『できる大人は、男も女も断わり上手』|自分勝手な自称・お人好し

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『できる大人は、男も女も断わり上手』挿絵イラスト

こんにちは。断れない あさよるです。仕事の話はまあ、責任があるので無理なことは無理と言わなきゃ!と頑張りますが、それ以外の人間関係でのお誘いで「上手に断る」ってのが苦手で、一人勝手にこじれてしまいます。「また機会があれば……」という魔法の言葉も「じゃ、いつにしますか?」と返されると、むしろ誘いに応じていることになりますしね~(;´д`)トホホ

本書『できる大人は、男も女も断わり上手』の著者・伊藤由美さんは、銀座のママ。「銀座のママがそっと教える“カドの立たない”お断りの作法」なんです。人間関係のスペシャリストですよ。期待できますね!

「自称〈お人好し〉」という名の自分勝手

まず、本書の『できる大人は、大人も女も断わり上手』というタイトルについて。なぜ「断わり上手」だと「できる大人」なのでしょうか。理由は明確には書かれていないのですが、本書を読み通すと趣旨がわかります。

それは「断れない人」は「無責任」あるいは「自分勝手」であるという指摘です。無論、本書ではそんなズバリは書かれてないんですよ。あくまで「やんわり」「という趣旨のはなし」です。この辺のお話の持って行き方もさすが、上手いですね。

で、なんで「断れない人」は無責任かというと、そのせいで相手に期待させたり、信じて約束をしたり、時間や手間を取らせてしまうからです。それもただ単に自分の「断るのが面倒だなぁ」という自分の都合で。

曖昧な返事は相手に「忖度」を強いている

断わり下手の人がやっちゃうのは、口ごもって意志をハッキリ示さずに、「嫌ですオーラ」だけ出して苦笑いしてるパターン。これ、やってる本人は「私、相手の気持ちを考えるとハッキリと断れないお人好しなんです」と思っています。はい、あさよるがそうですw

しかし、自分は「何も言わなくても相手が察してくれる」って、かなりムチャな要求を無言でしているのです。あまつさえ、自分の意志が反映されないとき「空気が読めない人だなぁ」と相手に内心苛立ったりしてたりして。あのですね、「何も言わなくても忖度せよ」って、一国の首相でもあるまいし。なにを偉そうにって話ですわな。

自分の意志を自分で告げないことは、相手に「忖度」を強いているのです。

「ありがとう」「すみません」を言わない

あと、自称断わり下手のお人好しは、きちんと筋を通して断らないため、おのずと感謝と謝罪の言葉も口にしません。「誘ってくれてありがとう。今回はやめときます。すみません」と、この一言を言わないんですね。確かに他人の申し出に「ありがとう」もなく、それを退けるのに「すみません」もないならば、社会の中で信用されなくなっても仕方ないのかもしれません。

自称断わり下手さんは、「断る」ことにフォーカスせずに、「お礼を言う」「きちんと謝る」に重きを置けば、言葉にしやすくなるのかも。

災難から逃れる方法

さらに「断れない」ことで、厄介な人間関係に巻き込まれることもあります。相手の好意に感謝しつつも、キッパリと断らないと、相手に期待を持たせ、相手の時間を奪い、そしていずれ「ウソだった」と露見します。

男女の交際の申し入れがまさにそうですね。もったいぶった断り方をすると、「待てば叶うのか」「友だちから恋愛に発展するかもしれない」なんて期待させてしまいます。なぜ相手を期待させてはいけないかというと、その間の「時間」を相手から奪ってしまうからです。キッパリ断られれば、その時は落ち込んでも気持ちを切り替えて、次の恋を探すことができるのに、ズルズルと気を持たせると次のチャンスを奪うんです。交際の申し入れでのテッパンの断り文句は「心に決めた人がいます」。これだと、取り付く島もなく、相手は諦めざるを得ません。

そう、断わり上手の決め手は「相手の立場に立つ」ことです。「言いにくい」「嫌われたらどうしよう」「友だちのままいたいのに」という「自分の勝手」ではなく、大きい意味での相手の未来を見据えて、大人の対応が断わり上手なんです。

断ろう!

『できる大人は、男も女も断わり上手』挿絵イラスト

あさよるも極度の「断わり下手」なのですが、本書を読んでものすごく胸にズッシリきまして、「ちゃんと断ろう」「言い訳はやめよう」と思いました……特にガツンときたのは、断らないことで「ありがとう」と「すみません」から逃げているという気づきでした。礼もあいさつもロクにできないなんて、「できる大人」とは程遠い……。また、自分が「言いにくい」という感情を優先して、相手への配慮にも欠いていました。反省。

「銀座のママ」の説得力たるや、すごい。シンプルな話、よくある話を題材に、ここまでズバっと図星をしつつ、だけど押しつけがましくもないし、イヤミでもないんですよ。あさよるが「自称〈お人好し〉は自分勝手」だと解釈を書いちゃったけども、本書は決して、そんな開けっぴろげに書かれていません。あくまでも、答えをにおわす程度。普通、図星されちゃうと思わず否定したり反発したくなりますが、ママのお話はすんなり胸に収まります。すごい。

こんな風に、人の心に寄り添える記事か書けるようになりたい……(*’ω’*)

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できる大人は、男も女も断わり上手

目次情報

はじめに

第1章 断ることを恐れない――断り上手はつき合い上手

●なぜ断れないのか――「断われない人」には傾向がある

①申し訳なくて断れない――真面目なお人好しタイプ
②相手からの評価を気にして断れない――人の目が気になるタイプ
③「何とかなるだろう」と断わらない――無責任な安請け合いタイプ

●はっきり断れる人の方が信用される
●いい人、実は“都合のいい人”?--「断る勇気」で自分を守る
●「仕方なく引き受ける」ことの弊害とは
●“都合のいい人”は、相手のためにならない
●断るのは失礼なことではない――思うほど相手は気分を害していないもの
●断るのは自分で「よかれ」と判断した結果。自信を持てばいい

第2章 カドを立てない断わり方 7つの作法

【作法 その①】
あいまいな表現や態度をとらない――断るなら、はっきり断る

●はっきりしない答えこそ、要らぬ誤解を生むトラブルのもと

【作法 その②】
自分が言われてイヤな断わり方をしない――相手を否定しない

【作法 その③】
「感謝&おわび」のセットで断る――断ることで相手を否定しない

●「ありがとう」と「すみません」――断るときは忘れずに

【作法 その④】
断りっぱなしではなく「代案」でフォロー――「その代わり~」の効用

●それはできないが、これならどうか――「100%のNO」を言わない
●期限の明示、人の紹介という代案で、相手の納得度が上がる

【作法 その⑤】
理由は簡潔に伝える――凡長なほど「言い訳に聞こえる」

●理由を伝えることは必要。でもクドクドと話さない

【作用 その⑥】
ウソの理由は“諸刃の剣”――「方便」と「NG」を使い分ける

●親しい人ほどウソはダメ。リスクが大きすぎる

【作法 その⑦】
「断る基準」を持つ――「悩んでズルズル引き受ける」を回避する

●何なら断って、何なら引き受けるか。決めておけば迷わない
●頼む側、頼まれる側、両者の信用を守るためにも「断る基準」をつくっておく

第3章 ビジネスシーンの「お断り」

●帰り際に降りかかる、上司からの急な「残業」依頼
●残業を断る――断わり上手のセオリー「代案」を出す
●仕事を断る――引き受けることによるデメリットを伝える
●どうしても断れないときは「交換条件」で心の負担を軽くする
●その「大丈夫?」は大丈夫?--誤解を招くイマドキノお断りフレーズ
●重なった誘いを断るときは「時間」を理由にする
●仕事にはLINEを持ち込みません!--「交換しよう」の断わり方
●行きたくない飲み会の断り方――「ウチのカミさん」を口実にする
●行きたくない飲み会の断わり――スタンダードは「体調がすぐれない」
●「明日の仕事に支障が――」は使うタイミングに注意

第4章 プライベートの「お断り」

①「お金貸して」を断る
●お金貸しますか? それとも友だちやめますか?
●お金の貸し借りが関係にヒビを入れる理由
●貸す側のほうが多くを失うリスクを負う
●「ない袖は振れない」で断るのがベスト
●日常の「ちょっと貸してくれない?」がいちばんの曲者

②しつこい訪問セールスや勧誘を断る
●「マルチ商法を断る」――友だちをなくさないために
●訪問販売や勧誘は、「ウチはいらない」の一点張りでOK
●しつこい宗教勧誘には“縁切り”を辞さない覚悟も
●店員のしつこい声かけは、追い払うのではなく「笑顔でやんわり」断る

③ご近所&近所の「困った○○」を断る
●身近な人の“ありがた迷惑”は、「気持ちだけいただく」で断る
●何かにつけて訪ねて来る義父母に対して
●なかなか帰らない“長っ尻”な客人の腰を上げさせるには

第5章 恋のアプローチを断る――男と女のお断り劇場

●その気がないなら期待を持たせない
●気を持たせる返事は、相手の「次の恋の機会」を奪う
●告白を断る理由は、「心に決めた人がいる」が鉄板
●バレやすい方便は、かえって相手を傷つける
●断る以前に、まず「告白させない状況」をつくる
●気のない男性の誘いには「みんな」もしくは「彼氏」で対抗
●「魂胆」が透けて見えるプレゼントやもてなしは受けない

おわりに

伊藤 由美(いとう・ゆみ)

銀座「クラブ由美」オーナーママ、東京生まれの名古屋育ち。18歳で単身上京、クラブ「紅い花」に勤務。その後19歳で「くらぶ宮田」のナンバーワンに。さらに22歳でクラブ「修」の雇われママを務める。1983年4月、23歳でオーナーママとして「クラブ由美」を開店。以来、“銀座の超一流クラブ”として政治家や財界人など名だたるVIPたちからの絶大な支持を得て現在に至る。本業の傍ら、公益財団法人動物環境・福祉協会Evaの理事として動物愛護活動を続ける。著書に『銀座の矜持』『スイスイ出世する人、デキるのに不遇な人』、共著に『記憶力を磨いて、認知症を遠ざける方法』(いずれも小社刊)など。

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