メンタリストDaiGo『人生を思い通りに操る 片づけの心理法則』

『人生を思い通りに操る 片づけの心理法則』挿絵イラスト 59 家政学、生活科学

こんにちは。片づけが続くあさよるです。あさよるネットを始めた当初2015年7月の頃からはかなり劇的に片づけは進んでいるんですよ。ゴミ袋30袋以上捨てたし。ちょっとその量に自分でビビりましたね、さすがに。その後もチマチマと片づけ続行中です。なもんで、片付け本は見つけると手に取りますw 今回はメンタリストDaiGoさんの『片づけの心理法則』。DaiGoさんらしいタイトルで、内容も理論・理屈で攻める内容です。

あさよるには、この本はかなりヒット! 長く停滞していた あさよるの片づけが動き始めました。

ちなみに あさよる的には、実践なら〈こんまり〉さんこと近藤麻理恵さんの『人生がときめく片づけの魔法』を本当に書いてある通りにやれば、効果があると思います。ただ、全ての手順を省かずに、本当に全部をちゃんとやったらという但しつき。んで、理論編ならこのメンタリストDaiGoさん『片づけの心理法則』だな! 今んところ。シンプルで読みやすく、必要なツボだけきっちり押さえてある感じ。

片づかない心理学

本書『片づけの心理法則』は、メンタリストDaiGoさんによる心理学を用いた片付け本です。というよりも「片づけられない」心理状態を解明し、片づく状態に変更すれば、片づけは進みます。また部屋が散らかっていると、そのせいで弊害が起こります。反対に言えば、散らかっていない部屋では何が起こるのか、どう変わるのかイメージすることで「片づけ」を自分のものにしましょう。

まず、我々はなぜ片づけられないのか、3つの理由が挙げられます。

①選択回避の法則
②損失回避の法則
③保有効果

p.24

一つ目の「選択回避の法則」は、人は選択肢が増えると選ぶことができなくなるために、必要なものと不要なものがわからなくなってしまうこと。二つ目の「損失回避の法則」は、人は自分が損をするのを非常に恐れるため〈失うこと〉を嫌うため、物を捨てられません。そして三つの目の「保有効果」は、自分が所有したものはより高い価値を感じてしまう心理です。本書では、この三つをひっくるめて「現状維持の法則」と呼ばれています。人は本質的に「現状維持」をしたい存在ですから、片づけられない、断捨離できないのも当然なのです。

本書では、片づけは「幸福」に結び付けて考えられています。幸福な人とそうでない人の違いは、

限りある時間やお金、体力や注意力といった自分のリソースを、人生において達成したい目標に集中できているかどうか(p.1)

と定義されています。部屋が散らかっていると集中できません。また、どこに何があるのかわからないので、初動が遅れます。時間のロスは見落としがちですが重要です。

片づけは、大切なことに使える時間やお金、体力を最大化します。これを言い換えれば、自分の人生を思い通りに操れるということです。(p.2)

本書は、部屋が片づかない状態から、「部屋を片づけたくなる」ように自分の心理状態を変えてゆく本です。さすがメンタリストって感じですね~。

ポジティブに「選ぶ」

『人生を思い通りに操る 片づけの心理法則』挿絵イラスト

巷に片づけ本は数あります。ヒットした本もたくさんあります。しかし、その多くは「捨てる」ための技術を紹介するものばかりです。「捨てる」という行為は気が重いし、面倒くさい作業です。捨てるにもゴミの分別を考えるし、他人に譲るにも連絡を取り合わないといけないし、売るとなると気も使います。物を手放すのは、どんな方法を選んでも気が重いのです。こりゃ片づけが億劫で進まないワケです。

しかし、本書では片づけは幸福につながるものと定義されていますから、「捨てる」というネガティブなことを考えません。片づけとはポジティブに「自分に必要なものを選び取る」です。このとき単に物の要不要かのみを選ぶのではありません。自分の「よりよい未来」を選ぶことができます。

「よりよい未来」を選ぶって、ワクワクするでしょ? 誰でも、悪いものやいらないものを探すのは楽しくありません。

本来の片づけとは、大事なモノ、持ち続けるモノを選ぶことです。(中略)最初から、いらないモノに目を向けるのはやめましょう。むしろ、片づけを必要なモノに目を向ける練習の機会にするべきです。(p.54)

選ぶのはモノだけではありません。時間の扱い方まで「大事な時間」「持ち続ける時間」と視野を広げると、片づけは生き方を選ぶことであることが実感できます。

まずはカフェや図書館など、静かでお気に入りの場所へ行って、頭の中を片づけましょう。考えるのことは3つ。「理想の一日」「何をしているときが一番楽しいか」そして「自分の一日を記録する」ことです。記録は、アラームを1時間ごとにセットしておいて、そのときにしていることを書き留める程度でOK。

「今すぐ片づけたい!」

あさよるは本書『片づけの心理法則』を出先で読んでいたのですが、ページをめくるごとに「早く家に帰って片づけたい!」と居ても立ってもいられませんでした。本を持つ手がソワソワと震えるのを抑えるに気を使うくらいにw 「目から鱗」だったのです。「そうか、片づけって〈モノを減らす〉ことじゃなく〈選び取る〉ことなのね!」と。

あさよるには内心「あれはもう使わない」「いらない」と分かっている物がたくさんありました。捨てるべきものは一通り手放し済みなので、残るは「売る」か「あげる」かしたいものばかり。しかし、売るとなると〈商品〉になるので、きれいに拭いて梱包しなきゃいけないし、発送の準備も必要です。考えるだけでものすごーく面倒くさい。「誰かほしい人がいればあげるのにな~」と、第三者の介入を消極的に待っていましたw

しかし! 違う。それは「どう処分するか」の話であって、〈「手放す」ことは決定済み〉であることに注目しなければならなかったのです。そう、あさよるの「よりよい未来」からは外れたものなのは、あさよるが一番よくわかっているのでした。

ということで、捨てるか売るかあげるか、処分方法はは追々考えるとして、とりあえず〈「手放す」ことは決定済み〉の物を除けました。

ジャーン

『人生を思い通りに操る 片づけの心理法則』イメージ画像

生活感ありまくりでサーセン。とりあえず、もう使わない物を段ボールに除けました。主に化粧品と、ネイル用品と、カバンなんかですね。他人に譲るか売りたい物(苦笑)。今後の行く末をどうするかはまた考えるとして、引き出しや棚の中はかなりスッキリ!お気に入りばかりが並ぶ様子は壮観ッス!

ということで、今回の片づけは、実は続きがあります。本書『片づけの心理法則』の直後、『部屋を活かせば人生が変わる』という本を読みまして、その勢いのまま部屋の模様替えにまで発展しました。その様子&本についてはまた別のエントリで。to be continued!

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片づけ・断捨離の本

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人生を思い通りに操る 片づけの心理法則

目次情報

はじめに 片づけの心理法則で「人生の大逆転」が起こる!

第1章 自由な時間が増える!
片づけの基本・3原則

Introduction 片づけの「本当の目的」とは何か?
原則1 片づけで人生の迷いがなくなる! 「3択」の原則
原則2 とりかかるまでの時間を最短にする「初速最大化」の原則
原則3 時間があふれだす! 「ローコスト管理」の原則

第2章 心理的片づけで得られる
5つのメリット

Introduction 片づけで、人生でどのように変わるのか?
メリット1 片づけで「よりよい未来」が選べる
メリット2 片づけで頭脳労働に集中して「価値ある仕事」ができる
メリット3 片づけで「いいモノ」「大切なモノ」を使いやすくすると幸福度がアップする
メリット4 片づけで「空間+時間+気持ち」のゆとりができる
メリット5 片づけでコンパクトに生活し、「居住環境」を思いのままに選択する

第3章 迷わずに捨てる!
モノが勝手に減っていく7つの質問

Introduction 捨てられない人は、どうすれば捨てられるのか?
質問1 「いったん捨てたとして、これを買い直すか?」本当に必要なモノがわかる(買い直し思考)
質問2 「長期旅行に持っていきたいモノか?」必要なものを自然に選べる(トラベラー思考)
質問3 「誰かが買ってくれるとしたら売るか?」売ってもいいなら不用品(ネットオークション思考)
質問4 「あの日に戻れたとして、やはりこれを買うか?」購入日にさかのぼって考える(タイムトラベル思考)
質問5 「お金が無限にあったら、本当にこれを買うか?」無駄なモノを買わない(大富豪思考)
質問6 「これを何回我慢すれば、ほしいモノが買えるか?」我慢がつらくなくなる(ほしいモノ変換思考)
質問7 「3年、5年、10年経っても必要か?」いったん過去にさかのぼり未来を見通す(ロングスパン思考)

第4章 これで二度と散らからない!
毎日の片付け習慣7

Introduction 二度と片づけなくていい部屋をつくるには?
習慣1 1イン2アウト
習慣2 一日一与
習慣3 5秒以内に元に戻せるルール
習慣4 6割収納ルール
習慣5 数量限定
習慣6 写真暗示
習慣7 自然に片づく小枝の活用

第5章 理想の部屋をつくる!
エリア別・片づけの鉄則5

Introduction 気になる「あの場所」の片づけ方は?
鉄則1 仕事・勉強がはかどる「デスク」整理
鉄則2 開けた瞬間に超集中! 最強の「カバン」整理術
鉄則3 意志力を最大化する「クローゼット」のルール
鉄則4 自然とモノがなくなる「収納」の選び方
鉄則5 二度と散らからないための「買い替え」のコツ

第6章 スケジュールの片づけ
時間を最大活用する7つのテクニック

Introduction 人生を最大化する「時間の管理化」とは?
テクニック1 「午前のアポ」「午後の集中」を捨てる
テクニック2 時間の「使いみち」を先に決める
テクニック3 疲れの元凶「やり残し仕事」をなくす
テクニック4 マルチタスクの「ながら状態」を脱出する
テクニック5 スケジュール帳を「真っ白」に近づける
テクニック6 スケジュール帳を「評価」を記録する
テクニック7 「時間」より「行動」の管理にフォーカスする
Column GTD-「やり残し」「やりかけ」を速攻処理するテクニック

第7章 迷わない人生を生き、
人生を最大化する8週プログラム

Introduction 「人生が変わる8週間」を体験しよう!
第1週→第2週 自分を見つめる
第3週→第4週 モノを絞って生活してみる
第5週→第6週 いらないモノを捨てる
第7週→第8週 新しい人生を味わい、挑戦する

おわりに 何もない場所で感じ、考え、楽しむことの大切さ

メンタリストDaiGo(めんたりすと・だいご)

慶応義塾大学理工学部物理情報工学科卒業。人の心を作ることに興味を持ち、人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスを研究。英国発祥のメンタリズムを日本のメディアに初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとして数百のTV番組に出演。その後、活動をビジネスやアカデミックな方向へ転換し、企業のビジネスアドバイザーやプロダクト開発、作家、大学教授として活動中。趣味は1日10~20冊程度の読書、猫と遊ぶこと、ニコニコ動画、ジム通い。ビジネスや話術、さらには恋愛や子育てまで、幅広いジャンルにおいて人間心理をテーマに執筆した著作は累計200万部を突破。『一瞬でYESを引き出す心理戦略。』(ダイヤモンド社)、『自分を操る超集中力』(かんき出版)、『ポジティブ・チェンジ』(日本文芸社)などヒット作多数。

コメント

  1. […] 。片づけが終わらない あさよるです。さて、先週紹介したメンタリストDaiGoさんの『人生を思い通りに操る 片づけの心理法則』を読んだ感想の最後に、次回予告をしましたw DaiGoさん […]

  2. […] おすすめ!メンタリストDaiGo『人生を思い通りに操る 片づけの心理法則』 […]

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