こんんちは。お子ちゃまタイプな あさよるです。今日読んだ『賢く「言い返す」技術』は、他人を攻撃する人のタイプを8つにわけ、それぞれのタイプ別対処法が指南される本です。その中の「お子ちゃまタイプ」がおまおれ状態で冷や汗をかきました(;’∀’)
本書では「攻撃的な人のタイプ」「攻撃されたときの対処法」が紹介されています。ここでは大まかな概要を述べるだけですが、本書では具体的なケーススタディを挙げ紹介されています。職場、家族、友人関係別の場合がまとめられています。
人から攻撃されたとき、同じように反撃しても争いが泥沼化するだけです。だけど、だからと言って「我慢していればいい」わけでもありません。攻撃する人……つまり加害者には毅然とした対応や、自分が傷つかないよう、心を守る対策が必要です。
また、攻撃する人の特徴を自分に当てはめてみたら、自分が他人に対してやっちゃいがちな言動を知れます。これは本書の〈裏テーマ〉ではないかと勝手に解釈しましたw 自分がトラブルの種を撒いていることもあるでしょうから、自分が他人を攻撃しているポイントを自覚するだけでも、何か多少は変わるのかも。
嫌な人の避け方
『賢く「言い返す」技術』では、人から嫌なことを言われたときの切り抜け方が紹介されています。ほとんどはその場でスパッと相手の負の感情を切り離す「言い返し」です。一言だけで、距離を置ける魔法のワード集です。
攻撃的な人の8タイプ
『賢く「言い返す」技術』では、攻撃的なことを言う人を8つのタイプに分けられています。
攻撃的な人は理由もなく人を攻撃するのではなく「攻撃を受けている側よりも、ずっと弱い面を持った人たち」だと紹介されています。恐怖や不安を抱き、弱い面があるからこそ、攻撃せずにはいられない。だから、彼らを対処するなら、その「弱い面」を良く知って上手いことあしらえばいいのです。
「我慢してればいつか解決する」と考えず適切な対処が求められています。
1.王様タイプ
他人を支配し、思い通りにさせたい人。高圧的で王様のように振舞いたいタイプ。
やたら上から目線で物を言うヤツ。そういうヤツこそ、自分のポジションに自信がなくて吠えているそう。本当にその立場で周囲から信頼されている人は、わざわざ上から目線発言をする必要はないのです。
役職が上がったばかりの役員とか、上司によくいるタイプ。本心では「人からみくびられてしまうのでは」と怯え、自分のポジションが脅かされていると感じ、その恐怖を打ち消すために他人を支配しようとします。
2.裸の王様タイプ
自分を認めて欲しい! 裸の王様タイプは自分の自慢話を延々としたり、自己中な言動をする「自己愛」や「承認欲求」が強いタイプ。自分の優位性を誇示したい!
例として、新しく来た管理職の人が「前任者よりも自分の方が優れていると知らしめたい」という欲求から、これまでのやり方を踏襲せず、自分のやり方を下に押し付けようとする例が紹介されています。
だけど、本当にすごい人は自他ともに実力が既に認められています。「認められたい」と思っている時点で、その程度の人だということ。だからこそ「自分を認めて欲しい」をアピールをやめられません。その自信のなさを、周囲の人はわかっているけれども、本人だけが気づいていない……「裸のぷ王様」状態です。
3.羨望タイプ
うらやましい!負けたくない! 嫉妬心からじわじわと他人を攻撃するタイプ。「マウンティング女子」もこのタイプ。他人と比べることで自分の優位性・立ち位置を確認したい欲求がある人は多いのです。序列をつけ、自分より下の人を作りたい、そして自分より上位の人が羨ましい。
「羨望というのは、他人の幸福が我慢できない怒りだ」とラ・ロスフコーの名言が引用されています。
4.お子ちゃまタイプ
思い通りにならなきゃイヤ! わがままで、自分の欲求が受け入れられて当然だと思っている幼稚な人。「自分は特別扱いが当たり前」と思っているから、周囲からの注意や助言も聞き入れられず、逆に「あいつが悪い/自分は悪くない」と攻撃し始めます。
5.悲劇のヒロインタイプ
私はかわいそうな人なの、大事にしてよ。弱い私なら、人を攻撃してもいいでしょ? 「弱い人」を被害者だと思い込む傾向が世間にはあって、そこにつけ込むのが悲劇のヒロインタイプ。か弱そうすることで人から守られ、気に入らない相手には攻撃し放題。
少し何か指摘しただけで泣き出して、まるで注意した人が悪いように演出します。「周囲の同情を集めることに快感を覚えている」とのことで、彼らの策に乗らないのが得策です。
厄介なのは、自分が「被害者ヅラ」をしているのをいいことに、「か弱い自分は他人を攻撃しても良い」と思っているところです。
6.置き換えタイプ
誰かに八つ当たりしたい! 日頃から溜め込んだうっぷんを、別の場所で無関係な人相手にぶちまけるタイプ。生きにくい時代ですから、ストレスが溜まるのはわかりますが、だからと言って他人でうっぷん晴らしをしてよいわけではありません。
駅員やコンビニ店員、お客様窓口などがターゲットにされやすい。大したクレームでもないのに、何時間にも渡ってキレ続ける人というのが実在するそうです。
7.トラウマタイプ
自分と同じ恐怖を人に与えたい。過去に自分がされたことを、自分よりも弱い人に同じことをして、過去のトラウマを乗り越えようとするタイプ。虐待を受けた人が、自分よりも弱い人に同じ虐待を繰り返してしまうことを、精神分析の世界では「攻撃社との同一化」と呼ぶそうです。
いじめっ子はいじめられっ子だったりするのと同じ。気の毒ではあるけれども、だからと言って他人を攻撃していい理由にはならなりません。
8.サディストタイプ
傷つけるのが快感なのがサディスティックタイプ。傷ついたり恐怖、苦しむ顔を見るのが気持ちいんだそう。猟奇的な事件のような極端な行動に出ずとも、怒りで物に当たるのもこのタイプだそう。怒って机を叩いたり、物に当たる姿を相手に見せつけ、動揺している様子を見てスカッとする。
対応策・7つの武器
以上のような8タイプの攻撃的な人への対応7つが紹介されています。どんな攻撃にも対応の仕方があるそうです。あさよるは、人から攻撃されたときいちいち動揺せず、「ここにある指示通りに対応すればいい」と思うだけでも、ちょっと心配が減った気がします。
1.相手の裏の心理を見抜く
皮肉やいやみや自慢話は、こちらへの恐怖、嫉妬、優位に立ちたい心理があります。だから「あなたの真意はわかってるわ」という態度をとればいい。
必殺「オウム返し」! 「バカ」と言われたら「バカってどういう意味ですか?」と聞き返す。
必殺「さすがですね!」 他人を支配したい仕切りたがり屋なんかは、過剰に褒めちぎってやろう。つまり、からかってやるのだ。
必殺「先回り」! 自慢話が鬱陶しい人には、相手よりも先に「○○だったんですよね!」と先にオチを言ってしまおう。「もうその話は何度も聞いた」と意思表示になる。
必殺「おっしゃる通り。それで何?」! 面倒くさい説教を垂れてくる人には、早々に「おしゃる通り!」と相手に賛同した顔をして、すかさず「それで何ですか?」と聞き返そう。相手はひがんで説教垂れてるだけだから「だから何?」と聞かれると言葉がない。
2.別の話をする
カチンとくる侮辱の一言、挑発的な言葉、不毛な悪口……こうしたイヤな会話から逃れる最善の方法は、まともに取り合うのではなく、「別の話題」に誘導してしまうこと。
しても仕方のない話は切り上げてしまいましょう。
脈絡もなく「そういえば今日のニュースで」「そういえば、あの映画…」とネガティブな会話をこっちのタイミングで終わらせましょう。相手の負の感情に乗る必要はないのです。
3.矛先をそらす
「置き換えタイプ」「トラウマタイプ」からの理不尽な攻撃、「羨望タイプ」「悲劇のヒロインタイプ」のくだらない悪口やグチは、「そんなこと私に言われても困る」とスパッと言っちゃいます。盾をつくるのです。目上の人の場合は「その洋服素敵ですね」なんて、褒めておけば相手は悪い気はしない。
4.一段上に立つ
他人を攻撃する人は不幸な人なので、「かわいそうな人だ」と一段上から冷静に見下ろすのも手。自分の方が高い位置にいるので、正面からぶつかることはない。激昂している相手へは「落ち着いて」「ゆっくり話して」と促したり、話を煙に巻くのもいい。
5.周囲を味方につける
攻撃する様子を誰も見ていないとなると、攻撃がエスカレートしてゆく。だからわざと大きな声で「失礼ですね」「ひどいですね」と周囲に聞こえるようにアピールしたり、「○○さんにも報告します」と相手の怖れる人の存在を持ち出しましょう。
6.あえて無防備になる
攻撃されたからといって、自分もそれに応戦してしまうと戦争が泥沼化します。「私はあなたを攻撃しません」とアピールする方法もあります。それは「私は傷ついた」「あなたを嫌いになりたくないから、そんなこと言わないで」と、こちらに戦闘の意思がないことを示して、相手がどう出るか試してみます。
7.筋違いの期待を裏切る
攻撃してくる人は、相手が傷ついたり、不幸になればいいと思っています。だから「そんなこと私は気になりません」と示します。相手の期待を裏切るのです。いやみを言われても笑顔で「へぇ」と涼しい顔でスルーしたり、「今度一緒に出かけない?」なんて大胆な発言も紹介されていました。
攻撃を真に受けなくていい
本書『賢く「言い返す」技術』の良いところは、もし今後他人から攻撃されたとき、それをまともに受け止めて「なんてこと言うんだ!」と怒ったり悩んだり傷ついたりしなくても良いところです。相手の攻撃を本書の8タイプに当てはめてみて、それに合った応戦をすればいいだけ。
「感情」を使わず、「作業」として処理できるようになるんですよね。これはかなり楽になりそうです。
あさよるはとても感情的になりやすいタイプなので(;^ω^)、ものすごくイラつくし、同時にすごく傷ついて、傷つくと反撃もしたくなります。そして、反撃したらしたで後から「あの時ああすれば良かった……」と考えても仕方のないことに悩んだり、とてつもなく疲弊します。
いつまでも平らかな気持ちでいたい……(;^ω^)(;^ω^)
自分はどのタイプだろうか…
本書は他人からの攻撃をかわすため、加害者を8つにタイプ分けされていますが、こうなると「自分はどのタイプなんだろう」という視点も生まれるわけです。うまいことできています(苦笑)。自分のタイプを冷静に判断できないなら、相手から「どう対応されると困るのか」を考えてみても良いでしょう。自分の攻撃を無効化させる武器から逆算して考えるんです。
あさよるの場合は……圧倒的「お子ちゃまタイプ」(苦笑)。「自分が尊重されて当然だ!」と疑いもなく思っているフシがあります。承認欲求ではないんですよね。承認欲求って「認めて欲しい」って欲求ですが、あさよるの場合は「認められて当然だ!」だから、タチが悪いw。
あさよる自身は、他人にマウンティングしたい欲求(序列づけしたい欲求)は感じません。その理由もよく分かりました。お子ちゃまタイプは「自分の欲求は無条件に受け入れてもらって当然」と思っているそうです。「特別扱いが当たり前」と信じ込んでいるから、そもそも自分と比較する他人が見えていない……ワロエナイ!ww
自分で書いていて情けないですな~(;^ω^)(;^ω^)
みなさんも、迷惑な人を8タイプにわけるついでに、ご自身がどのタイプに当てはまるのかを考えてもよろしいかと。苦笑いするしかなくなりますw
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片田珠美さんの本
賢く「言い返す」技術: 人に強くなるコミュニケーション
目次情報
はじめに……「人との関係」は必ず変えることができる
1章 “言葉の暴力”も、“見えない圧力”も止められる
――彼らはなぜ、攻撃せずにはいられないのかまず、「攻撃する人ほど弱い人間」であると知る
その相手は、どのタイプか1「支配したい、思い通りにさせたい」……「王様」タイプ
2「自分を認めさせたい」……「裸の王様」タイプ
3「負けたくない」「うらやましい」……「羨望」タイプ
4「何でも思い通りにならないとイヤ」……「お子ちゃま」タイプ
5「私はかわいそうな人なの」……「悲劇のヒロイン」タイプ
6「誰かに当たらずにはいられない」……「置き換え」タイプ
7「自分と同じ恐怖を与えたい」……「トラウマ」タイプ
8「傷つけるのが快感」……「サディスト」タイプ2章 たったひとつで“立場”は逆転する!
――どうすれば、相手の出方は変わるか「同じ土俵」に立ってはいけない
◎相手を“上から見下ろす”視点を持つ
相手と自分の間にはっきり“境界線”を引く
◎この“線引き”で、もう攻撃の手を侵入させない
我慢していればいつか解決する――は幻想
◎「超多重人格」ぐらいでちょうどいい
◎それは「悪意のある攻撃」?「受け止めるべき指摘」?3章 どんな相手も怖くなくなる「7つの道具」
――この“切り返し”をされたらかなわないいかなる攻撃にも“対応の仕方”がある
①相手の“裏の心理”を突く
②別の話題に誘導する
③矛先をそらす
④“一段上”に立つ
⑤周囲を味方につける
⑥あえて“無防備”になる
⑦筋違いの期待を“裏切る”4章 職場で この一言で、「気持ち」も「仕事の進み」もスッキリ!
難しい上下関係でも解決策はある
①いやみ…「オウム返し」作戦で、戸惑わせる
②ひがみ…「のんきな一言」で、相手の気を抜かせる
③あからさまなライバル意識…“ほめ返し”で煙に巻く
④上から目線…“とんちんかんな切り返し”で面食らわせる
⑤憂うつをばらまく…“構ってほしがる相手”には構ってやらない
⑥難癖をつけられる…「面倒くさいやつ」と思わせる
⑦説教を装ったののしり…「一度は賛成」して、肩すかしされる
⑧デリカシーのない上司…“ユーモアのセンス”で反撃する
⑨延々と自慢をする上司…“先回り”して切り上げる
⑩説教大好き上司…「ターゲット間違えてませんか?」
⑪すぐに感情的になる上司…この“一言”で、勢いをそぐ
⑫パワハラ上司…“ブーメラン返し”を狙う5章 友人・グループづきあいで “やっかいなあの人”を、巧みに遠ざける法
私生活での“面倒なつきあい”に
⑬陰口…「こちらは気づいているんだぞ」とアピールする
⑭悪口を聞かされている…この“切り上げる”技術が効果的
⑮ひどい侮辱…明るく“はね返す”と立つ瀬がなくなる
⑯仕切る人…「ほめちぎり」作戦で、恥じ入らせる
⑰しつこい相手…ぴしゃりと“シャットアウト”するには
⑱人前で恥をかかされる…まわりを巻き込めば形勢は逆転
⑲マウンティング…“序列づけ”から降りていることを示す
⑳グチを聞かされる…自分が話したいことを話す
㉑すぐ被害者ぶる…“加害者扱い”だけはされないように
㉒友情を装った攻撃…同じ攻撃を二度とさせない“最後通牒”を6章 家族・パートナーへ “近くて遠い相手”と、もっとわかりあうために
“大切に思っていること”を伝えあうには
㉓母のきつい言葉…「傷ついている」と正面から伝える
㉔親からの過干渉…支配から逃れる一言
㉕姑のいやみ…相手の“負け惜しみ”だとすると
㉖義母と夫の前で…「男は全員マザコン」と知り、対応すべし
㉗プライバシーの侵害…“踏み込ませない一線”を、こちらから引く
㉘パートナーからの暴言…“欲求不満”をどう吐き出させるか
㉙パートナーに見下される…「やりきれない思い」をしなくていい7章 もう「あんな人」に絶対左右されない
――「強い自分」をつくるために大切なこと「ターゲットにされやすい人・されにくい人」はどこが違うか
◎「おとなしくて反撃しない人」と思われないように
“他者の欲望”を満たそうとしない
◎相手の欲求を呑まなくたって嫌われはしない
“つけこまれるスキ”は、こんなところに
◎自己評価を低くしていないか
自分の“弱さ”を隠さない人が、一番強い
◎「ちょっとしんどい」と漏らしてみるだけでいい
“わかりあえなさ”を受け入れる
◎この世の中には「理想的な人」なんていないのだから
おわりに……図太く、したたかに生きる
片田 珠美(かただ・たまみ)
精神科医。京都大学非常勤講師。
1961年、広島県生まれ。大阪大学医学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。人間・環境学博士(京都大学)。
フランス政府給費留学生として、パリ第8大学精神分析学部でラカン派の精神分析を学ぶ。
DEA(専門研究課程修了証)取得。
精神科医として、とかく難しい現代の対人関係からくる悩みや心の病を抱えた人々に、日々向き合う臨床実績に定評がある。
ベストセラー『他人を攻撃せずにはいられない人』(PHP新書)は、さまざまな人間関係に潜む“攻撃欲の強い人”の心理を的確に分析して話題を呼んでいる。本書は、そうした攻撃に対し、賢く対応する術を書き下ろしたものである。
そのほか、『プライドが高くて迷惑な人』(PHP新書)、『なぜ、「怒る」のをやめられないのか』(光文社新書)など著書多数。
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