『10万人が難関資格試験を突破した 受かる勉強33のルール』|「やればできる!」は強い!

こんにちは。あさよるです。つい「頭の良い人はいいよね」「自分は才能ないからね」なんて思うだけではなく、口に出しちゃうことも少なくありません。その心理は「どうせやってもムダだよね」と自分を納得させたいのかも。「そんなに熱くなるタイプじゃないのよ」なんて斜に構えてなんかみたりして。

それと真逆のことを言うのが『受かる勉強33のルール』です。耳が痛い人もいるだろうし、「だから頑張ろう」と励まされる人もいるでしょう。こと勉強……とくにペーパーテストで測れる事柄に関しては、時間さえたっぷりかければ、誰だってある一定の水準に達せられます。大事なのは「やればできる」ということ。

やればできる!

本書によれば、親の学歴や年収に子どもの学力が比例するそうですが、それは学力が遺伝しているのではなく、〈教育環境〉や〈生活習慣〉が親から子へ伝播しているそう。確かに遺伝するといわれる要素もあるそうですが、例えば遺伝的に音楽の才能があったとしても、本人がその才能を使う分野へ「進みたいかどうか」はまた別の話。数学の才能があっても、うまいことそれにぴったりハマる職業に就けるかどうかもわかりません。

そもそも、誰も親の言う通りの人生を歩まないし、子どもは子どもの別の人生を自分で選びます。また、兄弟の場合も、長子は下の弟や妹の手本となろうとする傾向があり、弟や妹たちは、兄や姉とは違う道へ進もうとする傾向があるそうです。同じ環境で育っても、違う選択をするのです。

だから、生まれ持った才能について云々してもしかたがない。生まれ持った遺伝的要素と、育った環境的要素は、半々くらいで働いているそうです。それは「自分の半分は遺伝で決定されてしまっている」こともでもありますが、同時に「自分の半分の要素は環境でつくられたものだ」ということであり、それは「これからの環境を変えていける」ことでもあります。

また、生まれながらの才能……つまり本能的な〈動物としての〉何か素質を持っていたとしても、わたしたちは社会の中で生きていますから、社会の中でその素質がどのような芽を出すのか/出さないのかはまた別の話。

ワンチャン狙うなら勉強しかない?

『受かる勉強33のルール』の著者の山田浩司さんは、貧しい子ども時代を過ごされたそうで、働きながら高校を卒業し、大学進学するなら国立大にしか行けない。その状況から脱したい一心で勉強に取り組んでこられたそうです。

今と昔と社会も変わっていて、今の中学や高校で評価されるのは難しいそうですが(テストの点数がいいだけでは評価してもらえないそう)、それでも「もし、人生にワンチャンスあるなら、勉強に」という賭けはまだ有効……であって欲しいと思っています。

社会人になってから、資格試験にチャレンジする方もいらっしゃるでしょう。そのときも「やればできる」と思えないと、なにも始まりません。本書『受かる勉強33のルール』は、大丈夫、やればできると、励ましを送り続ける内容です。

勉強のコツ

本書『受かる勉強33のルール』は、読むだけでモチベーションが上がるような話がたくさん収録されています。今、目的があって勉強に取り組んでる人は、「よし、がんばろう」と励まされるのではないでしょうか。

勉強のテクニックとして33のコツが収録されています。これはどなたにでも当てはまるような、「勉強全般」に当てはまるものです。だから中高生の学校の勉強にも、大人の資格取得の勉強にも当てはまります。

「学習ツール選び」編では、テキストは薄く、カラーの紙の本を選びます。あさよるは白黒の本の方が読みやすくて好きなのですが、記憶に残りやすさはカラーの方がいいそうです。線を引くなら赤、自作ノートは紙とペンで。

「環境整理・生活習慣」編では、無音よりも適度な雑音がある方が集中力は高まるそう(あまりうるさいのもダメ。図書館よりカフェの方がいい)。ただし、難易度の高い勉強をする時は無音がいい。勉強する時間帯は、朝がいいか夜がいいのかは、その人によって違うそう。

「メンタル強化」編では、試験合格を周囲に宣言し、目標達成したらどんな〈いいこと〉があるのかイメージします。間違えることをおそれず、「間違いから学ぶ」発想を持ちましょう。そして、大丈夫、自分はできる、と信じます。

「インプット」編では、効率の良いインプットの方法を。ついやっちゃいがちな一夜漬けは、やっぱり非効率。日頃からの積み重ねを。同じ問題ばかり解いていると脳が飽きてくるので、いくつかのブロックにわけて、それらを順番に回しながらやるのがよいそう。テキストに書き込みをする時は、書き込むことで「やった気分」になっていないかご注意を。

「問題演習」編では、自分で要約したり、自分でテストを作ってみるのも有効だと説かれています。

とにかく努力! やれば必ずできる!

『受かる勉強33のルール』では、33番目のルールが「とにかく努力! やれば必ずできる!」と締められています。

あさよるの周囲でも、仕事で資格を取らないといけなくて悩んでいる友人がいました。本人曰く「勉強ができない」とそうで、文字をみるだけで吐きそうとこぼしていました。一緒に試験を受ける人たちは、有名大学を卒業している人ばかりで、勉強を一緒にしていても、友人だけが理解が遅く、バカにされていたそうです。しかし受験を終え、ふたを開けてみるとみんな唖然。友人一人が合格し、他は全員不合格だったそう。友人は「仕事で勉強させてもらって、試験を受けさせてもらうんだから、一発で合格しないといけない」と、一発合格を目指してました。だけど、他の人たちは「何回か受けていずれ通ればいい」と考えていたようなのです。本書によれば、こういうことはよくあるそうです。

あさよるは、友人が「やればできる」のを知っていたから、「一発で合格した」と聞いても驚きませんでした。だって、それだけの量、勉強してたもん。そして、「やっぱり、やればできるんだなぁ」としみじみ思ったし、そして「自分はやらないからできないんだなぁ」と苦笑いw

あさよるも、面倒くさがって一時棚上げにしていることがあります。「一時」が長引きすぎて、やってたことすら忘れてた。

「ちょっとしんどいかも」と挫けそうなとき、モチベーションを上げるために『受かる勉強33のルール』をおすすめします(`・ω・´)b

関連記事

10万人が難関資格試験を突破した 受かる勉強33のルール

目次情報

はじめに

第1章 一発合格する人の勉強には共通のルールがある

漠然と勉強しているだけでは、試験に合格することはできない
そもそも「頭の良さ」は人によって違うのか?
親の学歴と子どもの成績には本当に感覚があるのか?
高学歴の人ほど、大人になってからは試験に受からない?
できる人は効率良く勉強するための「ルール」を持っている

コラム1 本を読むと賢くなるというのは本当か?

第2章 ペン1本、テキスト1冊で学習効率は大きく変わる~「学習ツール選び」のルール~

ルール1 テキストは「薄い」ものを使う
ルール2 白黒のテキストは使用厳禁
ルール3 テキストの文字は読みにくい方が頭に入る
ルール4 電子書籍ではなく紙の資料で学習する
ルール5 色ペンは必ず「赤」を使う
ルール6 自作ノートはタイピングでなく「手書き」で

コラム2 教室で前に座る生徒は、本当に成績がいいのか?

第3章 音楽や香りで集中力を劇的に高める~「環境整理・生活習慣」のルール~

ルール7 勉強時にはアロマををたく
ルール8 「歌なし」の音楽をかけて勉強する
ルール9 自分が「朝型人間」か「夜型人間」かを知り、勉強する時間を変える
ルール10 睡眠時間は絶対に削らない
ルール11 彼氏・彼女がいるならデートは適度に
ルール12 自分の学習効率を上げてくれる教師を選ぶ

コラム3 出生順位は学力に影響するのか?

第4章 自らを追い込むことで持続力を身につける~「メンタル強化」のルール~

ルール13 試験合格を周囲に「宣言」する
ルール14 目標達成したらどのようないいことがあるかをイメージする
ルール15 努力をすれば「自分にはできる」と信じ込む
ルール16 あえて、勉強を「大変」にする
ルール17 「間違える」ことで、記憶をより深く定着させる
ルール18 自己暗示によってストレスを力にかえる

コラム4 ルックスと学力に関係はあるのか?

第5章 覚えたことを「長期記憶」として脳に定着させる~「インプット」のルール~

ルール19 知識をインプットするために、テストでアウトプット
ルール20 「一夜漬け」は厳禁! 勉強時間は分散させる
ルール21 同じことを繰り返すと脳が飽きる! いろいろ単元を混ぜながら勉強する
ルール22 「なぜ~なのか?」を他人と問答する
ルール23 問題を解きながら声に出して説明する
ルール24 文章のポイントを押さえ、要約して考える
ルール25 重要なポイントには線を引いたり付箋を貼ったりする
ルール26 記憶したい事柄を「キーワード」で関連づける
ルール27 内容を他人に説明してもらい、頭の中でイメージする
ルール28 適度に間隔をあけて同じ範囲を復習する

コラム5 身長が高い人は知能は高い?

第6章 知識を本番で役立つ「得点力」に磨き上げる~「問題演習」のルール~

ルール29 テキストの内容を頭の中で思い出す
ルール30 自分でテストを作成し、解く
ルール31 適度な間隔をあけて同じ問題を繰り返して解く
ルール32 2つ以上の科目や単元を並行して解く

おわりに

ルール33 とにかく努力! やれば必ずできる!

山田 浩司(やまだ・こうじ)

1962年生まれ、名古屋大学法学部卒。大手資格試験受験予備校を経て、難関資格受験予備校フォートサイトを設立。DVD学習を主軸とした独創的な受験勉強法を導入し、全国平均の4.11倍(宅建士)、3.91倍(社労士)、1.59倍(行政書士)の合格実績をあげる(2016年実績)。
自らも宅建、行政書士などの難関資格を多数保持。マスコミ取材依頼も殺到する、勉強法のカリスマ。『深夜12時過ぎまで働くサラリーマンでも難関資格が取れる勉強法』『難関資格に一発合格する人の本番力』(いずれも幻冬舎メディアコンサルティング)などの著書がある。

コメント

  1. […] 記事リンク:『受かる勉強33のルール』|「やればできる!」は強い! […]

  2. […] 『受かる勉強33のルール』|「やればできる!」は強い! […]

タイトルとURLをコピーしました