『はじめての日本美術史』|飛鳥時代から昭和まで!仏像、絵巻、浮世絵、マンガ…

  • LINEで送る

こんにちは。あさよるです。ちょこちょこ美術館や博物館へ足を運ぶことがあるんですけど、じっくり見るなら絶対一人で行かなきゃ見れないし(自分のペースで見れる)、だけどワチャワチャと楽しみながら鑑賞したり、鑑賞後に感想を語らいたい衝動もある。そのどちらも実現する方法ってないもんでしょうか。

関西在住のあさよるは、関西で開催される美術展はたまに覗きに行くので、今日読んだ『はじめての日本美術史』で紹介されている彫刻や絵画も、見たことある、親しみのあるものが多数紹介されていて楽しい^^ また、奈良県の法隆寺や薬師寺など、実際にそこへ足を運ばないと見れないものも、何度か拝んだことがありました。

一方で、一度は見てみたい「中尊寺金色堂」とかね! こりゃ旅行の計画立てなきゃ! なんて改めて思いました。「いつか行こう」だと、いつまでも行けない!

そんな悩ましい、日本美術を代表する45の美術品がオールカラーで紹介される『はじめての日本美術史』。年齢関係なく、いろんな人におすすめできる内容です。

日本の美術!像、絵、浮世絵、マンガ!

本書『はじめての日本美術史』は、タイトルのまま、日本の美術品を時代が古い順に紹介されるフルカラー本です。

「はじめに」では三輪山がご神体の大神大社(おおみやたいしゃ)が紹介されています。元々日本では、神様は目には見えないものであり、山や自然を崇拝していました。そこへ仏教が伝来し、「仏像」という偶像がやってきて、当時、仏教を受け入れるかどうか論争が起こったそうです。

そしていよいよ聖徳太子の時代から、本書『はじめての日本美術史』が始まります。一番最初に紹介されるのは法隆寺の釈迦三尊像です。飛鳥時代の仏像は、お顔立ちが異国風で、堀が深くて鼻が高くイケメンでございます。

イケメンといえば、あさよるは法隆寺の百済観音像が、その立ち姿から美しすぎて大好きです。お顔も美人なのですが、スラっとスマートで素敵。ぜひ関西へお越しの際は、法隆寺のミュージアムにお立ち寄りください(何)。

源氏物語絵巻の章では、なぜ「引き目鉤鼻」なのかという考察がありました。あさよるは「それが当時の流行の萌え絵だったから」と聞いていたのですがw、本書では「絵が下手説」と「見る人の想像に任せる説」が紹介されていました。前者はあまりにもあまりなので、後者を支持したくなりますねw 小説が実写化、アニメ化されたときの「え~、思ってたのと全然違う~」ってのを避けるため、あえて顔を無個性の名無し的にしているというものです。

中性、近世の屏風絵や浮世絵なんかを経て、一番最後は手塚治虫『ブラック・ジャック』でしめられております。ちなみに、患者を安楽死させる医師・キリコが高笑いする中、ブラック・ジャックが「それでも私は 人をは治すんだっ 自分が生きるために!!」と叫ぶシーンが掲載されておりました。

ブラック・ジャック 1 (少年チャンピオン・コミックス)

あさよるはブラック・ジャック先生のことを本当に一人の人としてマジで好きで、これは恋なんですけどね、先生があまりに好きすぎるせいで、ピノコが嫌で嫌で、嫉妬で自分の体が爆発しそうになるから、実はマトモに読めないんですよね。嫉妬からこんなに醜い気持ちが湧き上がってくるのかと。もう、今も思い出して身震いしてきた。

全編フルカラーで、教科書で見たことあるもの、修学旅行で見たことあるもの、テレビで見たことあるもの、初めてみたもの、ざっくり年代別に網羅的に紹介されています。

美術の使いドコロ

美術の知識ってどういうときに役立つんでしょうねぇ。歴史の勉強をする時、ただ年号や出来事を覚えるよりも、実際に残されている美術品なんかを関連付けながら覚えると楽しいですね。

また、旅行の楽しみにも。そこでしか見れない美術品、建築物、景色なんかを見るのが楽しみです。

「物の見方」を考えるとき、それぞれの時代の人が何を見てたんだろうとか、何に価値を感じていたり、どんな理由でそれが作られたのかなんて考えるのも、いい取っ掛かりになるんじゃないでしょうか。

あと、単純に美術品って面白いし、ミュージアムもフラッと立ち寄ると楽しめます。美術鑑賞はコスパの良い趣味じゃないかなぁと思っています(美術品取集しはじめると大変だが…)。

本書『はじめての日本美術』で紹介されている美術品は、教養として知っているとどこかで役立つ知識だろうと思われます(`・ω・´)>

関連記事

はじめての日本美術史

はじめての日本美術史

はじめての日本美術史

  • 作者:山本 陽子
  • 出版社:山川出版社
  • 発売日: 2018-08-17

目次情報

はじめに

見えない神―仏教伝来以前―

インドにもあった無仏像の時代

飛鳥・奈良時代(6~8世紀)

釈迦三尊像 聖徳太子をめぐるふたつの銘文
百済観音像 どうしてほっそり
玉虫厨子 釈迦の前世
薩半跏像(伝如意輪観音) 菩薩の化身、聖徳太子
阿弥陀三尊像(伝橘夫人年仏像) 愛らしい白鳳仏
薬師三尊像 肉体派の仏像が東アジアを席巻する
高松塚古墳壁画 どうしてそんなに大騒ぎ
阿修羅像 阿修羅の中身
不空羂索観音像 日光・月光菩薩像
鳥毛立女屏風 豊満型美人のルーツ
如来・菩薩・天

平安時代(9~12世紀)

釈迦如来坐像 木彫仏像と鑑真
如意輪観音菩薩像 変身する超人、大日如来
僧形八幡神坐像 見えない神から見える神へ
西本院(伝真言院)曼荼羅 二幅で一対/両界曼荼羅と当麻曼荼羅
阿弥陀如来坐像 末法思想と阿弥陀
阿弥陀聖衆来迎図 迎えにさえ来てもらえれば
中尊寺金色堂 浄土のジオラマ
源氏物語絵巻 引き目鉤鼻の理由
信貴山縁起絵巻 絵巻の12世紀
絵巻

鎌倉・室町時代(13~16世紀)

金剛力士立像 速い・安い・上手い
毘沙門天立像 運慶と快慶
明恵上人樹上坐禅像 華厳縁起
蒙古襲来絵詞 目立ってナンボ
一遍上人絵伝(一遍聖絵) 旅する絵巻
瓢鮎図 水墨画という新技術
秋冬山水図 48歳からの学び直し
四季花鳥図 何でも描ける狩野派
掛軸

安土桃山時代(16~17世紀)

洛中洛外図屏風(上杉本) 洛中洛外図屏風の注文主
南蛮屏風 南蛮屏風の別の面
唐獅子図屏風 戦国の絵師、狩野永徳
桜図 ライバル長谷川派
屏風

江戸時代(17~18世紀)

彦根屏風 どうして風俗画が流行ったのか
紅白梅図屏風 こんな絵を描いた光琳は
動植綵絵 若冲の別の面
十便十宜図 大人のための絵
ポッピンを吹く娘(ビードロを吹く娘) 浮世絵なんて
三代目大谷鬼次の江戸兵衛 写楽の謎
富嶽三十六景 長寿で奇人、葛飾北斎
東海道五十三次 どうして風景画が
彫師と摺師

明治時代から(19世紀~)

悲母観音 伝統と西洋文化の狭間で
鮭 西洋画へのアプローチ
読書 ミレー好きと印象は好き
黒き猫 日本画の青春、五浦時代
麗子微笑 油絵と日本美人
『ブラック・ジャック』 マンガと絵巻

近代日本に影響を与えた西洋の画派

提供・協力者一覧
美術館で会えなくても

山本 陽子(やまもと・ようこ)

1955年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科(美術史)博士課程後期単位取得。博士(文学)。東邦音楽大学・明星大学・跡見学園大学・早稲田大学・東京純心女子大学・多摩美術大学・一橋大学大学院・お茶の水女子大学非常勤講師を経て明星大学教育学部教授。専門は日本中世絵画史。
著書に『絵巻における神と天皇の表現――見えぬように描く』(中央公論美術出版、2006年)、『絵巻の図像学――「絵そらごと」の表現と発想』(勉誠出版。2012年)、「聖なるものの誕生――見えない神々はどのように表され、隠されたか」(岩波講座「日本の思想」第8巻『聖なるものへ――躍動するカミとホトケ』岩波書店、2014年、共著)、『図像学入門――疑問符で読む日本美術』(勉誠出版、2015年)ほか。

SNSでもご購読できます。

スポンサードリンク


コメント

コメントを残す

*