『EQリーダーシップ 成功する人の「こころの知能指数」の活かし方』

「共感」が人を惹きつける!

リーダーに必要な「知性ある共感」が、人を動かすんです。

「リーダーシップ」が試されている

「リーダーシップ」について書かれた本を、あさよるネットでも紹介しました。

伊賀泰代さん『採用基準』では、世界で通用する人材は、リーダーシップのある人物だと書かれていました。すべての人がリーダーシップを持つことで、チーム全体が活性化します。

瀧本哲史さん『君に友だちはいらない』では、若い人へ仲間探しの大切さが説かれていました。ここでも、リーダーシップのある仲間を集めよ、というのです。

小倉広さんの『自分でやった方が早い病』では、タイトルそのまま「他人に任せるより自分でやった方が早い!」と人から仕事を取りあげ、傲慢で結果、生産性も低い人物について一冊丸々紹介されていました。はい、これリーダーシップとは真逆の考え方なんです。

「リーダーシップ」についてもっと知りたいなぁと、『EQ リーダーシップ』を手に取りました。

リーダーの資質:EQ、感じる知性

『EQ リーダーシップ』と本書のタイトルでもある「EQ」。本書冒頭では「感じる知性」と紹介されています。

本書はこの「EQ」の高い人物(リーダー)が組織の中でどんな働きをするのか、どのような効果があるのか、たくさんの事例を交えながら紹介されています。

リーダーとは冷静で冷徹、血も涙もない決断をする人物ではありません。「共感」する力こそ、EQに欠かせないものです。それはなにも、他人甘く「なんでもOK」しちゃうということでもありません。

自己管理がしっかりとできることは当然ですが、だからと言って全ての感情を我慢し、封じ込めることはありません。従業員に共感できるリーダーは、悔し涙に一緒に泣いたり、喜んだり悲しんだり、感情を適度に表現します。

完璧に感情を封じ込めてしまうと、冷たくてとっつきにくい人物になってしまいますからね……このへんの加減が難しいなぁと感じました。

内容ボリューミーで難しめ?(^_^;)

あさよるは、EQがとても低いのだと自覚しました(苦笑)。ですから、正直『EQ リーダーシップ』を読んでも、あまりにも自分が至らなすぎて、分からないというか、難しい内容に感じました……(T_T)

また、リーダーシップに必要な資質、能力はあって当然のお話です。経験値や頭の回転の速さ、決断力など、それ以外の力があって、かつEQが伴えば、周りの人をまとめ動かせる人物になる、ということです。

本もボーリュームある内容で、読み応えたっぷりの一冊。じっくり時間をかけて、腰を落ち着けての読書にぴったりです。

( ̄ー ̄)bグッ!

リーダーシップにもスタイルがある!

リーダーシップには6つのスタイルがあります。

  • ビジョン型リーダーシップ
  • コーチ型リーダーシップ
  • 関係重視型リーダーシップ
  • 民主型リーダーシップ
  • ペースセッター型リーダーシップ
  • 強制型リーダーシップ

ビジョン型リーダーシップは、共通の夢を描き出し、それに向かって人々を動かします。

コーチ型リーダーシップは、個々人の長所や才能を活かし、それを組織の目標に結びうつけます。パフォーマンスの向上を援助します。

関係重視型リーダーシップは、人と人とを結びつけ、亀裂を修復します。ストレスの掛かるシーンで、モチベーションの向上に繋がります。チームの仲間の結束を強めます。

民主型リーダーシップはメンバーの参加を歓迎し、従業員らからの貴重な提案を組み上げます。全体から賛同やコンセンサスが得られます。

ペースセッター型リーダーシップは、難易度の高い目標達成を目指します。高いモチベーションのチームから、高レベルの結果を引き出します。ただ、稚拙な使用をされることの多いリーダーシップで、故にマイナスに働くことが多いのが特徴です。

強制型リーダーシップは、緊急時に必要なリーダーシップです。恐怖を沈め、冷静に機器に挑みます。こちらも、誤用されることが多いため、マイナスの結果が多いのが特徴です。

知性ある共感には力がある

「共感する」というと、情にほだされたり、感情的になるあまり、不適切な判断を誘発してしまうものではないかと恐れていました。

しかし、『EQ リーダーシップ』で語られる共感は、ただの共感ではなく、「知性ある共感」です。知性的であることと、人の心に共感し、その感情に働きかけることは、より大きな力を引き出すものだと知りました。

「EQテスト」なるものも、ネットで検索すればたくさんヒットします。あさよるの場合……やっぱりどれも結果奮わずでしたが……(^_^;)>

一生変わらないとも言われるIQとは違い、EQは後天的に変化してゆきます。あさよるも、今後の取り組みとして、新たに「共感」という軸が加わりました。

関連記事

EQリーダーシップ 成功する人の「こころの知能指数」の活かし方

  • ダニエル・ゴールマン
  • 日経BPマーケティング
  • 2002/6/1

目次情報

序文

第一部 六つのリーダーシップスタイル

第一章 リーダーの一番大切な仕事
第二章 共鳴型リーダーと不協和型リーダー
第三章 EQとリーダーシップ
第四章 前向きなリーダーシップ・スタイル―ビジョン型、コーチ型、関係重視型、民主型―
第五章 危険なリーダーシップ・スタイル―ペースセッター型と強制型―

第二部 EQリーダーへの道

第六章 EQリーダーを作る五つの発見
第七章 EQリーダーへの出発点
第八章 理想のリーダーシップをめざして

第三部 EQの高い組織を築く

第九章 集団のEQをどう高めるか
第十章 組織の現実、組織の理想
第十一章 進化しつづける組織

付録A EQ対IQ
付録B EQリーダーシップのコンピテンシー
謝辞
解説

ダニエル・ゴールマン(Daniel Goleman)

カリフォルニア州ストックトン生まれ。アムハースト・カレッジを優等の成績で卒業したのちハーバード大学に進み、コンピテンシーの提唱者であるデイヴィッド・マクレランド教授に師事。その後、同大学大学院で心理学の博士号を修得。ハーバード大学で教鞭をとった後、サイコロジー・トゥデイ誌のシニア・エディターを9年間つとめる。1984年からは、ニューヨーク・タイムズ紙でえ主に行動心理学について寄稿。1995年に発表した『EQ~こころの知能指数』は、日本を含む全世界で大ベストセラーを記録した。マサチューセッツ州バークシャーズ在住。

リチャード・ボヤツィズ(Richard Boyatzis)

ケース・ウェスタン・リザーブ大学ウェザーヘッド・スクール・オブ・マネジメントの組織行動学部教授(兼学部長)。師である故D・マクレランドの研究を発展させ、コンピテンシーの実証的体系を作り上げたことで知られる。

アニー・マッキー(Annie McKee)

翻訳家・『EQ~こころの知能指数』『ワイルド・スワン』など、世界的ベストセラーを多数手がける。

コメント

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