「お手本」がいない女性が読むべき『ビジネスファッションルール 武器としての服装術』

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女性の社会進出は進んでいますが、ビジネスシーンにおいての女性のファッションが最適化されないままです。服装が適切でないばかりに、出世を逃している女性も多いといいます。

女性のビジネスファッションについて、適切な指導ができる人もオフィスにはいません。男性社員に対してなら、ネクタイの色や、シャツにアイロンをかけるよう指摘できても、対女性となると、ひょっとするとセクハラにもなりかねません。それになにより、「おかしい」とは分かっても、女性のビジネスファッションの“正解”を誰も知らないのです。

これからキャリアを重ねてゆこうとする女性にとって、よい指南書です。あるいは、「自分は大丈夫」と思っている人も、思っているのは自分だけだったりして。

追記(2018.4.12)

本書『ビジネスファッションルール 武器としての服装術』に加筆改題され増補版として『働く女性が知っておくべきビジネスファッションルール』というタイトルで2017年に出版されています。ブラッシュアップ版ですので。これから本書を手に取られる方は、増補版も検討してみてください。

ブログ記事でも消化しています。

「周りからどう見えるか」客観する

ファッションで大切なのは、TPO。そして、周りからどう見えているのかということです。それはビジネスファッションでも変わりません。

仕事は、着飾ってオシャレをするところではありません。あくまでも、「周りからどう見えるのか」と客観的視点が必要です。一緒に働く仲間からどう見られているでしょうか。部下からは慕われる服装でしょうか。それとも、怖がられる服装をしていませんか。上司からは、その服装で評価が得られるのか。

そして、お客様からは一体、どう見えているのでしょうか。信頼や堅実さが伝わりますか?あるいは、親しみやすさや快活さが表現されているでしょうか。それぞれの業務や職能に合わせた、必要なイメージがあります。

服装・ファッションは、コミュニケーションのツールなのです。それを独りよがりな「オシャレ」や「こだわり」で塗りつぶしていないでしょうか。

ビジネスシーンに女性の「お手本」がいない?

前時代では、社会は男性が主体でした。男性がビジネスシーンを動かし、そのユニフォームであるビジネススーツも、とても動きやすく改良され続けてきました。女性にとっては意外にも思えますが、男性のスーツはとてもアクティブに動きやすいんです。

一方、女性の社会進出が進んだのは近年です。未だエグゼクティブの女性は少数派で、多くの女性たちにとって自分の目指すべき「お手本」がいないままです。

女性のビジネスファッションが最適化されたいのも、お手本がいないからです。ファッション雑誌で特集されるお仕事コーデは、ほとんどの職能の女性にとって、真似をしてはいけないものです。かなり特殊な職場でしか許されないようなファッションがほとんどだからです。

まずは、ファッションルールの基本・無難を押さえる

『ビジネスファッションルール』では、女性のビジネスファッションの考え方やエピソードを交えつつ、具体的なファッションルールがイラストを交えてレクチャーされます。

基本的なビジネスファッションから始まり、アクセサリーの使い方。まずは「無難」を押さえましょう。基本あってこその応用です。

「平服」か「カクテルドレス」などのドレスコードは、ビジネスシーンでは何を求められているのでしょうか。

ジャケットを着用している女性は、残念ながら多くはありません。しかし、ジャケットを着ていない男性をどう思いますか。お客様の元へ訪問する際、ジャケットを着ていないと、失礼です。

男性のファッションを参考にする

女性のビジネスファッションを考える時、男性のファッションを参考にします。まず、やはりスーツが基本です。

たとえば、男性が派手なカラーのシャツを着ているとおかしく見えます。キラキラ光る宝石やアクセサリーをゴテゴテつけていると……なんか嫌です。

ビジネスの場では、性差は関係ないので、男性のドレスコードは女性にもそのまま当てはまります。女性の「お手本」が側に居ないとき、服装に迷ったら、男性はどんな服を着ているのか参考にするのです。

あくまでも、ファッションは、周りの人からどう見えるか、です。

男性だから、女性だからではなく、お客様から求められているイメージや、オフィスで必要な装いです。

オンとオフ。ファッションをダブルで楽しむ

おしゃれは、プライベートタイムに大いに楽しむものです。

本書で初めて、ビジネスシーンにふさわしい服装を知ったことで、ますますプライベートのオシャレまで楽しめるでしょう。

仕事モードとオフモードが完全にわけられることで、プライベートのおしゃれは、思い切り自分の趣味を開花させられるからです。身にまとうものを分けることで、緊張とリラックスの使い分けにも役立つでしょう。

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ビジネスファッションルール 武器としての服装術

ビジネスファッションルール 武器としての服装術

  • 作者:大森 ひとみ
  • 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2013-05-16

目次情報

はじめに

第1章 ビジネス戦略としてのファッション

1 服装はファッションではなく、ビジネス戦略の武器です。
2 ビジネスのグローバル化の中で、インプレッション・マネジメントが重要になってきています。
3 インプレッション・マネジメントのために知っておきたい三つの基本データ
4 ビジネス戦略のツールとしての服装術には、三つのグランドルールがあります。
5 グランドルール① 会社のドレスコードに準じた服装であること
6 グランドルール② 相手の期待に応える服装であること
7 グランドルール③ 稼げる服装であること
8 誰も何も言わないからといって、あなたが勘違いした装いをしていないとは限りません。

第2章 ビジネスファッションの基本ルール

9 まずは、自分の“ビジネスファッション感覚”をチェックしてみましょう。
10 ビジネススタイルの基本は、性差のないスカートスーツです。
11 三つの代表的なビジネススーツ・スタイル ただし、パンツスーツにはリスクもあります。
12 スーツの色は紺とグレーが基本です。
13 スーツの素材はウールが基本。柄は、無地かストライプ。
14 ジャケットの襟の形で、印象は変わります。
15 インナーは、白、オフホワイト、ベージュ、ペールカラーが基本。柄は、無地かストライプ柄を選びます。
16 インナーの素材は、透けないもの、厚すぎないもの。セクシーにならないデザインが基本です。
17 ビジネスには、控えめな古典柄。アニマル、花柄、大胆な幾何学模様は向きません。
18 ビジネスシーンには向かない服装かどうかは、男性がそのスタイルをするかどうか、で判断します。
19 ビジネスシーンの三大危険アイテム!ああ、大好きなミニスカート、レギンス、柄タイツが……
20 ワンピースには、ビジネスに向くワンピースと向かないワンピースがあります。
21 男性と女性では、服装に対する視線が大きく異なります。男性視線での判断が必要です。
22 雑誌やサイトのオフィスファッションに惑わされてはいけません。
23 ショッピングのルール。単品で買わないこと・スーツ、もしくは、ジャケットとボトムス、インナーを揃えて買います。
24 ワードローブの基本ルール。「1+2+3=8の法則」が毎日のコーディネートを楽にします。
25 コーディネートの基本は、自分に似合うブランドを絞り込むこと。
26 てっとり早くお手本を探すなら、ニュースキャスターの服装にヒントがあります。

第3章 シーン別ビジネスファッション・ルール

27 ビジネススタイルは、TPOの3乗で決めます。
28 キャリアアップのための面接は、志望先の会社の社員や幹部の服装を研究してから臨みます。
29 プレゼンでは、ダークカラーやストライプなど、シャープな服装が効果的です。
30 謝罪では、相手を刺激しないことを第一に、持っている中でいちばん地味に見えるスーツを選びます。
31 ビジネスランチは、上質でスタイリッシュなスーツで印象づけます。ビジネスディナーは、アクセサリーを上手に使ってグレード感を演出します。
32 ビジネスパーティの案内の「平服でお越しください」の「平服」は「ふだん着」のことではありません。
33 ドレスコードに、「ダークスーツ」とあれば、リトルブラックドレス、「ブラックタイ」とあれば、露出の少ないフルレングスのドレスを。
34 「ダークスーツ」「ブラックタイ」の靴とバッグは、どんなに高級でも革靴は避けます。
35 式典など、ビジネスフォーマルな場では、濃紺のスカートスーツにシルクの白ブラウス、ナチュラルストッキングに黒のパンプス。
36 初対面や商談では、夏でも、ジャケットがマスト。役職の証明となります。
37 日本は全般的に、ビジネスカジュアルですが、女性のカジュアルな服装は不利です。

第4章 職業別ファッション・ルール

38 職業にふさわしいファッション・ルールがあります。
39 金融、製造、メーカーなら、トラディショナルでコンサバティブなスタイルを。
40 政治家、評論家、経営コンサルタントなら、主張が強くドラマチックなスタイルを!
41 地方公務員、教師、スポーツインストラクター、福祉関連なら、親しみやすいスポーティなスタイルを!
42 メディア、広告、デザイン、ファッション、美容関係なら、クリエイティブで自由さを重視するファッショナブルなスタイルを!

第5章 エグゼクティブのビジネスファッション・ルール

43 エグゼクティブの服装が、企業文化や理念を体現する時代です。
44 エグゼクティブとエグゼクティブを目指す人には、ジャストフィットの完璧なスーツが必須です。
45 エグゼクティブのスーツのキーワードは、上品、上質、上級です。
46 エグゼクティブを目指す人のビジネスファッションに、「カワイイ」はマイナスです
47 役員昇進とともに、ファッションスタイルも一新します。
48 服装を変えただけで、男性取締役陣からの見る目が変わった!パート社員から抜擢された取締役のケース
49 トップになったら、服装も変えなければなりません。
50 世界のエグゼクティブから、エグゼクティブ・ファッションスタイルが学べます。
51 ファッションの女王、アナ・ウィンターのスタイルは、一般ビジネス社会で真似できません。
52 日本の大先輩のファッションからは、日本女性らしい気品の表現が学べます。

第6章 ビジネスファッションのグローバル・スタンダード

53 グローバリゼーションの中で、相手の国、地域、文化を理解し、期待に応えるファッション戦略が必要になってきています。
54 ファッションにおけるこれからのグローバリゼーションは従来の欧米スタイル一辺倒ではなくなります。
55 シンガポールを除く多くのアジア諸国では、まだ、ドレスコードは確立していません。
56 相手企業の文化を受け入れつつも、日本人としての洗練された着こなし、日本企業のアイデンティティを保つことが大切です。

第7章 アイテム別ビジネスファッション・ルール

57 ジャケットのルール 長袖。素材は、一年を通してウール。
58 スカートのルール シンプルなストレートラインで、丈はひざが隠れる長さ。
59 パンツのルール フルレングスのストレートパンツが基本です。
60 シャツ、ブラウス、インナーのルール 手入れが楽で、肌の露出の少ないものが基本です。
61 ワンピースのルール ビジネスタイプのワンピース、またはワンピーススーツでも、フォーマル
62 セーターのルール セーターが許されるのは、ウォームビズとして、ジャケットのインナーに着る場合だけです。
63 スカーフのルール グレードを上げ、ステイタスを感じさせるスカーフでなければ、つける意味はありません。
64 シューズのルール グレードを上げ、ステイタスを感じさせるスカーフでなければ、つける意味はありません。
65 靴下のルール ナチュラルストッキングが基本。いつも、予備を一足、バッグの中に携帯しましょう。
66 コートと手袋のルール コートはコンサバティブ、長く着られる上質なものを選びます。
67 アクセサリーのルール 目立ちすぎず、服装調和する上質なアクセサリーで、キャリアを示します。
68 バッグとビジネス小物のルール バッグはA4サイズの書類の入る皮革製。

第8章 ビジネスカラーのルール

69 色が発するメッセージを理解し、インプレッション・マネジメントに活かします。
70 一般に、ビジネスに適した色とされるのは、ネイビー、グレー、ブルー、ベージュです。
71 エグゼクティブに人気の赤とオフホワイト
72 ビジネスシーンでは以外と不評、ブラウンとブラック

あとがき

著者紹介

大森 ひとみ(おおもり・ひとみ)

株式会社大森メソッド代表取締役社長兼CEO。AICI国際イメージコンサルタント協会最高位CIMイメージマスター。世界を代表するイメージコンサルタントとして、大手企業数百社、トップブランドショップのブランディング研修、身だしなみ研修をはじめ、プロフェッショナルアピールをテーマに、国内外で服装、マナー、プレゼンスキル、スピーチなどの講演、研修、コンサルティングを行う。国会議員、医師、弁護士、経営者のクライアントを多く持つ。異文化経営学会会員、日本色彩学会正会員。著書に『男の仕事は外見力で決まる』(幻冬舎)、『「見かけ」が仕事を決める』(世界文化社)、『礼節のルール』監修(ディスカヴァー21)他多数。

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コメント

  1. 竹下勝利 より:

    著書を購入はしてませんが、男女のファッションにおけるカラーのバリエーションとかファッションツールとか、疑問に思うことがいくつかありましたので、参考になります。
    今度、購入できたらと思います。

  2. asayoru より:

    メッセージありがとうございます。

    この『ビジネスファッションルール』では、ファッションに関する理論的/考え方よりも、実践的な内容でした。
    男女のファッションについては、『てつがくを着てまちを歩こう』( http://asayoru.net/fashion-2 )、『ファッションの技法』( http://asayoru.net/fashion-4 )で詳しく書かれており、とても勉強になりました。()内は当ブログで紹介した記事のURLです。
    ご参考までに^^

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