ドン・キホーテの物語をご存知ですか?
今や「ドン・キホーテ」と言うと、全国展開さえれる量販店をイメージしてしまいます。
もともとの物語『ドン・キホーテ』は、有名過ぎる故なのか、言葉が勝手に独り歩きし、新たな意味や使われ方をされています。
有名なドン・キホーテのエピソード
物語『ドン・キホーテ』は、自分を遍歴の騎士ドン・キホーテだと思い込んだ老人が馬にまたがり共を連れ、夢か幻から覚めぬまま旅に出ます。
有名なお話は、風車を竜と思い込み、勇猛果敢に挑むもあえなく惨敗してしまう話です。
自らをドン・キホーテと信じこみ、狂気の世界を旅する物語。
一度読んでみたいものです。
そうです。
実は私も、全編通してはまだ読んだことのない作品なのです。
今回『ドン・キホーテの旅』を読み、ドン・キホーテの世界を詳しく知ることで、更に物語に触れてみたくなりました。
波乱万丈な人生が名作を生む?
作者のセルバンテス自身が、物語顔負けの波乱万丈な人生を歩んでいます。
実体験もふんだんに織り込まれているのではないでしょうか。
更に、セルバンテスの作家としても高く評価されているようで、後の物語文学にも大きな影響を与えているようです。
やはり波乱万丈な人生経験が名作を生むのでしょうか。
『ドン・キホーテの旅』では、セルバンテスの半生についても触れられており、彼の作品の中で語られる物語の中に、彼自身の経験が盛り込まれているであろうことも示されています。
しかし、カントの例も示されています。
カントはほとんど生まれた土地で生涯を過ごし、大量の本を取り寄せることで見聞を広めました。
自分の生き方と、自分の生み出すものは関係があるのでしょうか。
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ドン・キホーテの旅 神に抗う遍歴の騎士
ドン・キホーテの旅―神に抗う遍歴の騎士
牛島 信明
中央公論新社
(2002)
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