【書評/レビュー】斎藤孝『偏愛マップ キラいな人がいなくなるコミュニケーション・メソッド』

作って楽しい。交換して楽しい!

合コンで、婚活で、職場で、仲間と、大盛り上がり間違いなしのメソッド!

「偏愛マップ」で大盛り上がりした経験

以前、仲間内で「偏愛マップを作ろう!」と誘われたことがありました。

先に書いたお手本を見ながら、あさよるの偏愛マップを即席で作り、みんなで大盛り上がりしました。

すっごく楽しかったので、「で、偏愛マップってなんなんだろう?」とネットで調べ、齋藤孝さん『偏愛マップ キラいな人がいなくなるコミュニケーション・メソッド』を手に取りました。

「偏愛マップ」は万能のコミュニケーションツール!

どうです?作りたくなりませんか?

偏愛マップとは

偏愛マップとは、いたってシンプル!お手元にある紙に、ペンで、ただただ自分が偏愛しているモノモノを書き出してゆくのみ。

そして、でき上がった偏愛マップを人と交換するのです。

これだけで、コミュニケーションを深めあえるという、画期的なアイデアです。

さっそく偏愛マップを作ってみよう!

書式も決まっていませんから、思いつくままに書けばOK。時間があるならカラフルにしたり、絵を描いてもいいですね。

ただ、あくまで「人に見せる」前提で書くことがポイントです。

さっそく、偏愛マップを作りましょう!

ちょっと好き、流行ってるはNO!「偏愛」なのです

偏愛マップ制作の注意点があるとすれば、「ちょっと好き」「なとなく好き」「流行っている」、そんなことを書くのではありません。「偏愛している!」そう言い切れることを書くのです。

そんなこと言われると、「偏愛って言えることあるかな?」と考えこんでしまいますよね。偏愛マップを作ることは、自分と向き合うことなのです。

意外な偏愛に親近感

できあがった偏愛マップは、人と交換し合います。偏愛マップは「作って人に見せる」、これがすべてです。これだけで、いつもとは違う深い会話が始まるというのです。

他人の偏愛マップをまじまじと、隅から隅まで読んでみましょう。すると……イメージとは裏腹な意外な一面や、知らなかった顔に出会えるでしょう。

そして、共通の趣味や、共通の「偏愛」もひと目で分かります。お互いに、心と心が通じ合う瞬間ですね。

オタク談義は盛り上がる!

誰だって、オタク的に大好きなものってありますよね。そして、その大好きなものについて、いくらでも語れるものです。

さらに、同じ趣味or偏愛を持ってる人と出会ったときには……!これって運命の出会い!?

ニッチな趣味であればあるほど、その場で意気投合できちゃいます。案外、長年の友人知人であっても、「ええっ!まさか!」と共通の偏愛に気づいていない可能性もありますね。

合コン、婚活、飲み会etc…「はじめまして」のシチュエーションで

偏愛マップが真の力を発揮するのは、「はじめまして」のタイミングです。

「はじめまして。◯◯です。△△に勤める※※際です。趣味は~」と、そんな自己紹介をしていても、なかなか「偏愛」な趣味まで紹介しきれません。

偏愛マップって、1年、2年、3年と、ずっと一緒にいて始めて見えてくるその人の趣味を、初対面のその場からお互いに分かり合えるのです。

たとえ、ぴったり同じ偏愛のある人に出会えなくても、机の上に偏愛マップが一枚あるだけで、大盛り上がりしちゃうだろうことは、想像に難くないですね。

偏愛マップは初対面の第一印象を覆せる!?

よく、第一印象は初対面の一瞬で決まると言いますよね。しかも、その印象は後々まで尾を引きます。最初の印象が悪いと、その後の人間関係にまで支障をきたすというわけです。

しかし、「偏愛マップ」はその第一印象を覆すスゴイアイテムかもしれません。

最初の印象が悪かったとしても、偏愛マップを交換し、同じ偏愛を見つけたら……。同じ趣味を持つ人を仲間だと認識しますから、挽回のチャンス到来です。

思いっきり偏愛を語り合いましょう。

「偏愛マップ」を今すぐ作りたくなる本

本書『偏愛マップ』を手にした人は、読み終えるより前に偏愛マップが作りたくなる!

シチュエーション変われば、偏愛マップに載せることは変わるのではないかと思います(偏愛していることは変わりませんよ!“見せる”部分が変わるのです)。

職場や仲間内でも、合コンや婚活でも、その場で紙とペンさえあれば作れちゃう手軽さも魅力ですね。

『偏愛マップ』を読まずとも偏愛マップは作れますが、人に紹介するために、一度目を通しておくといいかも。

関連記事

コミュニケーションの本

斎藤孝さんの本

偏愛マップ キラいな人がいなくなるコミュニケーション・メソッド

  • 齋藤孝
  • NTT出版
  • 2004/3/27

目次情報

第Ⅰ部 偏愛劇場

1 偏愛マップって何だろう?
2 奇跡の出会いを体験しよう
3  ドキュメント・偏愛マップ合コン

第Ⅱ部 あこがれの偏愛ワールド

1 実はとっても知性的! 岡本太郎
2 偏愛マップの先生 向田邦子
3 いかがわしいまでの偏愛者 寺山修司
4 やっぱりラブ&ピース ジョン・レノン
5 元気あふれる偏愛文士 坂口安吾

第Ⅲ章 偏愛マップであそぼ

1 ノミニケーションに代わるコミュニケーション
2 こんな場面で使いたい

あとがき
第Ⅱ部参考文献

齋藤 孝(さいとう・たかし)

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学大学院教育学研究科博士課程を経て、現在、明治大学文学部教授。専攻は、教育学、身体論、コミュニケーション技法。
著書に『声を出して読みたい日本語』(草思社、毎日出版文化賞特別賞)、『身体感覚を取り戻す』(NHKブックス)、『会議革命』(PHP研究所)、『ストレス知らずの対話術』(PHP新書)、『質問力』『段取り力』(以上、筑摩書房)、『呼吸入門』(角川書店)、『天才の読み方』(大和書房)など多数ある。
またNHK教育テレビ『にほんごであそぼ』の企画・監修をつとめている。

コメント

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