思い込みを捨てる。当たり前を捨てる
「あたり前」って言葉は難しい言葉だと思います。
常識のない人は、人からも嫌がられてしまうかもしれませんし、「知っててあたり前」のことがたくさんあります。
だけども「あたり前」の考え方にはまり込んでしまうと、それ以外の、新しい発想ができなくなってしまいます。
『じぶんリセット つまらない大人にならないために』ではタイトルの通り、“つまらない大人にならないために”あたり前の思い込みを破り捨てて、じぶんのあたり前をリセットしようと呼びかけています。
今あって当然の、スマホやインターネットがなくなったら、どうなるのでしょうか。今はあって「あたり前」ですが、昔は携帯電話もメールもインターネットもなかった時代があります。
私も高校生になる頃には、携帯電話を一人一台持っていたので、ケータイのなかった時代の人たちが、どうやって人と約束をして、どうやって待ち合わせをしたり、旅行をしたり、仕事をしていたのか知りません。電車の中でスマホを触ったり、休憩時間にメールや電話がなかったら、どんなふうに時間を過ごすのかなぁと考えてみても、あまりピンと来ないです。
著者の小山薫堂さんは、テレビの放送作家です。テレビの仕事についても書かれていますが、テレビもあって「あたり前」のものですよね。テレビのない生活についても考えてみても良いかもしれませんね。テレビのなかった時代の人達はどんなふうに生活していたのでしょうか。今、テレビがなくなったら、どんなことが起こるのでしょうか。
困ることもあれば、案外、テレビなんてなくなっても平気かもしれません。想像してみると面白いかもしれませんね。
そして、「あたり前」を疑うことも大切ですが、「あたり前」のことをあたり前にできることは、もっと大事なことではないでしょうか。
人に親切にする。
あいさつをちゃんとする。
使ったものをきちんと片づける。
ものを大切にする。
みんなあたり前のことですが、うっかりすると忘れてしまったり怠けてしまうこともあります。
私は、あたり前のことを、あたり前にできる人は、すごい人じゃないのかなぁと思います。
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じぶんリセット つまらない大人にならないために
目次情報
- はじめに
- 第1章 あたり前の「便利」をリセットする!
- 第2章 あたり前の「思い込み」をリセットする!
- 第3章 あたり前の「仕事」と「お金」をリセットする!
- 第4章 あたり前の「生きる」をリセットする!
- おわりに
著者紹介
小山 薫堂(こやま・くんどう)
1964年、熊本県生まれ。放送作家・脚本家。日本大学藝術学部放送学科在学中より放送作家として活動を始め、『カノッサの屈辱』『料理の鉄人』『ニュー・デザイン・パラダイス』など多くの番組の企画・制作に携わる。初めて脚本を手がけた映画『おくりびと』が2009年に第81回米アカデミー賞外国語映画賞を受賞。絵本『まってる。』(翻訳)、『パチパチのほし』の執筆や、第80回NHK全国学校音楽コンクール小学校の部・課題曲「ふるさと」の作詞を手がけるなど、活動は多岐にわたる。新しい仕事をするときにいつも自分に問うのは、「その企画は新しいか? その企画は自分にとって楽しいか? その企画は誰を幸せにするのか?」
コメント
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