三尋木奈保『My Basic Note「ふつうの服でおしゃれな感じ」のつくり方』|きれい目コンサバコーデ

こんにちは。イメチェン中のあさよるです。先日美容室で美容師さんに「あさよるさんは服装がきれい目だから~」と言われて「き、きれいめなのか!」と内心驚愕と共に嬉しくにんまりw ただ、自分がはたして「きれい目」を目指しているのかわからなかったので、本書『My Basic Note』を手に取りました。副題に―「ふつうの服でおしゃれな感じ」のつくり方―とあり、ベーシックなアイテムで、あか抜ける「コンサバ」なコーディネートが多数収録されています。

結論としては、あさよるが目指しているのは「コンサバ」ではないなあというもの。「カジュアルの方がいいし、似合うかも」と思えたのは、たくさんのコーディネートが写真で具体的に紹介されているからです。

三尋木奈保さんのコンサバスタイルが好き・目指している人はもちろんですが、意外にもそれ以外のテイストを目指している人も、コーディネート例は役立つと思います。一つ一つのアイテムを「これは取り入れたい」「これは似合わない」と精査することで、より「自分らしいスタイル」が見えてくると感じたからです。

人気ファッションエディターの「キレイめ」着回しコーデ

本書『My Basic Note』は女性ファッション誌「Oggi」のファッションエディター三尋木奈保さんによる、おしゃれ指南書です。三尋木奈保さんは40代の方のようで、同年代の女性にとっておしゃれのお手本になります。

三尋木奈保さんは、「自分らしい」おしゃれを大事に考えておられます。自分よりも服の方がインパクトが強すぎるのは「居心地が悪い」と触れられていました。

シルエットや色選び、小物使い etc.…で
ベーシックな着こなしを磨いていく方法って
たくさんあると思うのです。
なにげない服でも、「これが私」って満足して言える
ブレないおしゃれが目標です。

p.9

流行を追うよりも、自分の定番がある方が良いですね。三尋木奈保さんはファッション誌の編集をする前、一般職の会社員をなさっていたそうで、その頃の経験もおしゃれには反映されています。

三尋木奈保さんのおしゃれのコンセプトについては、本書冒頭で触れられています。

自分なりの工夫を重ねて、さりげないおしゃれが
ストレスなくできるようになれたら――
昔も今も、私の理想はここにあります。
この本のタイトル、
―「ふつうの服でおしゃれな感じ」のつくり方―には、
そんな想いを込めました。

p.5

地に足をついた、浮かないおしゃれ。自分よがりなものじゃなくて、周りの人からみても清潔感があり、「意思のあるきれい」を心がけておられます。このあたりも、多くの人に共感されるポイントでしょう。

落ち着い配色、シルエット、マネできそう!

本書『My Basic Note』は、先に触れたように、落ち着いてて目立つ色やシルエットではないけれども、洗練されていて「特別」な感じのするコーディネートが紹介されています。「きれい目」ですね。40代の女性の「地に足のついた」コーディネートは、カッコよく、知的でもあります。働く女性としてもですが、こんなママがいたらさぞ鼻が高いだろうなあとも憧れます。

色味も白や黒と、ベージュやカーキ、グレーなど、やさしい色味が多く、誰もが似合うもの。だけど所々でネイビーのジャケットとか、黒の革ジャンとか、赤いリップとかが差し込まれていてピリッと効いています。

一つのアイテムの3つの着回しコーデのサンプルが紹介されているのが、これが三尋木 奈保さんのテイストをよく知れるものだと思います。

Oggiエディター三尋木奈保 My Basic Note: ふつうの服でおしゃれな感じのつくり方 | 三尋木 奈保 |本 | 通販 | Amazon

一つ目のベーシックなコーデはきれい目、コンサバです。それを着崩して2つ目のコーデはカジュアルに。3つ目のコーデではテイストをガラリと変えます。

これを見てわかるように、基本はきれい目。コンサバ。この3つの着回しコーデのページが、三尋木奈保さんのこだわりや考えが見えるようで楽しいページでした。

「こだわり」は実を結ぶ!

巻末で三尋木奈保さんの憧れの人である大人気スタイリスト大草直子さんとの対談が掲載されています。そこでは、三尋木さんの細部までのこだわりが顔を出します。シャツの着方も、ミリ単位で研究なさるそうです。平凡なシャツでもおしゃれに着こなせるって、日々の研究の積み重ねあってこそなんですね。

あさよるは30代ですから、三尋木奈保の一つ下の世代です。本書では、20代30代の頃の「こだわり」が、その後のおしゃれを作っていると紹介されていたので、もっと細かいところまで気を配りたいと思いました。

また、メイクも服装も、「おしゃれ」って、超オタクの世界なんだなあと感じもしました(苦笑)。たぶん多くの人は、10代の頃「おしゃれが流行る」から、流行に乗っておしゃれをしますが、その世代が過ぎれば、多くの方はおしゃれ熱も一旦落ち着くでしょう。10代の頃、アイドルや音楽グループにお熱を上げるのと同じような感じだと思います。大人になってもおしゃれを追求し続ける人たちって、オタクとかマニアなんですね~。あさよるもブログを始めてから、ファッションやメイクの本を読むようになって、ようやく理解し始めました。

本書は、おしゃれ好きさんたちにとっては、三尋木奈保さんのファンブックみたいな感じなのでしょうか。あさよるのようなおしゃれ初心者にとっては、写真も多く、色味やシルエット、素材感など、どういう要素を見て服が選ばれているのかわかりやすいものでした(一つずつのアイテムにひと言紹介があるのも良い)。

流行より「似合う」服。そのためには……

おしゃれはオタクやマニアの世界じゃね?と言いつつ、しかし、年齢を重ねてからアイドルや韓流スターにハマる女性がいるように、大人世代になってからおしゃれにハマる人もいるでしょう~。そういう人には、ファッション誌よりも、こういう一冊にまとまった本の方が良いのではないかと思います。なぜなら、あさよる自身も雑誌を見てもチンプンカンプンでしたが、本を読むようになってやっと、おしゃれな人が「考えていること」がわかるようになってきたからです。

そして、おしゃれがワカランあさよるのような人ほど「流行」に流されているんじゃないでしょうか。意外にも、おしゃれ好きさんの方が、流行は取り入れつつも、「自分のスタイル」が優先されていて、流されない感じがします。この辺も、カッコいいところですね。

あさよる的には、三尋木奈保さんのきれい目コーデよりも、それをちょっと着崩したカジュアルのコーディネートの方が自分に似合うように思いました。それもこれも、まずは具体的なコーディネート例を見て、自分に当てはめてみるから想像できることです。自分の好き嫌いをすっ飛ばして、まずはとにかく大量にいろんなテイストのコーディネートを見まくるのが大事なんじゃないかと思いました。

意外と、「自分に似合う服」「なりたい自分のイメージ」よりも「絶対に合わない服」「イメージじゃない服」を探す方がわかりやすかったりします。あさよるも本書『My Basic Note』を読んで「コンサバは似合わん……」と理解しました。「初心者はとにかく、年代やテイスト関係なく、この手の本を読むべし」と自分に言い聞かせました。

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Oggiエディター三尋木奈保 My Basic Note「ふつうの服でおしゃれな感じ」のつくり方

目次情報

私の「ベーシックとの向き合い方」、お話します

Chapter1 「自分らしさ」をつくるためのマイ・ルール

Chapter2 “使える”服しか買いません!私的着回しセオリー

Chapter3 惚れ込むには理由があります――最愛ベーシックアイテム

・“オリアン”の白シャツ
・“デザインワークス”のひとくせスカート
・“ドゥロワー”のカシミアシルクリブニット
・“マッキントッシュ”のカシミアトレンチコート
・“レッドカード”の水色デニム
・“Theory”のくるぶし丈パンツ

Chapter4 マイ・スタイルを支える+αのおしゃれにこだわり

パーソナル スタイル クリップ[ビューティー編]
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大人気スタイリスト
大草直子さんとおしゃれ対談

三尋木 奈穂(みひろぎ・みほ)

働く女性に厚く支持されている雑誌『Oggi』のファッションエディター。大学卒業後の数年間一般企業に勤務したのち、この仕事に。
会社員経験を生かした“リアルで地に足のついた”おしゃれセンスは誌面に登場するたび大反響。
おだやかで愛嬌のある人柄も魅力。

コメント

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