人生の大きな決断で失敗するのはなぜか
どうすれば自分で〈命〉を変えられるか5 強くなるために弱くなる――老子と〈道〉
〈道〉とは探すのではなくつくるもの
子どものようなしなやかさを保つには
横柄な上司がいたらどうするか
本当に強い人はだれか
相手は弱るまで待つ
気づかれずに相手を変化させる6 まわりを引きつける人になる――『内業』と〈精〉〈気〉〈神〉
主体性とは自己を主張することではない
スポーツ観戦時の高揚感はどこからくるのか
人間の〈精〉〈気〉〈神〉をすべて兼ね備える
ポジティブな感情も有害になりうる
体のよいことは、感情にもよい
駐車場で車をぶつけられたらどうするか
自分のエネルギーで人を引きつける7 「自分中心」から脱却する――荘子と〈物化〉
魚はただ〈道〉に従って泳ぐ
〈道〉に従わないのは人間だけ
自発性を訓練する
自分を邪魔する理性から自由になる
第三者がいれば散歩も修行になる
なにがあってもおもしろがって受け入れる
人生を最大限に生ききる8 「あるがまま」がよいとはかぎらない――荀子
自然崇拝は有害だ
人間は世界に〈ことわり〉をもたらす
素のままの自分を出してはいけない
人間は自然を改良する
問題が起きたら直せばいい
今あるものをよくする9 世界じゅうの思想が息を吹き返す時代
「伝統」は誤解されている
東洋思想は西洋で曲解されている
わたしたちには世界を変えるチャンスがある謝辞
参考文献と推薦図書
マイケル・ピュエット[Michael Puett]
ハーバード大学ハーバード大学東アジア言語文明学科の中国史教授。2006年より受け持つ学部授業の「古代中国の倫理学と政治理論」は、「経済学入門」「コンピュータ科学入門」に次いで学内3位の履修者数を誇る。卓越した学部教育により、ハーバード・カレッジ・プロフェッサーシップを受賞。
クリスティーン・グロス=ロー[Christine Gross-Loh]
ジャーナリスト。ウォール・ストリート・ジャーナルやハフィントポストなどに多数寄稿。ハーバード大学で東アジア史の博士号を取得している。
熊谷 淳子(くまがい・じゅんこ)
翻訳家。大阪教育大学卒、コロラド大学大学院で修士号取得。訳書にダン・アリエリー『予想どおりに不合理』、ダニエル・ギルバード『明日の幸せを科学する』(以上早川書房刊)、ダグラス・T・ケンリック他『きみの脳はなぜ「愚かな選択」をしてしまうのか』、ノルベルト・へーリング他『人はお金だけでは動かない』など多数。
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