『2日で人生が変わる「箱」の法則』|ひっかきまわしているのは…自分!

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こんにちは。人間関係の悩みが絶えない あさよるです。

一度、態度の悪い対応をされた相手のことを、後々までジメジメッとイラついたり、なかなかの消耗戦ですな(`・ω・´)キリッ

っとね、自分が他人に囚われている限り、すり減るのは自分なのですよね。

以前、『自分の小さな「箱」から脱出する方法』を読んで学びました。今回はその続編『2日間で人生が変わる「箱」の法則』を手に取りました。

『自分の小さな「箱」から脱出する方法』|リーダシップと自己欺瞞。本音で生きろ!

敵対的な心“が”、敵対関係を作る

『2日で人生が変わる「箱」の法則』では、家庭に問題を抱えたカリスマ経営者・ルーがセミナーを受け、自らの「箱」に気づき克服するまでの物語です。

「箱」とは自己欺瞞。みな、自分の願望を果たせなかったとき、自分は悪くない理由を作り、自分自身を騙します。この状態を〈「箱」の中〉と表現します。

「箱」の中にいると、事実がねじ曲げられ、現実が違ったものに見えます。仲間であるはずの人物が「敵」に見え、気遣いの言葉すら「攻撃」に感じます。

自分が〈「箱」の中〉に入ることで、周りの人間関係にまで悪影響を与え、職場や家庭の環境も悪化してゆきます。

本書の主人公ルーも、子どもの更生プログラムの一環として参加したセミナーで、自らが〈「箱」の中〉にいることに気づき、夫婦関係や、経営する会社での振る舞いを改めるのです。

ちなみに、ルーの経営する会社はその後大成功し、前作『自分の小さな「箱」から脱出する方法』へ繋がります。

『自分の小さな「箱」から脱出する方法』を読んでから

本書『2日で人生が変わる「箱」の法則』は、前作『自分の小さな「箱」から脱出する方法』の続編です。

ややこしいので、「本書」と「前作」で話を進めます。

本書と前作の内容は、概ね同じです。前作で提示された「箱」についてより細分化されて紹介されています。物語自体は、前作に登場するカリスマ経営者・ルーが、「箱」の考えに出逢う物語です。

まずは、前作の『自分の小さな「箱」から脱出する方法』を読んでから、さらに補足、おさらいするために本書を読むのが理想的に思います。

「箱」についての衝撃的な説明も、前作の方がドラマチックでドキドキしました。また、読み進めるうちに「何を言わんとしているのか」がだんだん明確になっていく様子も、前作の方が楽しめました。

まずは、『自分の小さな「箱」から脱出する方法』を!

「箱」にも種類がある

前作『自分の小さな「箱」から脱出する方法』より、より「箱」について細分化されて紹介されているのが本書です。

〈自己欺瞞〉という名の「箱」にも種類があり、それは「優越」「当然」「体裁」「劣等感」などなど。

「優越」とは、他人に対する優越感。他人は無能であり、劣等であると思い込んでいる。食い違いがあったとき、間違っているのは他人だと思い込む。

「当然」とは自分は賞賛されるべき存在でありながら、恵まれず、被害者である!という思い込みです。権利を強く感じ、他者に対し不当な扱いを受けていると思い込みます。

「体裁」とは「立派であらねば」「人に好ましく思われたい」という思いから、必要なことでも相手が望まない場合は手を貸せなくなります。相手のためにならないと分かっていながら、上辺だけの親切をしてしまうんですね。

「劣等感」は自分が劣っていると思い込んでいます。自分が劣っているということは、他者は自分より優れているということです。ですから、劣等感を持った人は、他者に厳しく当たります。

以上のように「箱」にも種類がたくさんあり、それぞれの「箱」に入ることにより、他者に敵対的な感情を抱いてしまいます。

厄介は自分が作っている

前作『自分の小さな「箱」から脱出する方法』、そして本書『2日で人生が変わる「箱」の法則』の2冊を読み、しみじみと、「自分の厄介ごとって、自分が作ってるんだなぁ」と思いました。

本書内で、元夫から長年虐待を受け続けた女性は、元夫を恨んで当然ではないかと議論されます。しかし、実際に虐待を受けていた女性の証言でも、女性が「箱」から出たことで、やっと元夫との関係が断てたと話します。

元夫が自分の“憎むべき相手”というフィルターがはずれ、ただの一人の人間に見えたとき、彼女は元夫への執念がなくなり、「どうでもいい相手」であることに気づきます。

思春期の頃、両親が鬱陶しくて一方的に敵対視していたのに、ある日「お父さん」「お母さん」がただの一人の人間だと気づく日が来ます。誰もが経験する成長過程でしょう。

他者に敵意を抱き、それを執着し続ける人生は苦しい人生です。その執着から解放されたとき「救われる」んですね。

日本人的な世界観とはちょっと違う気がしますが、持っていてもいい考え方でしょう。

2日で人生が変わる「箱」の法則

2日で人生が変わる「箱」の法則

2日で人生が変わる「箱」の法則

  • 作者:アービンジャー・インスティチュート
  • 出版社:祥伝社
  • 発売日: 2007-09-06

目次情報

まえがき

第1部 心の平和

Chapter1|砂漠の敵対者

■キャンプ・モリア
■敵対関係を乗り越えた二人の指導者
■「行くかどうかはきみしだいだ」
■大人のための二日間のプログラム

Chapter2|深層にある問題

■一日目のスタート
■「一番気になるのは、お子さんのことではありません」
■まず変えなければならないこと
■変化のピラミッド
■変えようとしても変わらない
■奥深い問題

Chapter3|戦時の平和

■十字軍のエルサレム攻略
■最も成功した指導者
■サラディンの厳命
■なぜ、敵を抹殺しなかったのか?
■心の平和

Chapter4|行動の裏側

■人間味のある行動
■「あり方」の問題
■人と見られるか、物と見られるか?
■先の見えない交渉
■子どもからのひどい仕打ち
■ふるまいより重要な問題

Chapter5|対立のパターン

■不条理な要求
■敵対的な心が広がる
■「共謀」の図式
■「不愉快な相手」だと思わざるを得なくなるとき
■堂々めぐりする不満

Chapter6|エスカレート

■仲間を求める理由
■会社でも起こっている共謀の状況
■もし、相手側が明らかに間違っていたら?

Chapter7|正しいこと、正しい方法

■相手に対する「あり方」も、正しいか?
■父の心
■ルーの優しさ
■出会う人すべてを人として見る

第2部 平和から闘争へ

Chapter8|現実

■つながらない電話
■ここで学ぶ必要性

Chapter9|思想の由来

■「物」と「人」という考えは、どこから生まれたのか?
■「我思う、ゆえに我あり」
■二通りの「あり方」

Chapter10|闘争を選択する

■闘いの悲劇
■なぜ、私は硬化を拾えなかったのか?
■自分が悪いんじゃない
■自分自身にそむく行為

Chapter11|闘争の必要性

■曲がった壁は正しくする必要がある
■もし彼が、本当に問題のある人だったら?
■人を蔑むという苦痛
■怒りと恨みの原因
■「虐待された女性が虐待者を憎むのは間違いだというの?」

Chapter12|争いの種

■自己正当化の四つの特徴
■「優越」の箱
■せっかくのバレンタインデーに!
■無益な考えと苛立ち
■「当然」の箱
■寛大な心の正体

Chapter13|さらに広がる争い

■「体裁」の箱
■「レタスなど拾っていられないというわけね!」
■「劣等感」の箱
■人とうまくやれないことへの言い訳

Chapter14|闘争への道

■敵対的な心がすべての台無しにする
■見かけだけの思いやり
■「彼のせいじゃない。私がそれを選んだのよ」
■どのように「あり方」を変えるか?
■自分にそむく気持ちが起きなかったら?
■願望
■義務感に振り回されてしまう
■私たちは一生、箱を作っていく

第3部 闘争から平和へ

Chapter15|謝罪

■三〇年間の過ち
■心の中の闘い

Chapter16|戦時の贈り物

■二日目の朝
■父の死
■親友ハミッシュ
■孤独な日々
■二度目の自殺未遂とサバイバル・プログラム
■ジェニーに起こった奇跡

Chapter17|裸足の行進

■靴を脱いで、何が起きたのか?
■箱から抜け出す手助け
■「いまの地位を謳歌するのはいけないことか?」
■ケイトも靴を脱いでいた!

Chapter18|降参

■絶望的な気持ち
■人は変えられないが、変わろうという気にはさせられる
■すべてが変りはじめた夜
■友という贈り物
■一粒の種と手紙の行方

Chapter19|心の平和を探し当てる

■箱から脱出するための四つのプロセス
■済んだ心を取り戻す
■自分の中の箱を捜す
■「優しい気持ち」が、自分を箱から出してくれる
■新しい味方

Chapter20|外界の平和を見つける

■ユースフの闘い
■革命を求めて
■ベン教授との出会い
■打ち砕かれた偏見
■世界の見方を変える質問
■「モルデカイのために!」
■手遅れにならないうちに

Chapter21|行動

■箱から脱出するための最後のステップ
■箱の外にいつづけるために
■心の平和を取り戻す

第4部 平和の波及

Chapter22|平和の戦略

■和平のピラミッド
■まず自分が「箱を出る」
■「教える、伝える」――相手に理解してもらえなければ始まらない
■「聴き、知る」――自分は耳を傾けているのだろうか?
■「関係を築く」――相手の問題点を責める前にすべきこと
■「影響力を持つ他者との関係を築く」ということ

Chapter23|教訓

■和平のピラミッドが示す三つの教訓
■会社や家族の問題で、ピラミッドをどう使うか?
■私たちは完璧ではない

Chapter24|モリヤ山の平和

■希望の山
■すべては内面の平和にかかっている

アービンジャー・インスティチュート [The Arbinger Institute]

アメリカ・ユタ州に拠点を置く研究所。「アービンジャー」とは「さきがけ」の意味。哲学者テリー・ウォーナーを中心に学者たちが集まり、1990年代初頭に設立。現在は、ビジネス、法律、経済、哲学、家庭、教育、心理学の専門家が人間関係の諸問題を根本的に解決し、収益性を高めようという独自のマネージメント研修やコンサルティング業務を行っている。研究の成果をまとめた“Leadership and Self-Deception: Getting Out of the Box”(邦訳『自分の小さな「箱」から脱出する方法』大和書房)は世界的なベストセラーになった。
アービンジャー・インスティチュート・ジャパン
http://www.arbingerjapan.com/
アービンジャー・インスティチュート
http://www.arbinger.com/

門田 美鈴(かどた・みすず)

翻訳家。フリーライター。訳書は『チーズはどこへ消えた?』(扶桑社)、『1分間顧客サービス』『1分間意思決定』『カエルを食べてしまえ!』(ダイヤモンド社)、『単なる知り合いが顧客に変わる本』(小社刊)など多数。

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