『10歳若返る! 話し方のレッスン』|若者の喋り方のクセ、やってみる?

こんにちは。人前で喋りたくない あさよるです。自分の声や話し方が幼いころからコンプレックスで、できれば他人と喋らずに生きていけたらいいのになあと願っています……。文章を書く方が気が楽で、ブログを書いている理由もそのへんにあるのかも?

だけど、いつまでも「喋りたくない」と言っているワケにもいきませんから、時折「話し方」の本に手が伸びるのでした。『話し方のレッスン』の著者・魚住りえさんは元日本テレビのアナウンサーで、現在はフリーアナウンサーとして活躍なさっている方です。ビジネスパーソン向けの話し方のレッスンも行っておられます。まさに「話し」のプロですね。

話し方でアンチエイジング

本書は正しい「話し方」をすることはアンチエイジングに繋がり、結果的に「10歳若返る」話し方のメソッド集です。正しい「話し方」とは、大きく「腹式呼吸」「笑顔」そして「若く見える話し方」の3つです。最初の二つは、話し方のテクニックで、上達すると結果的に若く見えるもの。最後の「若く見える話し方」は、若者らしい話し方、お年寄りっぽい話し方があるというお話です。

どれもド直球の正統派なアンチエイジング法。特に「若く見える話し方」は、当たり前なのに目から鱗な話でした。

腹式呼吸で若返る

腹式呼吸の練習をしましょう。「腹式呼吸」と言葉でいうのは簡単ですが、実際にやってみるととっても体力を使います。魚住りえさんのレッスンに来られる方は、腹式呼吸の練習をして筋肉痛になる方もいるんだとか。腹式呼吸をするとかなりカロリーを消費するそうで、アナウンサーをはじめ声優やナレーターなど、話す仕事をしている人にはスリムな方が多いんだそう。実際に、テレビのナレーションの録音は疲労困憊になるほど体力を消耗するそうです。

だから、腹式呼吸を意識するだけで、背筋が伸びてお腹が凹んで、それだけでアンチエイジングになるんです。

腹式呼吸の練習は、まずは舌の運動や顔のストレッチから始まり、寝転んでお腹の上に重りを置き、腹式呼吸で重りを上げ下げします。お家でできるトレーニングばかりなので、ぜひやってみよう。

あさよる的には、「腹式呼吸」を勘違いしていました。腹式呼吸とは、息を吸うと胸が膨らむイメージなのですね。息を吸うとき下っ腹に力を入れることかと勘違いしていました。これだと、下っ腹に力を入れると空気が出ていってしまうそうです。

笑顔で若返る

ニコッと口角を上げて笑うだけでアンチエイジングの効果があります。ここで言う「笑顔」とは「大ウケ」「バカ笑い」のことではありません。あしからず。ニコッと口角を上げたほほえみです。日本人は表情が乏しいと言われますが、実際に表情筋を動かす習慣がなく、表情が固まって動かない人が多いんだそう。少しずつ筋肉を動かして、表情豊かにニッコリと微笑めたら、それだけで若見えポイント。

顔の筋肉を鍛えると、お顔の表面にある毛細血管が刺激され、酸素や栄養が運ばれやすくなります。すると、肌もきれいになります。お顔色がパッと良くなるのも、若く見える要素ですね。

鏡の前で「あー」「えー」と口を大きく動かして表情をほぐし、さらにお顔や首回りをマッサージでよくほぐします。

若く見える話し方がある

昔話なんかで、おじいさんとおばあさんの喋り方と、元気いっぱいの桃太郎の話し方って違いますよね。お年寄りの話し方は、落ち着てゆっくりとした口調。若々しい人は、ハリがあって早口です。

信頼や威厳のある様子を見えようと「落ち着いて」「ゆっくり話す」よう心がけている方も多いのでは? しかし、ここでは発想の転換。「アンチエイジング」「若く見える」という目的ならば、早口で話す方が若々しい印象になります。確かに、子どもたちや若者はみんなめっちゃ喋るし、めっちゃ早口だ!

この辺の「良い加減」こそ、こういう話し方の講師の方にレッスンしてもらいたいテクニックではありますね。単にケタタマシイおばちゃんになるのも困りますし「若く見られるけど、品よく」の塩梅を身につけたいところ。

身体全部を使って「話す」

「話し方」というと、口先を使ったテクニックだと思っていました。しかし『10歳若返る!話し方のレッスン』を読んで、「話す」とは身体全体を使う行為なんだと改めて知りました。だからこそ、話し方一つで印象がガラリと変わって見えるんですね。

「笑顔」がキーワードなのも、それが肌がきれいに見えるとかそんな上辺の話ではなくって、内側からにじみ出るのが「表情」であり、表情の中でもコミュニケーションで重要な意味を持つ「笑顔」だから、筋肉をよく鍛えておく必要があります。これも印象の話。

声の印象というものもあります。声は十人十色ですが、やはりその人のキャラクターを表すものでもあります。高い声の人の方が若々しい印象を持たれやすいそうで、声のキーの調節ができるよう指導もなされていました。ここまで話しが進むと、まさしくプロの指導を仰ぎたい領域ですね。しかし、キーが低めな方は、状況に応じて高いキーも出せるようになると鬼に金棒です。

「話し方」ってかなり奥の深い話ですねー! 身体全部を使うスポーツだと認識して良いのかも!?

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魚住りえさんの本

話し方・コミュニケーションの本

アンチエイジングの本

10歳若返る! 話し方のレッスン

目次情報

はじめに――アンチエイジングと健康維持にも「声」と「話し方」が役立ちます

第1章 発声練習で体形の緩みを解消します

お腹から声を出していると、途中でお腹が鳴るほどエネルギーを使います
声優さんにナレーターさん……。声を出す仕事に人に太っている人はあまりいません。
発生をするだけで安静時のおよそ2倍のカロリーを消費しています
辛い運動よりむしろ、発声のような軽い運動ほど体脂肪が燃えやすいのです
「カウント発声」で体脂肪を効率的に燃やして若返ります。まずは準備のストレッチを行います。
まずは準備のストレッチを行います
魚住式やせるボイストレーニングプログラム
1から10まで大きな声で数えるだけでお腹が絞れてきます
カウント発声でボイトレの基本である5つの母音を網羅します
カウント発声はゆっくり2秒かけて確実に行ってください
忙しい日は朝準備運動を行い、夜眠る前にカウント発声を行いましょう
声を出すときの姿勢にも気をつけてください。ポイントは丹田です
感情をコントロールするとそれだけ消費カロリーも上がってやせやすいのです
魚住式食事術①

第2章 腹式呼吸で気になるお腹を凹ませます

腹式呼吸には、お腹を凹ませる効果があるのです
腹式呼吸で腹横筋を使うから、お腹が凹みやすくなるのです
腹式呼吸だけで、お腹を凹ませるのは効率的ではありません
4段階で腹式呼吸を完全マスター。お腹を凹ませましょう
魚住式4段階腹式呼吸トレーニング
お腹に少し重たい本をのせて、腹式呼吸に合わせてゆっくり上下させてみます
段階的に時間を延ばします。夜眠る前、朝起きたときの習慣にすると続けやすくなります
お腹に手を添えて、立ったままで腹式呼吸を行ってみましょう
一度力を入れてから抜くシンプルな筋弛緩法で肩と首の力を抜きましょう
腹式呼吸で腹横筋を鍛えると体脂肪率が燃えやすくなります
内臓脂肪に続いて、皮下脂肪が落ちてくると、お腹が割れて見えます
腹式呼吸によって加齢による自律神経の乱れが整ってきます
腹式呼吸を身につけると説得力のあるプレゼンテーションが行えます
魚住式食事式②

第3章 笑顔で若々しい表情を手に入れます

笑顔こそが若々しい表情を作ってくれます
表情筋を鍛えると笑顔が作りやすくなり、顔色を明るくなります
表情筋を鍛えるためのへん顔エクササイズを毎朝の習慣にしてください
魚住式表情筋トレーニング
朝起きたら、顔のむくみを取る簡単なマッサージを
魚住式むくみ解消エクササイズ
唇のまわりを柔らかくして、表情も柔らかくします
魚住式唇のウォーミングアップ術
笑顔で話していると自然に印象の良い声が出せるようになります
日々の「ありがとう」に笑顔を添えると内側から若々しくなります
「入り口」と「出口」を大切にしながら、そこに笑顔を添えましょう
笑顔の習慣が私の人見知りを変えてくれました
新人アナ時代の私を救ってくれたのもやはり笑顔でした
魚住式食事術③

第4章 朗読で脳を若返らせて認知症を防ぎます

お笑い芸人さんの頭が柔軟で若いのは話すことの効果です
メールやSNSだけでコミュニケーションしていると脳を活性化するチャンスが減ります
脳を若返らせる黙読、音読、朗読の違いを知りましょう
朗読は脳のいろいろな場所を同時に使いながら、活性化を促してくれます
朗読に適したテキストを用意して朗読を準備を整えます
朗読するときに守りたい5つのポイント
私が編み出した朗読のコツを整理してみます
芥川龍之介の『蜘蛛の糸』で朗読の練習をしましょう
「立てる」ためには次の5つのテクニックがあります
魚住式「立てる」朗読テクニック
朗読のために私が『蜘蛛の糸』に書き入れた内容を公開します
池上彰さんの語り口は朗読の参考になります
親御さんの認知症が心配なら朗読を勧めてみてください
魚住式食事術④

第5章 「ソ」の音を出してから若返ります

声を高くすると若々しいイメージが作れます
加齢とともに声は低くなる傾向があります
声を出すトレーニングで声帯は鍛えられます
高い声が出せるとビジネスシーンで有利なことが多いようです
高い声が与える4つの印象
営業マンは高い声を出した方が絶対に有利だと思います
高い声と引く声をシチュエーションに応じて賢く使い分けてください
ここぞろいうときに高い声を出すための声帯がの使いすぎに注意
なめらかな声を手に入れる方法を知る
声帯と粘膜を守る3つのポイント
毎朝起きる時刻を決め、朝食を欠かさず食べて体内時計のリズムを守る
お酒やコーヒーの飲みすぎやタバコを避けて、のどをいたわる
聞き取りにくいボソボソ、モゴモゴをなくしてください
魚住式食事術⑤

第6章 話し方で10歳若返る方法を教えます

声だけではありません。話し方にもエイジングがあります
速く若々しく話すために、早口言葉を試してみてください
自分の声を録音して聞き返し、弱点を発見しましょう
相手に聞こえている本当の自分や話し方を改善することが大切です
話し方は、速ければ速いほどよいわけではありません
声の高さと話すスピードで話し方の印象は決まります
話すときに注意すべき3つの要素
話し方の4つのタイプ
状況に応じて声と話し方を柔軟に変えてください
キャッチボールの意識で声量を調節してましょう
相手に不快感を与える話し方をチェックしてみます
会話で注意したい3つのポイント
魚住式食事術⑥

おわりに

魚住 りえ(うおずみ・りえ)

1972年、大阪府生まれ、広島県育ち。3歳からピアノのレッスンを受け、音感を養う。高校時代は放送部に在籍し、NHK杯全国高校放送コンテストに出場。朗読部門で全国3位に選ばれる。慶應義塾大学卒業後、95年、日本テレビにアナウンサーとして入社。数々の人気番組を担当しお茶の間の人気者に。2004年フリーに転身、テレビ東京系『ソロモン流』でのナレーターなどで活躍。また、およそ25年にわたるアナウンスメント技術を活かした「魚住式スピーチメソッド」をスタート。ビジネスパーソンを中心に人気のレッスンに。著書に『たった1日で声まで良くなる話し方の教科書』(東洋経済新報社)がある。

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