『仮説思考』|行動が結果を、結果が経験を

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行動と結果を呼ぶ!

「仮説思考」を身につけよう

口コミで気になった『仮説思考』

読書メーターにて、お気に入り登録しているアカウントさんが、『仮説思考』を紹介してらっしゃいました。

『仮説思考』……タイトルだけで「仮説思考ってなに?」と好奇心くすぐられました。

レビューの口コミも上々なので、さっそく取り寄せて読み始めました。

「仮説思考」とは

「仮説思考」とは、先に予想を立て、その後、実験を始める思考スタイルです。

予想を立てるには、それなりに事前知識があることが前提です。

「するとどうなるのか」と予想が立てられるくらいの経験も必要です。

この「仮説思考」を身につけば、経験則や知識を踏まえながら、これまで以上にスピーディーに、深く思考することが必要です。

総当りは不可能。予想を立てて挑む

仮説を立てず、まず実験をし、その結果を元に思考する。この方法を選ぶ人が数多くいます。

しかし、なにをどう実際にやってみるのか、予想を立てられない限り、すべての可能性を探ってゆかねばなりません。理屈上「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」のは確かですが、物理的に不可能です。

ですから、予め「仮説」を立て、その結果何が得られるのか考えます。しっかりと「仮説」を立てた上で、実際に実験なり統計なりを取り始めます。

情報が足りなくても、間違ってしまっても

情報が少なくても、仮説思考は役に立ちます。足らない情報を補い全体のストーリーを「仮説」します。

この時、問題の解決策や戦略まで盛り込んで思考することにより、その後の手間がぐんと減ります。仮説を立てなければ、いちいち検証や反証を繰り返し、ロスが出ます。

また、あくまで「仮説」ですから、失敗をする、すなわち「間違える」こともあります。そんな時どうするか。「訂正する」それだけです。

そもそも、仮説思考をしていれば数週間も仮説が間違ったまま考えつづけることは稀で、もっと事前に修正や訂正に気づくそうです。

間違は必ず起こりますが、それでも、網羅的にすべての場合を見てゆく手間暇と比べると、ずっと無駄が少なくて済みます。

情報は集めるより、絞り込みが肝心

情報が多ければ、より正しい意思決定ができそうに思いますが、実際はそうはいかないんだそうです。

そうと言うのも、「情報が多ければ多いほうが良い」と思い込むと、際限なく情報を集めようとしてしまいます。すると、その集めた情報すべてを検討し、それぞれの答えを導き出します。

すると、そのすべての答えを、反証し、見極めが必要になる。すると、そのために新たな情報を探さなければならない。

要は、キリがないんですね(^_^;)>

総当りで問題に挑むのは、コンピューターが将棋を指すやり方に似ています。一方、人間の名人ほど、経験に基づく直感を駆使して指します。

仮説思考を鍛えることは、将棋の名人のような思考を鍛えてゆくことなんです。

「とりあえずやる」ポテンシャルが必要

問題は、「じゃあ、今日から仮説思考やってみよう~」と思い立っても、今すぐに始められないことです。

仮説思考は、事前の知識や経験の積み重ねによって得られるものですから、一朝一夕にはどうにもならないんですね(^_^;)

なので最初のうちは「とりあえずやる」という、ポテンシャルによって思考し続けるしかありません。とても不安に感じますが、我々は生きてきた年数分、必ず経験を積んできています。

大企業の戦略を紹介されても……と尻込みしちゃう?

『仮説思考』では、たくさんの企業の実例が紹介されています。

「具体的でわかりやすい!」と納得しやすい反面、あまりにも大きな会社の大規模な市場実験などが紹介されていて、「ええ~っ、これ、参考になる…かしら?」

と、おっかなびっくりになってしまった(苦笑)。

自分の扱う業務や問題に、どう落としこむかは、コツが必要かも(・・;)

賢い人は、体を動かす

仮説思考を使うと、次は行動に移します。実際に実験をしてみたり、統計データを集めたりと、体を動かすのです。

的確なデータを集めてゆけるので、次々に新しい仮説思考に取り組むことができます。

それに、仮説が立ったら、それを検証しないでいられないですよね。どんどん経験値が上がってゆくと、次の仮説を立てるに役立ちます。

そうやって、仮説思考を立てられる人って、経験値もどんどんたまり、次の思考を促し……と正のスパイラルですね。

行動力を生み出す思考を知る

「仮説思考」について知ったことによって、行動力の源を知れました。

行動力があると言っても、無闇矢鱈と行動しても仕方がありません。予想を立て、狙いを定めて行動するからこそ、意味があります。

行動力のある人って、事前に仮説を立てられる人、ということです。

優秀さって、知識量や思考力だけでなく、行動力も伴うものですから、その秘密を知れた気がします。

よい「仮説」を立てるために

直感、勘をみがく

仮説思考を繰り返してゆくと、「直感」や「勘」と呼ばれるものが磨かれます。

経験値や知識が高まり、仮説思考が身に付くと、自ずと直感、勘がはたらきます。これらは、「思いつき」や「行き当たりばったり」とは違います。

将棋の名人の指し方は、まさにそれですよね。数えきれないほどある選択肢の中から、瞬時に次の手を考える。一瞬ですべての場合を考えているのではなく、「勘」や「直感」を働かせ絞り込みながら考えるんだそうです。

これらは、知識と経験値の積み重ねにより実現するってことは、誰でも実現可能ってこと!?ちょっと楽しみになってきました。

失敗から経験を学ぶ

仮説思考では、失敗でさえもムダにはなりません。

失敗すれば、仮説の何がダメだったのか検証することができます。これは、一通り大掛かりな実験を終えてから、失敗してしまった場合と大きく違います。

仮説思考の場合、誤りが見つかればその都度軌道修正をしてゆくのも特徴です。「仮説」があるので、それをブラッシュアップしてゆくのです。

そして、失敗そのものも、経験として蓄積されてゆきます。これは、次の仮説思考を働かせる時に役立つ糧です。

ありとあらゆる経験、体験、知識、ノウハウが、「仮説思考」の役に立ち、また「仮説思考」によりそれらがブラッシュアップされるって、すごく楽しみだなぁと思います。

仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法

仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法

仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法

  • 作者:内田 和成
  • 出版社:東洋経済新報社
  • 発売日: 2006-03-31

目次情報

はじめに

序章|仮説思考とは何か

情報が多ければ正しい意思決定ができる?
早い段階で仮説をもてばうまくいく
現時点で「最も答えに近い」と思われる答え
仮説思考を身につけるために

第1章|まず、仮説ありき

①なぜ仮説思考が必要なのか
②先見力と決断力を支える
③情報は集めるよりも捨てるのが大事
④大きなストーリーが描けるようになる

第2章|仮説を使う

①仮説をもって問題発見・解決に当たる
②仮説・検証のプロセスを繰り返す
③仕事の全体構成を見通す
④人を動かすのに必要な大局観

第3章|仮説を立てる

①コンサルタントが仮説を思いつく瞬間
②分析結果から仮説を立てる
③インタビューから仮説を立てる
④仮説構築のためのインタビュー技術
⑤仮説を立てるための使い方
⑥よい仮説の条件――悪い仮説とどこが違う?
⑦仮説を構造化する

第4章|仮説を検証する

①実験による検証
②ディスカッションによる検証
③分析による検証
④定量分析の基本技

第5章|仮説思考力を高める

①よい仮説は経験に裏打ちされた直感から生まれる
②日常生活の中で訓練を繰り返す
③実際の仕事の中で訓練する
④失敗をおそれるな――知的タフネスを高める

終章|本書のまとめ

仮説の効用――仕事が速くなる、質が上がる
気持ち悪くても結論から考える
失敗から学ぶ――間違ってもやり直せばよい
身近な同僚・上司・家族・友人を練習台にする
枝葉ではなく幹から描ける人間になろう

あとがき
参考文献

内田 和成(うちだ・かずなり)

ボストン コンサルティング グループ シニア・ヴァイス・プレジデント、ディレクター。2000年6月から2004年12月まで日本代表を務める。東京大学工学部卒。慶応義塾大学経営学修士(MBA)。日本航空株式会社を経て現在に至る。ハイテク、情報通信サービス、自動車業界を中心に、マーケティング戦略、新規事業戦略、中長期戦略、グローバル戦略等の策定・実行支援プロジェクトを数多く経験。2006年4月より早稲田大学商学学術院教授就任予定。
著書に、『デコンストラクション経営革命』(日本能率協会マネジメントセンター)、『eエコノミーの企業戦略』(PHP研究所)、『顧客ロイヤルティの時代』(共著、同文舘出版)、『「量」の経営から、「質」の経営へ』(共著、東洋経済新報社)などがある。

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