「イシュー」を説明できますか?|『イシューからはじめよ』

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「イシュー」の意味、説明できますか?

口コミで気になり始めた

いつも見てるブロガーさんのブログ記事などで、『イシューからはじめよ』が紹介されているのを頻繁に目にしていました。

「イシュー」と聞いても、なんのことかサッパリわかりませんでした。

が、それが余計に「どんなことが書いてあるんだろう?」と好奇心をくすぐられました。

「イシュー」ってなんだ?

『イシューからはじめよ』って、そもそも「イシュー」ってなんだ?

「イシュー」、英語で書くと「issue」。本書内では「何に答えを出すべきなのか」と紹介されています。

『イシューからはじめよ』まるまる一冊かけて、「イシューとは何か」を紐解く内容なのです。

バリューのある仕事をせよ

序章にて「どれだけのインプット(投下した労力と時間)と、どれだけのアウトプット(成果)を生み出せたのか」を、「生産性」だと定義されています。

生産性を上げたいなら、インプットを削っても同様のアウトプットが得られるようにするか、同じインプットでアウトプットの量を増やす必要があります。

多くのアウトプットとは、ビジネスパーソンであれば見合った対価をもらえる、研究者ならきちんと研究費をもらえることです。それが「意味のある仕事」です。

この「意味のある仕事」のことでは、著書もいたマッキンゼー・アンド・カンパニーでは「バリュー」と呼ばれていました。

「バリュー」については、人気ブロガー・ちきりんさん こと、伊賀泰代さんの著書『採用基準』でも、繰り返し説明されていました。伊賀さんの元・マッキンゼー社員で、「バリュー」は日本のみならず、世界でも評価される能力だと説明されていました。

根性やヤル気は当たり前

よく「根性出す」とか「ヤル気を見せる」なんて言い回しを使います。

他人から檄を飛ばされることもあれば、自らに喝を入れることもあるでしょう。が、それって当たり前で、言わなくても当然のことなんですよね…。

で、「努力をしました」「一所懸命やりました」って、別に長時間勤務することや、徹夜で仕事をすることではありません。「バリュー」のある仕事をすることこそが、努力であり、一所懸命です。

時間ベースで考えるのを「労働者」、アウトプットベースで考えるのを「ワーカー」を称されています。もっと言うと「サラリーマン」と「ビジネスパーソン」の違い、さらには「ビジネスパーソン」と「プロフェッショナル」の違いです。

…キビシイですね(・・;)(・・;)(・・;)

さらにさらに、「根性に逃げるな」とまで…。耳に痛いっす(-_-;)

実践的?机上論?

「バリュー」を意識すること、「イシュー」を見極めることの大切さはわかりましたが、実際にそれらを使いこなせる立場にある人じゃないと、意味ないかも?と思ってしまいました(-_-;)

本書の言うところの、労働者orワーカー なのか、サラリーマンorビジネスパーソンなのか。立場によって、本書『イシューからはじめよ』が、実践的に読めたり、机上論に思えたりするのかもなぁと、思うからです。

自分の働き方や、生き方、考え方によって、捉え方が大きく反映される内容なでしょう。

イシューを特定・分析・分解・組み立て

で、イシューってなに?

ビジネススクールのMBA用語集ではこう紹介されています。

イシューとは、一般的な用語としては「論点」「課題」「問題」などと訳されることが多いが、クリティカル・シンキングにおいては、論理を構造化する際に、その場で「何を考え、論じるべきか」を指す。

イシューとは | ビジネススクールならグロービス・マネジメント・スクール

なにか問題を抱えているとき、そもそも、何を考えるべきか、何を論点とすべきかを、しっかりと見極める必要があります。

でないと、間違った方向に論を進めてしまったり、あさっての方向な取り組みにより、時間を浪費してしまいます。これでは「アウトプット(成果)」ができません。

まずは、何を考えるべきか、何を論じるべきか、をしっかりと見極めます。

仮説を立てる

仮説を立て、検証を試みるのも大事なプロセスです。

内田和成さんの著書『仮説思考』でも、仮説の大切さに触れました。

どんな情報を抽出するか

同じデータを使っても、データの扱い方次第で、抽出される情報は変わります。

例えば、ブランドAの売れ行きが下がった。「Aをテコ入れすべきか、別のブランドに置き換えるべきか」と二択に絞られた。しかし実際には、市場そのものが縮小していたら、どちらを選んでも大した結果は得られません。

「なぜなのか」の根本的な部分を見誤ると、それだけムダが発生します。

喩え、情報は多ければ多いほど良いと、たくさんのデータを集めても、それを見極める目がなければ徒労に終わるだけなのです。

情報の「見方」を変える

イシューの見極め方についての内容が『イシューからはじめよ』の約半分のページ数を割かれて紹介されています。

どれも具体的なものですが、それを使いこなせるかどうかは読者次第。

あさよるも、「勉強になった」と思う部分と、正直、何を言われているのかピンと来ない部分と極端にありました(^_^;)>

アウトプットする

アウトプットが重要だけれども、焦っていきなり飛び込まない。

「慎重に」というよりは、ただただ冷静に見極めをしてゆく作業なのかなぁと感じた。なので、「仮説を立てる」と言っても、結果ありきの思考をするわけではあっりません。

むしろ、イシューから始めることと、答えありきで始めることは全く真逆のことです。検証するということは、自分たちの論の都合の良い答えを集めることではありません。穴がないか、反論がないかを探すことです。

…と、『イシューからはじめよ』で説かれて納得したものの、実際の思考や行動に落としこむのは難しそう?(^_^;)

イシューを扱うコツ

「イシュー」って、聞き慣れない言葉です(あさよるはそうでした)。

だけど、何に取り組むにも、まずは“イシューからはじめよ”。何よりも大切なことです。この概念を手に入れることで、これまでとは違った見方、考え方、問題の扱い方が可能です。

本書『イシューからはじめよ』は、イシューを扱うためのコツやヒントがたくさん散りばめられています。読了後すぐから、イシューを扱い始められるのです。

経験値がモノを言うものである以上、一刻も早く手に入れて、イシューからはじめましょう。

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

  • 作者:安宅和人
  • 出版社:英治出版
  • 発売日: 2010-11-24

目次情報

はじめに
優れた知的生産に共通すること

悩まない、悩んでいるヒマがあれば考える
ニューロサイエンスとマーケティングの間

序章 この本の考え方――脱「犬の道」

常識を捨てる

バリューのある仕事とは何か
踏み込んではならない「犬の道」
「圧倒的に生産性の高い人」のアプローチ
根性に逃げるな

コラム 「噛みしめる」ことを大切にしよう

第1章 イシュードリブン――「解く」前に「見極める」

イシューを見極める

相談する相手を持つ

仮説を立てる

「スタンスをとる」ことが肝要
何はともあれ「言葉」にする
言葉で表現するときのポイント

よいイシューの3条件

条件① 本質的な選択肢である
条件② 深い仮説がある
条件③ 答えを出せる

イシュー特定のための情報収集

考えるための材料を入手する
コツ① 一次情報に触れる
コツ② 基本情報をスキャンする
コツ③ 集め過ぎない・知り過ぎない

イシュー特定の5つのアプローチ

通常のやり方ではイシューが見つからない場合
アプローチ① 変数を削る
アプローチ② 視覚化する
アプローチ③ 最終形からたどる
アプローチ④ 「so what?」を繰り返す
アプローチ⑤ 極端な事例を考える

第2章 仮説ドリブン①――イシューを分解し、ストーリーラインを組み立てる

イシュー分析とは何か

イシュー起点でストーリーを組み立てる

STEP1 イシューを分解する

意味のある分解とは
「事業コンセプト」の分解
イシューを分解する「型」
型がないときには「逆算」する
イシューを分解する効用
分解してそれぞれに仮説を立てる

STEP2 ストーリーラインを組み立てる

事業コンセプトのストーリー
脚本・ネームづくりと似ている
ストーリーラインの役割
ストーリーラインの2つの型

コラム MECEとフレームワーク

第3章 仮説ドリブン②――ストーリーを絵コンテにする

絵コンテとは何か

絵コンテづくりのイメージ

STEP1 軸を整理する

分析の本質
定量分析の3つの型
分析表現の多様さ
原因と結果から軸を考える
分析の軸を出す方法

STEP2 イメージを具現化する

数字が入ったイメージをつくる
意味合いを表現する

STEP3 方法を明示する

どうやってデータを取るか

コラム 知覚の特徴から見た分析の本質

第4章 アウトプットドリブン――実際の分析を進める

アウトプットを生み出すとは

いきなり飛び込まない
「答えありき」ではない

トラブルをさばく

2つのトラブル
トラブル① ほしい数字や証明が出ない
トラブル② 自分の知識や技では埒が明かない

軽快に答えを出す

いくつもの手法を持つ
回転数とスピードを重視する

第5章 メッセージドリブン――「伝えるもの」をまとめる

「本質的」「シンプル」を実現する

一気に仕上げる

ストーリーラインを磨き込む

3つの確認プロセス
プロセス① 論理的構造を確認する
プロセス② 流れを磨く
プロセス③ エレベーターテストに備える

チャートを磨き込む

優れたチャートと磨き込みのコツ
コツ① タテとヨコの比較軸を磨く
コツ② 1チャート・1メッセージを徹底する
コツ③ メッセージと分析表現を揃える

コラム 「コンプリートワーク」をしよう

おわりに 「毎日の小さな成功」からはじめよう
謝辞

安宅 和人(あたか・かずと)

1968年、富山県生まれ。東京大学大学院生物化学専攻にて修士号取得後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。4年半の勤務後、イェール大学・脳神経科学プログラムに入学。平均7年弱かかるところ、3年9カ月で学位取得(Ph.D.)。マッキンゼー復帰にに伴い帰国。マーケティング研究グループのアジア太平洋地域における中心メンバーの1人として、飲料・小売り・ハイテクなど幅広い分野におけるブランド立て直し、商品・事業開発に関わる。また、東京事務所における新人教育のメンバーとして「問題解決」「分析」「チャートライティング」などのトレーニングを担当。2008年よりヤフー株式会社に移り、COO室室長として幅広い経営課題・提携案件の推進などに関わる。

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