ちゃくま『簡単に暮らせ』|「しない」「いらない」を選んでもいい

こんにちは。年末の忙しさにかまけて、どんどん部屋が散らかってゆく あさよるです。大掃除どころではございません……しゅん><

さて今月、ブロガーの ちゃくま さんの著書『もっと簡単に暮らせ』を読みまして、「生活」全般に関する考え方の切り口を紹介する本で、面白かったんです。なので、一作目の『簡単に暮らせ』も読んでみたく本書を手に取りました。

『簡単に暮らせ』が一冊目で、『もっと簡単に暮らせ』が続編です。続編は実践編で細かな生活の知恵が多かったのですが、一冊目『簡単に暮らせ』は、考え方、思想が中心に感じました。

人生を選べ

『簡単に暮らせ』で提唱されているのは、大ざっぱに言えば「どんな人生を生きるのか、自分で選べ」というメッセージです。本書のタイトルは『簡単に暮らせ』ですが、例えば「ここはもっと複雑にしたい」「これだけは譲れない」という自分の意志があるなら、それを優先すればいいのです。しかし、特に自分の意志がないことは「簡単にすればいい」という提案なのです。

例えば、今や猫も杓子もスマホを持っていますが、別にスマホを持たない生活をしてもいいし、ちゃくまさんのお父様は携帯電話すら持っていなくても、別に不自由なく生活なさっているそうです。なんとなく持っていて、お金も時間も使っているものも、「なくてもいい」のかもしれません。

ちゃくまさんのお父様は財布も持ってないそうで、ポケットにお金やカードを入れておられるようです。が、やはりお父様はなにも不自由していない。「財布を持たなくてはならない」というのも、常識に囚われているだけなのかもしれません。

また、断捨離は生活の質の向上に効果てきめんで、物が減ると掃除や管理の手間も省けます。しかし、ちゃくまさんは断捨離の逆バージョンも提唱しておられます。それは「本」。ちゃくまさんの場合、本は迷ったら即買って読んでしまうんだそうです。本は自分を豊かにするものですし、本の価値は本そのものではなく、本に書かれた「情報」に価値があるのです。情報はどんどん仕入れようってことですね。……一応あさよるネットは読書ブログですので、この話題を拾いましたw

「写真を捨てる」の真意

本書『簡単に暮らせ』では、結婚前の写真を処分してしまった話が登場します。お子さんの写真は、お子さんの物ですから保管していますが、ご主人は写真に興味がないそうで、夫婦の写真を処分なさったんですね。ちゃくまさんも「おすすめしない」と断っておられます。

しかし、この「写真を捨てる」という話から考えさせられることは、「意外と写真って捨てても大丈夫なんだな」ってこと。というのは、思い出の詰まった写真を失うと、なにか大切なものまで失うような感覚がありますが、別にそんなことはない。それこそ、火事や災害で写真を失ったからといって、家族や仲間との関係がどうかなるわけじゃない。「ああ、写真って紙切れなんだな」と気づきました。

なんとなく漠然と「写真は捨ててはいけない」「スマホは必要」「財布は良いものは持たなければ」と思いこんでいるけれども、あくまで「思いこみ」なのかもな。

ややこしいことは、しなくてもいい

ちなみに あさよるは、紙の写真を持っていません。必要な写真はスキャンしてデータで管理することにしました。もともと写真もほとんど撮らないし、自分の顔写真は免許書更新するときに撮るくらいですw でも別に不便してないし、貧しい暮らしをしているわけではありません。

あと、あさよるはスマホを持っていません。今は自宅で仕事をしているので、自宅のWIFIにiPodとネクサスをつないで使用しています。外出時も不便したことは今のところありません。たぶん、また通勤するようになっても、スマホは持たないような気がします。

だから、ちゃくまさんが仰ることもなんとなくわかります。意外と「なくても困らない」物事にたくさんのリソースを使ってることってあるんじゃないかな。例えば、あなたがガシェットマニアで、最新のガシェットを愛でているなら別ですが、そんな人少ないよね。そのガシェット、必要なの?

ややこしいことに頭を使って考えるのも大切ですが、重要でないことなら「別にやめてしまってもいいのよ」という、シンプルなメッセージでした。

関連本

簡単に暮らせ

目次情報

はじめに

第1章 思想をシンプルに

ミニマムライフで決断が早くなる
行動のシンプル化。「今、できること」の範囲でこなすだけ
「隠れミニマリスト」の極限の財布とは
持たない暮らしをスタートするのに一番重要なこと
断捨離逆バージョン、小学生の頃、本棚1本分の本をもらい受けて
本はほとんど捨てたし、大半は記憶が薄れているけれど、何か役に立っているみたいだ
究極のシンプル
ヨーロッパの店は早く閉まり、日本の店は24時間営業が珍しくない理由
必要な買い物に罪悪感を持たずに楽しむ
何もない場所でも確実に生活することができる人とは
私たちは、学校で「片付けや物の持ち方」を習っている
安物買いの銭得
ここまで来たから、「ついでに寄らない」
「目の前にない」だけの持たない暮らしから一歩抜け出す
「喜びの沸点」を低くして暮らす
地図ナビ、路線検索アプリは最終手段
物事の「過剰」の原因はすべて同じところに

第2章 家事をシンプルに

苦手な家事は時間を計る
玄関やベランダに極力物を置かない
時に優先順位の低い家事から始めてみる
朝一番に「やかん」で湯を沸かしてフットワークを軽く
家庭のおにぎりより、コンビニおにぎりの方が食べやすい理由
秋冬のパジャマは1組だけ
買い物から帰宅したら、真っ先にすること
バッグの中身は帰宅後全部出す
旅先に、ひとつだけ持参するなら「アレッポの石鹸」
「書類の一時置き」のシンプルな場所
「鍋」に最適な各自用のトングなら100円ショップのこれがお薦め
トレイ活用で主婦の手間をミニマム化する
テレビがミニマムサイズで良かったこと
観葉植物はひとつだけ
夏は食事作りがツライ……そんなときの救世主が実は煮物と汁物
消耗品を定番化するメリット
1週間分の野菜をまとめて下処理してラクをする
普段使いのハンカチは2枚
まな板の置き場に、もう悩まない
ボールペンは定番品に統一する
自販機で白湯は売られていないから、携帯マグを持ち歩く
冷凍庫に調理の手伝いをさせる
「コールドミール」をちょっと実践

第3章 時間をシンプルに

朝、早く起きる。それはただ自由な時間をたくさん過ごしたいだけ
時間を効率的に使わない
連休のお出かけでも混雑にあわない方法
移動のシンプル化。時間も物もミニマムに
「苦手な給食時の牛乳完飲対策」が今も役に立っている話

第4章 人間関係をシンプルに

迷惑をかけ(限度はありますよ)、ワガママを言って暮らす
住む場所が変われば価値観も変わる
「親に感謝するな」と子供に言ってあります
シンプルな「原則」で、人付き合いの悩みの8割はなくせる

第5章 「減らす」をシンプルに

「スッキリ暮らしたい」と思ったら、まず減らす物10選
頭痛対策に持ち物を減らす
物を減らしたいのに「本を買いたい」と困惑したら
水切りカゴを2個置きしたら、食器洗いの跡片付けのストレスが解消
台所の「床置き」を減らすカギは、ゴミ箱にあった
思い立ったら今すぐできる箱退治
キッチン用品、「減らすべき物」の選び方
文具を減らす簡単な方法
実家の私物をゼロにする
食器を減らす方法
自分の写真を全捨てした理由
「たたむ服」を減らせば服が減らせるのか
部屋着を減らす方法

第6章 「着る」をシンプルに

最小限必要な服の枚数は何枚か?
「ダサい服」を全部ゴミ箱に入れてみた
キャミソール型、タンクトップ型の袖のない服は買わない
シャンパンゴールド色の小物はブラックより使えます
黒のワンピースが想像以上に出番がなかった理由
ボートネックのトップスを買うのをやめた理由
真冬も真夏と同じインナーで暮らす
その服装「幸福感」ありますか?
ソックスの所有数と少ない数で済ませる種類の決め方
ほどほどの「きちんと感」と気温に対応するシンプルな服
40代以降のリネンとコットン100%の服は危険アイテム
最近、何を着ても「しっくりこない」、原因とその対策は
迷わず選ぶ洋服の買い物方法
余分な服を増やさない買い方
「半端」がキーワードの服を買うのをストップして減らす
オールシーズン使える目立たない良品、ユニクロのコットンインナーT
外出のカテゴリを減らして、服を減らせますか?

第7章 掃除洗濯をシンプルに

洗濯物を干す手間を簡単にする方法
拭き掃除のフットワークを良くするために
選択のたびに酵素系漂白剤を入れて防臭、殺菌
浴室のドア周りを徹底掃除
押入れの中身を全部出し
気軽に掃除機をかけられる物の量がちょうど良い
洗面所の掃除を楽にする方法は「3つの扱い」がカギ
「選択ワゴン」で洗濯も掃除も簡単にする工夫
取り込んだ洗濯物の「塚」を作らない方法
洗い替えは要らない
「毎日掃除」をやめるメリット
捨てる前の古タオルで拭く場所

第8章 持たない暮らしをしてみたら

妥協と共存する
反省は1分以内
漠然とした不安を捨てる
「こだわりのある暮らし」は、最善ではない
40代主婦のmy新学期
買い物の時間は早く、迷わない
車を持たないと無駄な買い物ができない
提出物は即日
「思い込み」を捨てる

ちゃくま

40代後半の主婦。夫の大学生の息子との三人家族。2008年よりブログを書き始め、2015年1月に改めて現在のブログ「簡単に暮らせ」を始動、月間PV50万の人気ブログに。趣味は書店巡りと読書。チーズが好きで牛乳は苦手。独自の座右の銘は、「迷った時は縄文人に聞け」(迷った時は、原点に返る)。

コメント

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