齋藤孝『軽くて深い 井上陽水の言葉』を読んだよ

井上陽水の歌の思い出を詰めあわせたイメージをコピックマーカーを使って描いたイラスト 読書記録

井上陽水さんの『心もよう』が好きです。

私は歌を覚えるのが苦手なのですが、『心もよう』は覚えやすく、複雑なメロディーではないのだろうと思いました。
しかし、だからこそなのかもしれませんが、とても歌うのが難しく感じます。

一人でカラオケボックスへ行くことがたまにあるのですが、気持よく自己陶酔したいのに、この『心もよう』はクセモノです。
メロディーは覚えているし、歌っているつもりなのに、「何か」違うんです。
なんだか、自分の声がペラペラで、何がダメなのかはわからないけれど、何もかもが「足りていない」ことだけ強烈に実感してしまい、ちょっぴりヘコんでしまいます。

『心もよう』はいい歌と同時に、やっぱり井上陽水さんのあの声で歌わなきゃダメなんだなぁと思い至るのです……。

飄々と、軽やかな陽水語録

『軽くて深い井上陽水の言葉』を読みました。
これまでの陽水さんがインタビューやコンサートでの発言などをピックアップし、飄々と、時に人を喰ったような、軽やかで且つ深みのある陽水さんの発言や、振る舞いを、著者の齋藤孝さんがピックアップし、紹介されています。

私たちは、アーティストの作った作品から、たくさんの気付きやインスピレーションも貰いますが、一人の人として、その生き方や考え方からも、たくさんのことを学べるのですね。
これは、相手がアーティストだけに留まらず、あらゆる立場の人の中にも「いいな!」って思えるような一面を持っている人がいるのではないでしょうか。
さすが陽水さんは、それを表現するのが上手いのではないかと思います。

音楽に伴う記憶は忘れられない

そういえば、幼稚園生の頃だったか、お遊戯発表会にて『夢の中へ』に合わせてみんなでダンスをした記憶がうっすらとあります。
幼稚園での発表会とは別に、別の小学校のグラウンドで、複数の幼稚園と合同でも踊りました。
私は、いつもと違うシチュエーションが苦手なので、発表会や遠足、移動教室も苦手です。

別の小学校を借りての発表会も、ワケもら分からず、知らない場所へ連れてゆかれ、知らない小学生と手を繋がされ、急に人前に連れ出されてとても驚いた記憶があります。
未だに『夢の中へ』を聞くと、あの時のドギマギした気持ちを思い出します。

音楽に染み込んだ記憶って、とても色濃いんですね。

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軽くて深い 井上陽水の言葉
齋藤 孝
角川学芸出版
(2010)

コメント

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